むっちゃんの塩むすび

小説やアニメ、漫画には、ジャンルを問わず「よく見かける食べ物」があります。

それらは季節のものやご馳走、手作りなど、作品の世界観を際立たせるエッセンス。
未知の味に思い馳せたり、久しぶりに作りたくなったり‥
作品を読んで無意識に心に残っているそんな気持ちが、ビストロ・アニメシの生まれたきっかけの1つです。

今回はそんな中でも、「再現しました!」というほどではない、地味な一品。
大きな感動はないけれど‥何故か惹かれる「おむすび」の話。

潔く柔く 塩むすび ビストロ・アニメシ
漫画「潔く柔く」に登場する、小さな女の子むっちゃんの大好物はママの作る塩むすび。

ママが作ってくれるそれは、ごくシンプル。
炊飯器のなかに余ったご飯で、時間のある時に握ってくれるおやつがわりの一品です。

「おにぎり」じゃなくて、「塩むすび」
その響きの違いだけで、魅力もぐんと増える気がするのは私だけでしょうか。

その家々ですこーしずつ作り方が違うおむすび。
むっちゃんのママは、ごま塩派。
作中でも、むっちゃんの塩むすびの為にコンビニにごま塩を買いに行きます。

青色の蓋がついた瓶の、オーソドックスなごま塩を使った塩むすび。
思えばごま塩なんて、栗ご飯やおこわの時くらいしか使いません。
大体の味は想像出来るはずなのに、なんだか無性に食べたくなる不思議。

ということで、炊いて余ったご飯で作ってみました。
ところどころ茶色っぽいのはお焦げ。

手のひらに塩ひとつまみとごま塩を馴染ませて、ごはんを握るだけ。
黒ゴマのほろ苦くてプチプチした食感と、冷えて甘みを感じやすくなったお米。

「うんうん、これだ」と納得して頷きつつ、もぐもぐと頬張ります。
素朴なものって、食べる時に気が緩んでぼーっとしてしまいます。

そういえば子供の頃って、こんな風に無心で食事していたなぁ‥と小さな発見。

むっちゃんの塩むすびが美味しかったので、今後もおむすび再現コラムはちょくちょく公開予定です。

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