子ランチ 前篇

〜ついにやってしまった の巻〜

今回作成するのは、吉田戦車著の4コマ漫画「伝染るんです。」に登場する衝撃に漫画飯。

伝染るんです。の世界はシュールで不条理で、いつの間にか笑っちゃう。
初めて読んだ時の衝撃と言ったらありませんでした。
訳がわからない世界にいつの間にか引き込まれる、ある種の心地よさがあります。

そんな作品の中でも記憶に強く残っているのが、今回取り上げる「子ランチ」。

仲良くレストランに食事に来た親子。元気よく「ぼく、お子様ランチ!」と注文する子供。
なんとも微笑ましい日常風景ですが、ウェイトレスさんの「すみません。子ランチならありますけど‥」という返答から、雲行きが怪しくあります。

子ランチってなんだ?と思うと、続けてウェイトレスさんが「コック長が子供をあまり好きじゃないんです。」とさっくりとんでもない発言。

そうして出てきたのは、もう本当に子供をあまり好きじゃない‥いや、嫌い?いいえ、大嫌いなレベルの悪意ムンムンの一品です。

ガラスの入れ物に入ったそれは、メインが麦飯・ニラ・モツで構成されたケチャップライス。
しなびた大根葉が垂れています。

そしてぶっ刺してある、目刺しと薩摩芋。
お子様ランチにつきものの旗はありますが、なぜか一文字「首」と書いてあるだけ。

デザートは輪ゴムで括りつけたむき出しのバナナで、極めつけはおまけのミニカー。
なんとむき出しの状態で、ケチャップライスの底に詰められている!

やっつけ仕事を通りこして、とにかく子供をがっかりさせよう、世の中の酸い部分を噛み締めてもらおうじゃないか‥というコック長の執念のようなものを感じさせられるのです。

絶対不味いよ‥

分かっているのに作りたくなるのは、一体何故なのでしょう?
ありえない奇跡を願いながら、調理スタートです!

【用意するもの】
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うるち米、麦、ニラ、ケチャップ、大根葉、ミニカー、モツ

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今回は丁寧であっては作中のテーマとぶれてしまう!
ということで、大根葉は「買った大根を水栽培していたら伸びてきたから使っちゃえ」という想定でいきます。

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そして薩摩芋にバナナ。
薩摩芋はちょっと痩せていて、バナナは熟しすぎなのがポイントでしょうか。

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調達したミニカー、対象年齢が7歳以上でした。
当店でお出しする子ランチは、7歳以上のお子様限定という理不尽さが早くも生まれてしまいました。

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まずは麦飯を炊きます。
普段通りにうるち米を洗います。

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研ぎ終えたら、いつもと同じ量の水を注ぎます。

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そして麦を加えます。

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麦50gに対して100ccの水を加えます。
あとは、いつもと同じように炊飯をするだけ!

おそらく作中では炊きたてではなく、冷ご飯の気がします。
大人のお客さんにお出しするもの全てが麦飯なのは不自然だし、まかない用か、もしくはわざわざ子供が食べづらいように用意をしているのか‥

コック長は一体過去になにがあったのでしょうか?

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そしてモツを焼きます。
網焼きなんて勿論しません。フライパンで油を入れずに加熱します。

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モツを焼いている間に、薩摩芋の調理をします。
薩摩芋も、石焼なんて丁寧なことはしないのが子ランチ流。
以前に千と千尋の神隠しの河の神様の苦団子で行った、電子レンジでの簡単調理法を用いました。

ホルモンの焼ける匂いは、やはり子供が喜ぶものとは繋がりません。
ここまではまだまだ別個での調理進行ですが、ここからモツとケチャップのご対面。
どんどんエグくなっていきます。

一体どうなる?次回、「どっちに転んでも」の巻に続きます。

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