エマのスコーン 前篇

〜プレーンが一番難しい の巻〜

今回作成するのは、英國戀物語エマに登場するエマ手作りのスコーン。

英國戀物語エマは、ヴィクトリア朝のイギリスを舞台に繰り広げられる身分違いのロマンスが描かれています。

主人公は、控えめで大人しく美しいメイド、エマ。
不幸な生い立ちのエマは、老婦人ケリーの元でメイドとして雇われるようになってから、ケリーに文学や立ち振舞いの教育を受け、穏やかな時間を過ごしていました。

そんなある日、ケリーが以前カヴァネス(家庭教師)として教えていた貿易商・ジョーンズ家の跡取り息子・ウィリアムが訪れます。

二人は惹かれ合い、身分の違いに一歩を踏み出せず、諦め、忘れられず‥

当時の階級社会は、身分違いの恋が成就するなんてありえません。
エマでは、今の時代の価値観では理解できない、「ありえないことが当たり前だった」当時を追体験することが出来ます。

好きだという感情だけでは貫けない事もありますが、好きという気持ちがなければ何も動けません。

「たとえば想いを貫いても、その先の慣れない生活が彼女を辛くさせるのではないだろうか?」
その時の感情だけではなく、先を見据えて人に恋するということ。
それぞれの真っ直ぐな心の揺らぎが、時代の陰と共に淡々と描かれています。

庶民を見下すのが自然なこととなっている上流階級には、「上流階級が何だ!ジェントリが何だ!」と憤りを感じますが、社交界の描写は悔しくも華やかでうっとり。
社交界以外にも、街にまだ馬車が行き交ったり皆がドレスを纏っていたりと、現代とは違うイギリスの世界観も楽しい作品です。

中でも惹かれるのは、客人をもてなす時に自然に用意される紅茶とお菓子。
ケリーのお屋敷では、紅茶のお供にエマの作ったスコーンが出されます。

初めてそれを食べたウィリアムは、「美味しい!美味しいですよ、とっても」と大絶賛。
ケリーに「贅沢な暮らしに慣れている坊ちゃまには、かえって素朴な味が新鮮かもね」なんて言われちゃいますが、温かい紅茶と実に合いそうなスコーンにゴクリ‥。

いつもはカボチャやチョコレート、チーズなどをいれるのですが、ここはエマの「素朴」さを楽しむべく、ごくプレーンなスコーンに挑戦です!

【用意するもの】
002
薄力粉、バター、砂糖、牛乳、ベーキングパウダー

005
薄力粉とベーキングパウダーはボウルに合わせ、数回ふるいにかけます。

007
バターは冷えているうちにサイコロ状にカット。

009
薄力粉とベーキングパウダーを入れたボウルに、バターを加えます。

010
ボウルに手を入れて、よく混ぜます。

011
バターを指で軽くすりつぶしながら、薄力粉に混ぜあわせていきます。
あまり力を入れなくても、徐々に薄力粉と馴染んでいきます。

015
全体からバターの香りがして、しっとりとしたらOK。

014
薄力粉がバターの水分を均一に吸うので、しっとりした粉チーズのような外観になります。

021
砂糖を加えて混ぜます。

023
牛乳を回しかけ、木べらでさっくり混ぜます。

026
生地をひとまとめにします。

028
台の上に乗せ、軽くめん棒で伸ばします。

029
型で生地をくり抜きます。

030
あとはこれを、予熱したオーブンで焼くだけ!

焼く前からすでに、バターの香りが漂います。
エマのスコーンはちょっと大ぶり。綺麗な膨らみになると良いのですが‥

次回、「熱々?それとも冷まして食べる?」の巻に続きます。

「エマのスコーン 前篇」への2件のフィードバック

  1. COMSBIN様
    コメントありがとうございます。
    未チェックの作品だったので、一度じっくり観てみますね!
    リモーネパイはネタ帳に追加させて頂きます。
    今後共宜しくお願い致します。

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