ニシンとかぼちゃの包み焼きファイナル 後編

前篇の「ニシンをまるごと使いたい の巻」をお読みでない方は、まずはコチラ

~怖くて出来ないカロリー計算 の巻~

過去に二度痛い目を見ているニシンとかぼちゃの包み焼き。
今回こそは無事に美味しい出来上がりとなるのでしょうか?

ニシンの白ワイン蒸し
ひとまず、主役の1つであるニシンの白ワイン蒸しは完成しました。
せっかくパイに魚が描かれているので、今回は中に本物のニシンを丸ごとインする試みです。

ニシンの次に待ち構えているのは、もう一つ目の主役である、かぼちゃ。
その独特の甘みと食感を、どうやってニシンとマッチさせるか‥

そんな時に思いついたのが、鋼の錬金術師のグレイシアさんお手製・ほうれん草のキッシュ

キッシュなら、かぼちゃとの相性も抜群。
ニシンとの相性は一体どうなることやら‥出来上がりに期待です!

【用意するもの】
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ニシンの白ワイン蒸し、かぼちゃ、ミニトマト、ベーコン、卵、ブラックオリーブ、チーズ、生クリーム、ナツメグ、パセリ

そして今回は、過去の2作とは違いパイ生地も手作り。
作り方はコチラと同じです。

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かぼちゃはラップに包んでレンジで1分ほど加熱。

ほんの1分ほど温めるだけで、包丁で切りやすい固さになります。
あまり加熱時間が長いとラップがくっついてしまい、高温の水滴でヤケドの恐れもあるのでご注意を。

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ベーコンは短冊切りにします。

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ミニトマトは4等分し、それぞれを横に二等分します。

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かぼちゃは薄くスライス。

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フライパンにバターを落とします。

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ベーコンをじっくり炒めます。

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ベーコンに焼き色がついたら、ミニトマトを加えます。

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続けてニシンの白ワイン蒸しの玉ねぎとスープを加えます。

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最後にかぼちゃを加え、全体が温まったら火を止めます。

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具の粗熱を取っている間に、パイ生地の準備。
パイ生地をカットする時は、あらかじめパイ生地を凍らせておくと扱いやすいです。

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魚の型紙は前回と同じものを使用。

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粗熱を取った具をまんべんなく敷き詰めます。

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そしてニシンを上に乗せて‥

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上からチーズ。

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卵をかき混ぜ、卵液の準備。

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溶き卵に生クリームを注ぎ、空気を入れないように静かに混ぜます。

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卵液にナツメグを加えます。

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卵液をそっと注ぎ込みます。

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具が敷き詰めてあるので、ゆっくりお皿を傾けると卵液が全体にまんべんなく行き渡ります。

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仕上げにパセリをふれば、これで中身は出来上がり。
現段階ではまずまずの見た目。
ちょっと美味しそうに仕上がる気配に、期待が膨らみます。

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あとは上にパイ生地を被せていき‥

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オリーブで縁を飾り‥

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溶き卵を塗って、いざオーブンへ。

キッシュやパイを焼く時は、あまり強い焼き色を付けないように180〜200℃が適温。
ですが、今回のニシンとかぼちゃのパイはちょっと強い焼き色が特徴です。

はじめの10分はいつもパイを焼くよりも50℃ほど高い温度で焼いて、しっかりと焼き色を付けて下さい。

あとは低音で中に火が入るまでじっくりと加熱します。

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そしてついに焼きあがったのがコチラ。

魔女の宅急便 キキ おばあさんの得意料理 ニシンとかぼちゃの包み焼き ニシンパイ 私このパイ嫌いなのよね
良い塩梅の焼き色がつきました。
さっそく、冷める前にカゴに入れて、孫のところへ配達です。

魔女の宅急便 キキ おばあさんの得意料理 ニシンとかぼちゃの包み焼き ニシンパイ 私このパイ嫌いなのよね
「早くしないとパイが冷めちゃう!」‥と、キキごっこはこれくらいにして、いよいよ緊張の実食タイム。

遠目で見てみると、ヒレが下のパイ生地に馴染んでしまってちょっと滑稽。
手作り生地ゆえの味わいということでご愛嬌です。

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まずはニシンの入っていない部分を取り分けて、ひとくちパクリ。

パイ生地がサクサクしっとり、美味しいかぼちゃのキッシュです。
かぼちゃ独特のもったりとした食感も、全体が滑らかでふわふわなので重く感じません。

トマトの酸味がほどよく全体を引き締めています。

ちょっとパイ生地に塩気が足りないかな?と思いますが、そんな時にオリーブをつつくとまた美味しい。
パイ生地とオリーブの相性は抜群です。

そして肝心のニシンは、あらかじめ蒸したことで身がふっくらとした仕上がり。
クセがないからなのか、意外なことにパイ生地に合います。

さっぱりと淡白な味なので、オリーブと共に食べると丁度良い。
濃い味のかぼちゃのキッシュとの相性もなかなか。もちろん生臭さゼロです。

もう生臭いパイは嫌だと思っていた当ビストロ。
不思議なもので、美味しく出来上がってしまうと、それはそれで何だか物足りません。

「それでも、美味しいほうがやっぱり良いよね‥」と食べ進めていると、やはり、このパイには孫の嫌いな理由があることが判明しました。

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それは、ニシンの小骨。

これがなかなか曲者で、いくら綺麗に除いたと思って食べても、何故か一本は口に入ってしまうのです。

せっかくの孫の誕生日パーティ。
おばあさんは、「魚の形をしたパイから、丸ごと本物の魚が出てきた!」というインパクトに自信満々だったかもしれませんが‥

実際には、無言になってチマチマ小骨取りをするわけにもいかず、いつしかこのパイは嫌煙されてしまったのではないでしょうか。

孫の気持ちも分かるけれど、それでも、おばあさんの行き場のない優しさが切なくなる一品なのでした。

いつかあの孫の言葉を覆す事はできるのか?

「二周年もパイ‥かな‥?いや、もう、さすがに‥でも」

相変わらず悩ましいニシンとかぼちゃの包み焼きなのでした。

■□■□ 今回使用した調理アイテム ■□■□

「ニシンとかぼちゃの包み焼きファイナル 後編」への15件のフィードバック

  1. 今回はキッシュの要領で、
    アパレイユで全体をまとめたんですねー!
    クリーム系が魚の臭みを消してくれる
    気はするのですが、
    小骨は気になりますね…。
    うーん、美味しいニシンとカボチャのパイは
    なかなか遠いようです。
    あれはおばあちゃんの味、
    おばあちゃんにしか作れないんでしょうか。
    美味しいパイを
    おばあちゃんに教えてもらいたいものです。
    小骨が気になるなら、
    さば味噌煮や、つくだに

  2. うっかりコメントが切れちゃいました(((・・;)
    すみません!
    ニシンをトマト煮込みとかにしたら
    小骨も食べやすくなるのかなあ、と
    考えてみた次第です。
    ラタトゥイユにはカボチャも入るし
    トマトとの相性は悪くない?
    チーズと合わせてパイに美味しい?
    アニメシさんが作ったものを広げて
    レシピを考えるのも楽しいです。
    お疲れ様でしたー^^

  3. 天吉様
    彩りも良く美味しかったのですが、やはり小骨がネックでした‥。
    ニシンを丸ごと入れずに捌けば解消する問題ですが、そうするとインパクトに欠けちゃいますしね。
    ラタトゥイユの要領でニシンを煮込む発想、とても面白そうですね!
    前回のパイはトマトベースではあっても、ニシンを別物として扱っていたので目からうろこです。
    燻製オイル漬けを使用すると、美味しいけれど大人向けの味になったのが気になっていたので‥
    ラタトゥイユなら、味に尖りがなくて良いかも。魚介を入れるとまた面白くなりそうですね。
    こうしてアイディアを交換するのってとても楽しいですね。
    試しにやってみたニシンの白ワイン蒸しが、案外パイに合うという発見は面白かったです。
    せっかく有力なアドバイスも頂いたので‥いつかまた、懲りずに挑戦してみようと思います。笑

  4. 小骨、魚類だと切っても切れないですね。
    んー
    一瞬
    南蛮漬けならと思ったのですが
    パイに入れるので厳しいですよねぇ。
    いっそ
    唐揚げにしてしまい
    骨まで食べれる状態で
    入れ込んでみるとかどうでしょう?
    味は出たとこ勝負な気もしますが
    中から出てきたときの見た目と
    食感のインパクトは大きいかも。
    上げる前に調味液に漬け込むとかすれば
    風味も良い感じになりそうな気もします。
    カロリーはさらに恐ろしいことに
    なりそうですけど(汗

  5. Q様
    パイを切り分けて、中からニシンの唐揚げが出たら、なんともインパクト大!ですね。
    カリッカリに揚げたニシンとパイ‥Q様の仰るように、食感が気になりますね。
    ニシンとパイの両方の食感を活かすために、玉ねぎたっぷりのタルタルソースを挟んでみてはどうでしょう。
    さしずめDeep-frid fishと言ったところでしょうか。
    ニシンにはブラックペッパーをたっぷり挽いて‥と、なんだかフャンキーなおばあちゃんのレシピになってきてしまいました。
    カロリーを考えつつ、もう少し案を練る必要がありそうです。笑

  6. ステルハイム様
    圧力鍋、いいですね。身がふっくら仕上がりそうで、試してみたいところです。
    が‥当ビストロに圧力鍋がないので、まずは購入から、ですね(笑)

  7. ここまでやるか!と驚きと共に感心しながら拝見しております。
    三度に渡る『ニシンとかぼちゃの包み焼き』への挑戦楽しませていただきました!
    ファイナルでの小骨を見て思ったのですが、
    作業としては大変ですがニシンを背中の皮1枚でつなぐ開きにして小骨をきっちり取ってから元の丸の状態にして調理をするというのはどうでしょうか?
    ニシンの姿とインパクトはそのままに骨は無し
    と、思いついたのですが・・(´Д`)
    ともかくいつも楽しい記事をありがとうございます!!
    応援しておりまする!

  8. スーシー様
    コメントありがとうございます。
    ニシンとかぼちゃの包み焼きに関しまして、アドバイスありがとうございます。
    そうなんです‥小骨がネックなんですよね‥。
    アドバイス頂いたように、骨なし・ニシンの姿はそのままが理想なので、今後の参考にさせて頂きます。
    4回目、あるか‥!?(笑)
    今後とも宜しくお願い致します。

  9. 欧米で魚をお店で買う場合、たいてい骨はあらかじめ完全にとりのぞいてあります。
    お店でお魚を注文すると、丸焼きでもってきても
    大抵給仕の人が、まず客に丸焼きの状態を見せてからいったん下げて、完全に骨のない状態にして持ってきてくれます。おそらく、食事の際に骨を口から出したりする様が見苦しく、エチケットに反するという考え方が背景にあると思われます。
    またパイ包みのような中に何が入っているのかよく分からない料理などは、安全のためにも骨は完全に取り除いたほうがよいと思います。パイはクラストのサックリ感と中身のクリーミーさのコントラストをざっくばらんに楽しむものだと思うので、骨を気にしてちまちま食べていたのでは、美味しさも半減してしまうでしょう。
    後にしんの頭は絶対に入れないでくださいw
    かぶっと食べたら頭が口にはいってたなんて、
    あの上品なおばあちゃまなら卒倒してしまいます!

  10. 参考までに様
    コメントありがとうございます。
    なるほどですねー。貴重なご意見ありがとうございます。
    私達も試行錯誤で調理しているので、もしかしたら根本的に違う事なんかも一杯あるのかもしれませんねw
    まだまだ成長過程のビストロ・アニメシですので、あたたかく見守って下さいね!
    アドバイスありがとうございました(^-^)

  11. コンソメ味やトマト味、マヨネーズ味、バジルソース、ホワイトソース、ミートソース、カレーなど
    書籍の時はアレンジ法や相性も乗っていると楽しみですね
    アニメシから料理を始める人にはアレンジの参考があると助かります

  12. シリン様
    なるほど、アレンジ法!それは目からウロコでした。
    ありがとうございます。参考にさせて頂きますね!
    またアドバイス等ありましたら、お待ちしております!

  13. はじめまして、こんばんは
    私も、ニシンのパイ作りました~
    ビストロアニメシさんには遠く及ばない出来ですが、素人範囲内で、自分でたっぷりひいきめに見て美味しくできました。
    函館に引っ越してきた当時、魚料理をどんどんたべようと確か生鮭・・?をカレーに入れたらカレーが生臭くて辛かった(笑)思い出から、私はおろして火をとおしました~。
    でも、その失敗がなければ本当は私もにしんをまるごと入れたかったです。
    なのでこちらのニシンパイをみたときやられた~~~!と思いました。
    白ワイン蒸しにまでするとは、創意工夫がさすがだなぁと・・
    パイ生地の魚はすこしユーモラスでかわいい魚ですよね。
    欧米の風習や価値観からパイの中にまるごと魚がありえなかったとしても、パイの中には魚の絵と同じポーズの魚が入っていたのでした!みたいなユーモアがしっくりくると想像していました。

  14. さば様
    コメントありがとうございます!
    ニシンのパイ、美味しく出来たとのことで何よりです。
    お魚は、一度生臭いものを作ると慎重になりますよね(笑)
    私も一番最初のパイで生臭い悲劇を起こし、その後遊ぶように色々な作り方を試してみました。
    生のニシンは季節でないとなかなか手に入れづらくて、ようやく手に入ったニシンを切り身をにするのがもったいなくてひらめいたのが今回のレシピです。
    ちょっと自由すぎたかな?と反省していたので、さば様のコメント嬉しかったです!
    書籍には切り身をソテーする味重視のレシピを載せましたが、かぼちゃをクリーム状にしたり他の部分に工夫をしてみました。
    おそらく今後も、Take6、Take7と新レシピを作るかもしれません‥(笑)
    「こう作ったら美味しかった」など、味の感想も大歓迎です。
    今後とも宜しくお願い申し上げます。

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