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海苔版の後日談

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前回作成した、はれときどきぶたに登場する「鉛筆の天ぷら」。

作っている段階で、ごぼうの中に海苔を詰める作戦は失敗に終わりました。
ひじきを使うことで事なきを得たのですが、実は後日談があります。

海苔を使った鉛筆の天ぷらが成功していたら、味も美味しかったのではないか‥という悔しさがどうしてもあって、諦めきれなかった我々。

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ごぼうを縦にカットしてたから裂けたのでは?と思い、カットせずに太い状態で挑んでました。
全体が太ければ、穴も太く作れ、海苔の扱いもぐんと楽になりました。

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そしていざ、ひじき版と一緒に揚げていたのですが‥

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手前がひじき版。後ろに大きく一本あるのが、海苔・改訂版です。

揚げることで、海苔がにゅるんと外側にでてきてしまいました。
ごぼうはかろうじて火が通っているものの、食感が強すぎてアゴが鍛えられる感じ。

しない後悔より、やる後悔。
でも、どうにも締まらない結果となったのでした。

えんぴつの天ぷら 後篇

前篇の「はれときどき? 」の巻をまだお読み出ない方はまずはコチラから!

〜削ってないけど、削りたいよね! の巻〜

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ごぼうを細長く切り整えたら、あとは鉛筆らしい工夫をどうするか。

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まずは竹串で中に穴をあけます。

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こんな感じ。

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包丁で削ぐようにして先端を鉛筆風にします。

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そしてここで登場、板海苔。

折りたたんで細長くします。

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ごぼうの穴に海苔を詰めて、芯に見立てる算段です。

海苔がふやけきると扱いづらいので、スピーディに押し込んでいきます。
が‥、ここで問題発生!!

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ごぼうが避けました。これは失敗です‥。

ということで、プランBに変更です!
何を詰めるかは後ほど。

そして詰める行程の前に問題が1つ。
原作やアニメのシーンでの鉛筆の天ぷらの形状についてです。

鉛筆の天ぷらはおろしたての鉛筆で、削っていない状態のまま揚げられるのです。

でも、削って鉛筆の芯が見えている状態じゃないと、それこそただのごぼう天。
そして子供の頃思い描いていたそれは、先端が研いであるイメージ。

ということで、鉛筆の先端は削った状態にしちゃいます!

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包丁で削ぐようにして先端を鉛筆風にします。

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先ほどと同じように、先端に竹串で穴をあけます。

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そして登場、救世主ひじき!

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無事に刺せました!

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延々と同じ行程を済ませます。
割りと鉛筆っぽく見えるかも?

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さて、材料の準備はできましたので、あとは揚げるだけ!

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小麦粉・水・少量の酒、氷を混ぜたものに鉛筆を浸します。

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180℃に熱した油に鉛筆を入れます。
4本くらい重ねるように入れ、入れてからは衣が安定するまで触らないのがポイント。

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カラッとするまで揚げます。

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揚がったら、軽く油を切ります。

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バットにおいて余分な油を落とします。

ビストロアニメシ 料理研究家前田未希の料理 はれときどきぶたのえんぴつの天ぷら 鉛筆の天ぷらの作り方 アニメや漫画に出てくる料理の再現 
鉛筆の天ぷら、出来上がりです!

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海苔作戦に失敗した時はどうしようかと思いましたが、急遽試したひじきが思いの外頑張ってくれました。

熱々を食べると、衣がさっくりとしていて、ごぼうの強い歯ごたえが良い感じです。
衣をまとうと鉛筆って分かりづらいかと思ったのですが、良い感じに鉛筆っぽいですね。

ひじきが刺さっているだけで、鉛筆っぽさとはこんなにも出るものかと不思議な気持ちでした。
ごぼうの天ぷらを作る時は、ささがきにしたり、もっと細切りなので、太めのごぼうの食感というのもまた心地良い味わいでした。

お母さんが揚げた天ぷらは本物の鉛筆だったけれども、これも鉛筆だよ!と出されたら信じてしまうかも?

ただ1つ残念だったのは、揚げたひじきが硬いということ。
改善点なのか、それともこれを芯らしさと捉えるか‥難しいですね。

おもむろに晩ごはんとして出してみよう、とイタズラ心をくすぐられる一品でした。
でも、悪ふざけはほどほどにしないとですね。

明日、豚が降りませんように。

えんぴつの天ぷら 前篇

〜はれときどき? の巻〜

今回作成するのは、小学校の図書室や図書館の児童書の棚でよく見かける、「はれときどきぶた」に登場する一品です。

主人公は、小学3年生の畠山則安くん。
ある日、自分の日記をお母さんが盗み読みしていることをしり腹を立てた則安くんは、「そうだ、でたらめなことを書いてお母さんをびっくりさせてやろう」と思いつきます。

そうして夜に明日の出来事を想像して日記を書く、「明日日記」が始まるのですが‥

「トイレに現れた蛇を指でエイっと倒した!」や、「お母さんが鉛筆の天ぷらを作った」なんて、子どもらしい突拍子もない空想が、なぜか現実になっていきます。

最初は偶然か、お母さんが意地になって日記を真似ているのかと思っていたのですが、えんぴつの天ぷらをお父さんがバリバリ食べたくらいから、ちょっとおかしいな、と思い始める則安くん。

そこでビクついて「もうやめよう」にはならず、「真似できないようなアッと驚く日記を書いちゃうぞ!」となる則安くん。そうして物語はどんどん素っ頓狂な世界へと進んでいきます。

普通そうに見えてありえないことが入り込んでくる世界は、基本は面白いのですが、子供心にちょっと不気味にも感じた覚えがあります。

原作の児童文学が有名ですが、アニメ化もされている本作。
えんぴつの天ぷらのくだりは、原作・アニメともにあります。

えんぴつの天ぷらなんて、実際に食べたらお腹を壊すのは当たり前。
でも、不思議なことに、作中では得意げにお母さんが天ぷらをからりと揚げ、お父さんがそれはもう美味しそうにバリバリと食べるもんですから、読んでる側にも美味しそうに思えてきてしまうのです。

ということで、そのまま鉛筆を揚げるわけにはいきませんが、再現してみましょう!

【用意するもの】
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海苔、新ごぼう

鉛筆の木の色に合わせるべく、ごぼうは新ごぼうを使用します。

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タワシやアルミホイル等で水洗いし、外側の土や黒ずみをこすり落とします。

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鉛筆の長さになるように、3等分します。

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太さが均等になるように包丁で削いで調整。
鉛筆の太さくらいになるように、縦にも2〜4等分します。

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色が酸化して黒ずまないように、酢水に浸します。

このままでは、ただのごぼう天。
それじゃあ面白く無い。

ということで海苔を用いて細工をしていこうと思うのですが、正直なところうまく行くか心配。
果たしてどうなる?えんぴつの天ぷら、略してえん天。

次回、「削ってないけど、削りたいよね!」の巻に続きます。