肉を食らう!ビール入りすき焼き 前編

~ビストロ・アニメシ、肉を求めて遠出する の巻~

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今回作成するのは、ルパン三世「死の翼アルバトロス」に登場するすき焼き。

作品冒頭に登場する、ルパンと次元、五エ門たちの日常を垣間見る食事シーンです。
ラフな格好をしたルパンや、ごちゃごちゃと物の溢れた男所帯のキャンピングカーで鍋をつつく姿は必見。

地べたにあぐらをかいて行われるすき焼きは、カリオストロの城のミートボールスパゲティの時のように、相変わらず肉の取り合いをするルパンと次元の描写が楽しく、食欲をそそられます。

五エ門がごっそりと取って平らげるお肉も、何とも美味しそう。
一見すると何の変哲もないすき焼きなのですが‥

しかし、このすき焼き、問題が一つあるのです。

その問題とは、次元がビールを取り出した時に発生します。

次元が五エ門にビールを手渡し、自分の分も開けて飲もうとしたその時です。
なんと、次元はおもむろにビールを煮えたすき焼きの中に注ぎこむではありませんか‥!

ビックリしたルパンが、「あ!やめろよ」と止めますが、時すでに遅し。
結構な量のビールが入ったすき焼きを、次元が平然と「このほうがコクが出るんだよ」と言ってかき混ぜるのです。

そしてその後の味については特に触れられず、彼らは肉を食べ、物語は進んでいきます。

「ウエッ!不味い」というセリフもリアクションもないので、味に影響はなかったのかもしれませんが、そのお味は一体どうなのでしょうか?

気になったら作るしかない!ということで、今回はビールで煮たすき焼きの再現に挑戦です。

【用意するもの】
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焼き豆腐、人参、椎茸、ごぼう、長ネギ、春菊、筍、しらたき

そして今回の主役のお肉。

あの大きくて食べごたえのありそうなお肉‥

一流の泥棒であるルパン一味が取り合いをするほどのものということは、そんじょそこらのお肉ではないはず。

という訳で、我々は霜が降る柔らかい肉を求めて旅に出ました。
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そう、お肉の聖地と言えばココ!
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日本三大和牛の一つ、「松阪牛」のある三重県松阪市に行って参りました。

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駅にある立ち食い蕎麦屋さんは、「来て来てぇ!」と、か、歓迎ムード‥?

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駅を出たところ。

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駅から少し歩いた所に、可愛らしい牛さんのプレートが!

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そして松阪牛元祖の老舗「和田金」さんの看板を発見。

今回は財政の都合上、和田金さんに手がでないのは下調べの段階で調査済み。
ですが、せっかく松阪まではるばるやってきたので、店の雰囲気だけでも‥ということで足を運んで見ることにしました。

そしてそこには衝撃の光景がありました。

「肉がない‥」

そう、お肉がないのです。

お肉屋さんと言って想像するのは、ショーケースに並んだお肉たち。
ところが、この和田金さん、ショーケースがないのです。

親切に対応してくださったお店の方によれば、ここでは壁に貼ってある木のお品書きを見て、口頭で注文をするスタイルなのだそう。

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きっとお値段もさることながら、それほどの上等なのでしょう。
是非頂いてみたいものですが、財布の都合上、これでは買えて一人前。

買ったところで、ルパンと次元の取り合いとは比べ物にならない戦いが勃発してしまうことが容易に想像できてしまいます。

これが明治初期からの老舗の迫力なのか‥!と畏怖の念を抱きつつ、店を後にしました。

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そして今回の真の約束の地、「丸中」さんの看板を発見。

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遂に、遂に到着です!!
そのどっしりとした門構えに、店頭でコロッケを揚げているところがまた何とも心をくすぐる素敵なお店です。

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中に入ると、そこには色鮮やかな牛肉がショーケースにズラリ。

ついついすき焼き以外のものも欲しくなって目が迷子になってしまいつつ、注文を済ませます。

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袋には「MATUSAKA BEEF」の文字。

正真正銘の松阪牛を、無事手に入れ、我々は帰路に着いたのでした。

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袋から取り出してみると、「松阪牛」と書かれた紙に包まれた松阪牛が。

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うやうやしく紙を開けると、そこには高級感漂うパンフレットとお肉、そして驚きのものが入っていました。

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その驚きのものとは、「証明書」のコピー。
この牛肉が松阪牛であるという証明に、ただならぬ何かを感じて「奮発しちゃった!」と舞い上がる心。

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見まごう事無き「A-4」クラスの松阪牛です。

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竹皮で包まれた松阪牛に、これまた上がるテンション。
いそいそと包みを開けます。

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いよいよご対面!

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素晴らしきかな、このサシの入り様。

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細かく入ったサシが綺麗で綺麗で、食べる前から恍惚です。

このたっぷりの油、今の時期は暖房の入った室内に置いておくと溶けてしまいます。

そんなデリケートさにまた感動しながら、一旦冷蔵庫で保管します。

そして頭をよぎる今回の挑戦。
こんなにも美味しそうな松阪牛(A-4)で作るすき焼きに、ビールを入れて煮る‥

果たして、松阪牛(A-4)の味を損なう事ない仕上がりになるのでしょうか!?

私欲に負けて、ごく普通のすき焼きで食べきってしまいそうな危機的心境になりつつ、次回「松阪牛のすき焼きに、これを入れるのかッ‥!?」の巻に続きます。

■□■□ 今回使用した調理アイテム ■□■□

「肉を食らう!ビール入りすき焼き 前編」への2件のフィードバック

  1. 今回の記事を見て思ったのですが
    お酒でしゃぶしゃぶをすると
    美味しいらしいですよ。
    日本酒でも大丈夫だそうです。
    水とお酒1カップを鍋に入れて
    後は昆布を敷いたら煮えるのを
    待つのみです。
    松阪まで牛肉を買いに行く根気が
    ビストロアニメらしいですね!
    しっかり素材を大事にするのが
    素晴らしいと思います

  2. ペェル様
    お酒のしゃぶしゃぶは私も大好物ですよ。
    おすすめは、安酒でいいので日本酒と、お水を1:1の割合で沸騰させ、そこにほうれん草を一束浮かべます。
    お肉は、牛ではなく豚で、ほうれん草を巻くように食べると美味しいですよ♪
    後は、残って気の抜けたシャンパンもオススメです。
    松阪は、、遠かった(笑)

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