カテゴリー別アーカイブ: サマーウォーズ

他にもあった候補のごはん

サマーウォーズ 陣内家で食べてるゴハン ビストロ・アニメシ 日本の夏ごはん 高野豆腐のお煮しめ 塩むすび
本日は、映画「サマーウォーズ」が金曜ロードショーでオンエア予定です!

ということで当ビストロも、前回はサマーウォーズに登場する陣内家の食卓を再現してみました。

田舎で過ごす夏休みを想像させるそれは、しみじみ美味しいものでした。

ですが、高野豆腐とふき・どんこのお煮しめに、里芋のにっころがし、などなど‥
献立すべて茶系で、せっかく美味しいのに、出来上がりが地味になってしまったのです。

「サマーウォーズのアニメシをやろう!」という話になった時、実はもう1つ候補がありました。

それは、お話の前半シーン。
主人公の健二君が、陣内家に訪れて最初のご飯です。

てんこ盛りになったサクサクのコロッケに、ちょこんとマヨネーズを添えたちくわのキュウリ詰め。
ひと口に切ってあるイカ飯に、炒った銀杏‥

何とも色鮮やかで、コロッケのサクサクした食感まで伝わってきそうです。

「こっちが食べたいなぁ‥」というスタッフの声もありましたが‥
ここは、ストーリーの大事なポイントということで、茶色系の食卓が再現実行となったのでした。

それぞれの食事シーンが、一体どんな展開の時に登場するのかチェックして観るのもおすすめです。

需要がある場合は、コロッケバージョンの再現も行います。
そのほかにもリクエストありましたら、是非ともご連絡ください。

皆揃っていただきます!陣内家の食卓 後編

前篇の「高野豆腐は作るもの?」の巻をお読みでない方は、まずはコチラから!

~茶色な食卓 の巻~

出来上がった2品を冷やしている間に、次の料理を作ります。
残りは里芋のにっころがしと春菊の胡麻味噌和え、そして塩むすび。

103
このタイミングで塩むすび用のご飯を炊きます。

炊飯が始まったら、まずは春菊の胡麻味噌和えを作り始めます。

【用意するもの】
134
黒胡麻、白胡麻、蜂蜜、味噌、くるみ

147
とても手早くできるので、最初に鍋いっぱいのお湯を沸騰させておくとよりスムーズです。

137
蜂蜜がない場合は、お砂糖でもOKです。

140
くるみは包丁でざくざくと細かく刻みます。

143
胡麻は手で軽くすって、香りを出します。

153
はちみつと味噌を混ぜてペースト状にします。

154
混ぜ終わったら、そこに胡麻とくるみを投入。

156
全体が均一になるように、混ぜます。
これで春菊に和えるペーストは出来上がり。

148
沸騰した鍋に春菊を入れます。

149
春菊をいれてから、再沸騰したら茹で上がり。

150
ザルにあけて、流水で冷やします。

152
熱がとれたら、手で絞って水気を切ります。

160
春菊を5~6cmに切りそろえます。

163
あとはボウルに春菊とペーストを入れて和えれば出来上がり!
春菊の胡麻味噌和えは、冷蔵庫に入れて冷やしておきます。

次は里芋のにっころがし!
ようやくゴールが近づいてきました。

【用意するもの】
DSC03919
里芋、砂糖、醤油、みりん、だし汁

099
里芋をざっと水洗い。

101
鍋いっぱいに沸騰したお湯に、里芋を皮付きのまま投入します。

105
里芋を入れてから再沸騰したら、5分ほど煮ます。
湯で時間は里芋の大きさによって変わるので、調整してください。
ここで火を入れすぎると、あとで煮崩れしてしまうので短めで大丈夫です。

107
茹で上がった里芋を、さっと流水にさらします。

109
まだ暖かいうちに皮を触ると、つるりと簡単に剥けます。

111
今回は陣内家のイメージで茹でて皮を剥く方法にしましたが、電子レンジでも同じように皮を剥きやすくできます。
電子レンジの場合は、軽く里芋を水洗いして、ラップを被せてチン。
3分ほどの加熱で、皮が剥きやすくなります。

115
お鍋にだし汁を注ぎ、沸騰させます。

116
そこに砂糖‥

117
みりんを加えます。

119
そして里芋を入れて弱火で20分ほど、コトコト煮ます。

122
照りが均等でるように、時折鍋を揺すります。

123
20分経過したら、醤油を垂らし回します。

125
あとは汁気が飛んだら火を止めます。
味が足りない場合は、塩をひとつまみ入れて整えます。

126
お皿によそって出来上がり!

171
あとはおむすびを握って大皿に並べたら‥

サマーウォーズ 陣内家のごはん 田舎のおばあちゃんのご飯 夏の食卓 ビストロ・アニメシ
出来上がり!

014
大皿に盛ってあるおかずをお箸でとって、いただきます。
色が茶系で落ち着いて華やかさには欠けますが、風鈴の音が似合いそうな古き良き日本の風景です。

里芋の煮っころがしは、とろっとした外側の甘い味付けに、ほっくりさらっとした里芋本来の美味しさが後引きます。
お箸で掴みづらいので、親戚のおばさんが手づかみでつまみ食いしていたのも納得。
ころんとした食べやすいサイズなので、ついぱくぱく食べてしまいます。

021
手作りの高野豆腐は、とてもなめらかな舌触り。
湯葉のような不思議な食感です。

高野豆腐は勿論のこと、ふきもどんこも口に入れた瞬間にじゅわっとお出汁が滲みでて美味しいです。
出来立ても美味しいけれど、一度冷やして味が染み込んでるのが何より。

016
わらびの生姜醤油漬けも冷たくて最高!

シンプルな味付けがわらびの風味を生かしていて、さっぱりといただけます。
今回は残念ながら水煮のものでしたが、生のわらびを使うと食感もさぞ良くなりそう。
ほかのおかずが甘いので、丁度良い箸休めになります。

017
春菊の胡麻味噌和えも、まずまずの出来栄え。

蜂蜜と味噌の甘さが、春菊のほろ苦さを引き立てます。
甘くどくなりがちですが、胡麻の香ばしさにくるみの歯ごたえが良いアクセントに。

013
なんにも具の入っていない塩むすびというのも、久々に食べると美味しいです。
握る人の手の大きさや力の入れ具合ひとつで、出来上がりが変わるというのも醍醐味。

キンキンに冷えたビールや麦茶を注ぎ込むと、それは最高な夏のご飯です。

陣内家の食卓は、自分でなかなか思いつかない献立でしたが、しみじみ懐かしいものでした。
丁寧に皮むきをし、味を染み込ませ、汗をかきかきおむすびを握る‥

子どもも大人も関係なく手分けして作り上げ、食べていく。
そんな「炊き出し」はそれ自体が貴重な体験で、手間をかけた分、その味は強く思い出に残るものです。

「もし、辛い時や苦しい時があっても、いつもと変わらず皆揃ってご飯を食べること」

そんなおばあちゃんの言葉を胸に、一口一口をエネルギーに変えて。
戦に直接関係する行動のほか、食を整えることもとても大事な役目を果たしているのだと感じた一品なのでした。

食後にスイカが恋しくなります。

■□■□ 今回使用した調理アイテム ■□■□

皆揃っていただきます!陣内家の食卓 前編

~高野豆腐は作るもの? の巻~

今回作成するのは、映画「サマーウォーズ」に登場する陣内家の食卓。

「ねぇ、バイトしない?募集人員1名なんだけど」
憧れの夏希先輩にそう言われて、長野にある田舎についていくことになった主人公の健二君。

たどり着いた陣内家は曾祖母のお誕生日祝いということで、夏希ちゃん以外にも多くの親戚が集まってとても賑やか。

汗をかいた瓶のジュースとセミの声に、テレビから聞こえる高校野球‥
穏やかな田舎の生活と思いきや、長野について翌朝、事態は一変。

テレビをつけたら、一夜にして「OZ」が大混乱になっているではありませんか。
しかもその犯人が健二君ということになっているので他人事ではありません。

誤解も無事にとけて一安心‥する暇もなく、今度は地球滅亡の大ピンチへ!

今回作成するのは、そんな騒動の中、皆が一致団結して食卓を囲むシーン。
「地球滅亡」、「タイムリミット」‥そんな時にご飯を食べている場合じゃないはずですが、誰も反対せずにわしわしと食べます。

塩むすびにお煮しめ、畑でとれたであろう野菜を使った料理‥

「一番いけないのは、お腹が空いていることと、ひとりでいることだから」
陣内家にいつも方向を示してきた曾祖母の言葉を胸に皆で囲む食卓は、古くから守られてきた味わい。
色鮮やかとは言えないけれど、しみじみ美味しそうです。

という訳で、まずはわらびの生姜醤油漬けを作ります。

【用意するもの】
072
わらび、生姜、醤油、鰹節

088
醤油には少量のお酒を加えておきます。

今回はわらびの水煮を使ったのでアク抜きは省略でしています。
生のわらびが手に入った場合は、鍋にわらびを置き、重曹を振りかけてから水を注いで火にかけます。

073
生姜は皮付きのまま、2~3枚スライスします。

074
鍋にたっぷりの水を注ぎ、沸騰させます。

076
わらびを投入。

079
わらびを入れてから再沸騰したら、火を止めます。

081
ざるにあけて水気をきります。

085
粗熱がとれたら、4~5cmの長さに切り分けます。

083
鍋に水を注ぎ、鰹節を入れて火にかけます。

086
沸騰したら鰹節を取り除いて、出汁をとります。

089
そこに醤油と酒を加えます。

092
スライスした生姜を加えて、一煮立ちすれば、つけ汁の出来上がり。

093
あとはタッパーにわらびを敷き詰めて‥

095
粗熱をとったつけ汁をひたひたに注ぎます。

あとはこれを一晩冷蔵庫で寝かせたら出来上がり!

次に作るのは、どんこと高野豆腐、ふきの三種のお煮しめです。

【用意するもの】
003
豆腐(絹ごしでも木綿でもOK)

大きな旧家なので、高野豆腐は市販のものではなく手作りかもしれません。
頂き物のお豆腐を、傷める前にどうにかしないと!と思った先人の知恵ということで、まずは高野豆腐作りからです。

007
お豆腐は最低でも10分、長くて一晩置いて水を出します。
せいろの上に置くか、キッチンペーパーを敷きます。

009
水気を切ったら、お豆腐をお好みの大きさに切り分けます。

011
あとはこれをラップで包んで、冷凍庫で凍らせます。

014
中まで完全に凍らせると、写真のように黄色っぽくなります。

017
解凍方法は、自然解凍でもレンジで解凍でもOK。

023
解凍が済んだら、軽く押して水気を出してあげます。
これで高野豆腐の出来上がり!

027
時間がある時は、もう一度冷凍→解凍の行程を行うと、よりきめ細やかな仕上がりになります。

031
見た目は市販のものと違いますが、栄養価の高い高野豆腐に違いありません。
すぐに使わない場合は冷凍したままにすれば、いつでも使えます。

高野豆腐が出来たところで、お煮しめを作ります。

【用意するもの】
033
鰹節、昆布、どんこ、高野豆腐、砂糖、ふき、醤油、みりん

036
鍋に水を張り、昆布とどんこを入れます。

037
30分ほど水に浸して戻したら、鰹節を入れて火にかけます。

041
沸騰したら火を止めます。

044
ザルで濾してお出汁をとります。

045
どんこはいしづきを取り除きます。

049
味がよく染み込むように、バッテンに切り込みを入れておきます。

048
鍋に出汁を戻して火にかけます。

051
醤油と‥

053
みりんを加えます。

054
あとはお砂糖をいれて、よく溶かしたら‥

056
ふき、

057
高野豆腐、

058
どんこを入れます。

061
あとは、蓋をして弱火でコトコト煮ること20分。
じっくりゆっくり煮ることで、高野豆腐が柔らかく味がしっかり染み込みます。

063
これでお煮しめは出来上がり!
味が今ひとつ足りない場合は、塩をひとつまみ足して下さい。

煮込み料理は、冷えると味が染み込むもの。
冷めても美味しいので、複数の料理を作る場合はすぐに盛り付けずに寝かせておきます。

味の染み込み具合が気になりつつも、ここは味見せずに次の料理へ!

2品出来上がったものの、これから塩むすびに里芋のにっころがし、春菊の胡麻味噌和えが待っています。

腹が減っては戦はできぬと言うものの、量が量になると炊き出しも大変なもの。
そのぶん、出来上がった頃にはお腹も減ってきっと美味しく頂けます。

次回、「茶色な食卓」の巻に続きます。

■□■□ 今回使用した調理アイテム ■□■□