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おっかぁのあんころもち 後篇

今回の記事は3つに分かれています。
①前篇「一度見たら、止まらない」の巻をまだお読み出ない方はまずはコチラから!
②中編「ぺったらぺったら?」の巻をまだお読み出ない方はまずはコチラから!

〜今度こそ!ぺったらぺったら の巻〜

こし餡が出来上がったら、つきたてのお餅を作ります。
いつもお餅を食べるといえば、乾燥してある角餅や丸餅を焼いたり茹でるのが普通。

でも、あんころもちといえば、つきたての柔らかいお餅。
ということで、もち米で必要な量をささっと餅つきしちゃいます。

【用意するもの】
037
もち米

もち米はうるち米に比べて割れやすいので、研ぐ時は優しく。

通常、お餅をつく時は蒸すのが普通ですが、今回は普通の炊飯をして、出来上がったお米を捏ねるという作り方に挑戦してみます。

炊飯する前に1時間ほど置いて浸水しておきます。

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通常のうるち米を炊飯するよりも、ほんの少し多めの水分量で炊きます。

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炊きあがったら10分ほど蒸らし、混ぜやすい器に移します。

043
しゃもじ等で全体を混ぜ込むように、米粒を潰していきます。

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粒がなくなったら、お餅の完成。

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片栗粉を打ち粉にして、表面のベタつきを取ります。
見た目がお餅らしくなりました。

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あとはこれを食べやすい大きさにちぎり、軽く丸めます。

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あんで包むことを考えた大きさに。

052
お餅が出来上がる頃には、餡は冷えて丁度扱いやすくなっています。

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まずは手のひらに餡を適量取り、

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お餅を上に乗せます。

057
お餅の上に軽く餡を乗せて、

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両手でぺったらぺったら、お餅が見えなくなるように餡を転がします。

餡が馴染んで、自然と表面はなめらかに。
これをお餅の数だけ繰り返します。

調理の山場は超えましたが、数も結構なのでなかなか時間と手間がかかることを体感。
こぞうのおっかあは、よくも毎日こんな手間をかけて作ってくれたものです。

そうして包み終えたら、お重に綺麗に詰めて‥

あんころもちこぞう まんが日本昔ばなし あんころもちの作り方 ビストロアニメシ 前田未希
出来上がり!
みりんを入れた為か、照りがあるあんころもちになりました。

これだけ手間がかかったのだから、美味しくなくっちゃ困る!と思いつつ1つ。

あれ‥?不味くはないが、あまりにもさっぱりとしている。
甘さが控えめすぎて寂しい。

一応は、こし餡を作っている段階で味見をしました。
その時点では、良い具合の甘さ控えめでしたが、温かい状態での味見だったのがいけなかったのでしょう。

あとは、水飴とみりんだけの甘味での限界。
みりんからの風味が強く、香りは良いのですが‥いかんせん甘みが足りない!

きっと昔の人が食べていたあんころもちよりは、これだって甘いだろうに。
今の暮らしに慣れた舌では満足できないです。

つきたてのお餅は、柔らかくてむちむちしていて最高!
手間はかかりましたが、つきたてのこの食感は甘味にマストでした。

どうしても美味しく食べたくて、試食後に軽く餡を手直し。
砂糖を加えて甘みを足しました。

すると、なんということか!
びっくりするほど美味しく感じられる仕上がりになりました。
風味も大事だけれども、ストレートにくる甘みの大切さと言ったら!

一転して、手製のこし餡とは思えない仕上がりになりました。
こぞうがひょいぱくと食べられる大きさにしたので、気軽に1個、2個と食べられます。

お話の中で、天国のおっかあに頼んであんころもちを送ってもらうシーンがあります。
1回目はわりとすぐに届けてくれたのに、2回目は夕方まで時間がかかったのは何故?と不思議だったのですが、実際に作ると分かった気もします。

一回目は、こぞうがあんころもちを頼むタイミングがある程度読めていて、下ごしらえをしていたに違いない。
二回目は、まったく予想がつかないから一から作っていたのではないでしょうか?

なんで二回目はそんなに長く待たせるのだろう‥と思っていましたが、いざ作ると夕方に届けてくれたおっかあは、最速で仕上げてくれている!と感動。

天国にいってもなお子どもの為に、お重いっぱいのあんころもちをこさえてくれるおっかあ。
そして、一見すると何も考えてなさそうなこぞう。

でも、こぞうだって偉い。
お殿様に同情して、たった二回のうちの一回の天国から送ってもらえるあんころもちを少しもためらわずに振る舞うのですから。

おいしいものをこさえるのって、大抵が時間がかかります。
なのに、食べるのは一瞬。
でも、美味しい美味しいと言ってもらって、ぺろりと平らげられるのって、気持ちの良いものです。

おっかあにとっては、さぞ作りがいのある食べ方だったに違いありません。
私も沢山のおいしいものをこさえるぞ!と気合の入った回でした。

‥でも、こんなに手間ひまかかるあんころもちを毎日作るのはツライ!
母強しとはよく言ったものです。

おっかぁのあんころもち 中篇

前篇の「一度見たら、止まらない」の巻をまだお読み出ない方はまずはコチラから!

〜ぺったらぺったら? の巻〜

006
ゆっくりじっくり豆を煮て、指で軽く押しただけで潰れたらOK!

002
茹で上がった小豆はザルにあけます。
この時、茹で汁は捨てません。なのでザルの下には忘れずにボウルを。

003
下にボウル、鍋等をセットした状態で小豆を潰していきます。

005
小豆の薄皮から中身が出るように、根気のかかる作業ですが地道に潰します。

009
小豆を潰しているとザルから濾された餡がでてきます。

012
小豆が薄皮だけになったら完了!

015
鍋にはお汁粉みたいな汁気の強いこし餡の原型が。

014
ボウル、鍋等に布を被せます。

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そこに餡を流し込んで‥

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軽く絞って、汁気をとります。

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汁気をとると、こし餡にかなり近づいてきます!
あとは、この汁気を取った餡を鍋に入れて甘みを加えていきます。

032
みりん、水飴、塩を加えて混ぜ、弱火で煮詰めます。

035
扱いやすい硬さになったら火を止め、粗熱をとっておきます。

あとは餅を包めば、あんころもちの出来上がり!
なのですが、その肝心の餅をどうする!?という問題が。

あんころもちの餅といえば、つきたての柔らかいお餅が理想。
焼き餅や湯で餅では無い気がしてしまうのです。

さてどうするか。次回、「今度こそ!ぺったらぺったら」の巻に続きます。

おっかぁのあんころもち 前篇

〜一度見たら、止まらない の巻〜

今回作成するのは、まんが日本昔ばなしに登場するあんころもち。
お話の名前は、ズバリ「あんころもちこぞう」。

主役は一年中ふんどし一丁の変わり者のこぞう。
こぞうはあんころもちが大の好物で、毎日「あんころもちが食いてぇ」と母親にねだり、作ってもらっています。

年によって母親が亡くなってしまっても、こぞうのあんころもち食いてぇ願望はノンストップ!
村にはこぞうの悲しき「あんころもち食いてぇ」が毎日聞こえます。

最初は母を亡くしたこぞうに同情し、あんころもちを振る舞ってくれていた村人。
でも、さすがに何日も何日も続く「あんころもち食いてぇ」に愛想を尽かします。

そこで、こぞうの夢に出てきた母親が二回だけ、天国からあんころもちを届けてあげようと言うのです。

最後はこぞうの「あんころもち食いてぇ」に触発された、同じあんころもち好きのお殿様との出会いがあり、意外な展開でハッピーエンド。

母親が亡くなってしまいますが、天国からのコンタクトがあった為か全体的に悲壮感なく陽気な物語です。

このお話を観終えたあとは、とにかく頭のなかで主人公のこぞうの幾度と無く続く「あんころもが食いてぇ〜!」という叫びがリピートされます。

そして、あんころもちが食べたくなってしまうまじないにかかってしまうのです。

おっかあの、小豆を鍋でぐつぐつ煮て、ぺったんぺったんこさえる姿。
あんころもち、食いてぇよ〜!ということで、調理スタートです。

【用意するもの】
003
小豆、水飴、味醂、塩

あんころもちこぞうの時代はハッキリと分かりません。
お砂糖があった頃なのか不明です。

仮にお砂糖が登場している時代であったとしても、一般の人々のもとに流通したのはあとのこと。
ということで、今回はお砂糖は使わずにいきます。

昔からあった麦芽糖の味で作る為に、主成分が麦芽糖の水飴で作ってみます。

味醂は、おっかあの優しいふんわりとしたイメージとしての隠し味にしてみました。

004
まずは小豆を水で軽く洗います。

007
鍋に小豆と、小豆の3倍程度の水を加え強火にかけます。

/>010
じわじわと気泡が出てきますが、気にせず火にかけます。

011
沸騰したら、ひと煮立ち。

013
ザルにあけて茹でこぼし。これでアク取り完了です。

014
空になった鍋に再度、小豆を入れ、水をたっぷり注ぎます。

016
火にかけます。

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ぽこぽこと気泡が浮いてき始めたら、弱火〜中火にして豆が柔らかくなるまで30〜40分煮ます。

あん作りは、このお豆の炊ける独特の香りが立ち込めた時に始めて実感がわきます。
そうそう、と香りとともにこの作業を思い出す感覚。

いつもなら、ここから豆が柔らかくなるまで煮て、そのまま直に砂糖を加えて煮ます。
でも今回は違うんです!

あんころもちこぞうのあんころもちは、なめらかなこし餡の様な見た目。
ほんのちょっと粒が見えるような?という外観です。

ということで、始めてのこし餡作りに挑戦。
ここからが楽しいのです。

次回、「ぺったらぺったら?」の巻に続きます。