~何故か惹かれる大衆食堂 の巻~
今回再現するのは、ハチミツとクローバーに登場する大陸軒のカツ丼。
作中では美大生の生活が描かれ、無垢な若さや初恋の苦さ、そして甘さがてんこ盛り。
主人公だけではなく沢山の人間の思いが交差し、気がつけば自分も美大生として未来に恋に、思い悩んで悶えてしまいます。
大陸軒のカツ丼が登場するのも例に漏れず、片思いの締め付けられるような苦しさを感じるシーン。
雇い主のリカさんに思いを寄せる真山君と、その真山君が好きなあゆちゃん。
好きな人が自分以外を大事に見つめ、想っているのを目の当たりにしたあゆちゃんは、自分の心が潰れてしまわないようにとカツ丼をわしわしと頬張ります。
深夜に特盛のカツ丼。
しかも、あまりの大盛りで衝撃の「どんぶり2枚重ね」で「名物輪ゴム止め」。
涙と一緒にかっこむにはちょっとシュールで印象的で、でも、それだけ真山君が好きなのだと感じさせる一品です。
きっとこれを食べれば、悲しい気持ちもなんのその。
是非とも実物をみて、豪快にかっこみたい!
少食のリカさんが特盛にびっくりして、カツ丼をおしんこの小皿にちょっぴり乗せたのが印象的だったので、まずはおしんこ作りからスタートです。
【用意するもの】
大根、きゅうり、人参
大衆的なイメージのある大陸軒。
カツ丼と共に出前される小皿のおしんこは、おばあちゃんの作ったぬか漬けを思わせます。
という訳で、今回はぬか漬けに挑戦!
「初心者でも失敗なし!」という謳い文句に惹かれて、ぬか漬けの素なるものを購入してみました。
まずは野菜を水洗いします。
大根は皮を剥いて、縦に4等分します。
人参も皮を剥きます。
大根に比べて小ぶりなので、人参は縦半分に。
きゅうりは皮むきがいらず、太さもほどほどなのでそのままの状態で漬けてみることに。
野菜は、ざるでしっかりと水気をきっておきます。
そしていよいよ、ぬか漬けの素の登場です。
専用のクリップつきで匂いが漏れないとのことですが、一体どうなるかドキドキ‥
ハサミで袋を、いざ開封。
開けた瞬間に、ぬかの独特の匂いが立ち込めてきて驚きました。
クリップだけで匂いが漏れないか心配ですが、とにかく漬け込んでみます。
野菜とぬかの間に空気を入れてはいけないので、野菜をゆっくりと埋め込んでいきます。
全部刺し終わりました。
袋をよせて、野菜をすっぽりと覆い隠します。
空気を抜いて、密閉します。
クリップが意外と頑丈で、しっかりと匂いを閉じ込めてくれました。
これなら冷蔵庫にも匂いが漏れずに済むかもしれません。
あとはこれを一晩、冷蔵庫で寝かせます。
一晩経過しました。
冷蔵庫は今のところ、匂いも漏れず平和で一安心。
わくわくしながら、野菜をお箸でほじくり出します。
まずは人参発見。
続けてきゅうり発見。
大根も見つけました。
ぬかがぬめって、お箸が滑りそうになります。
ぬかの匂いは強烈なので、落とさないように要注意。
ぬかを水で洗い流します。
野菜がしなることに驚き。
生野菜から、しっかりとぬか漬けになっています。
あとは適当な形に切り揃えれば‥
ぬか漬けの出来上がり!
通常のぬか漬けは手入れが大変ですが、最近では混ぜない・発酵済みの便利なぬかが販売されています。
期間を過ぎたら詰替を購入することが出来るほか、「お好みでぬかを追加して使用することも可能です」というのが何とも楽しそう。
ぬかを追加して使用する場合は、朝晩の手入れが発生し、通常のぬか漬けに移行するという流れになります。
初心者にはとても心強い、ぬか漬けの素。
こうして徐々にブレンドし、改良していくうちにオリジナルのぬか漬けができそうです。
大陸軒のカツ丼に合う味になったのか、気になるところですが‥
ここは、特盛のカツ丼が出来るまでぐっと我慢。
次回、「こぼれるッ!」の巻に続きます。
■□■□ 今回使用した調理アイテム ■□■□