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古代ローマ人なりの餃子 後篇

前篇の「はっと気がついて」の巻をまだお読み出ない方はまずはコチラから!

〜肉汁が大事! の巻〜

009
生地を寝かせている間に、餃子の具を作ります。

002
豚肉、タイム、ニンニク、コリアンダー、ローズマリー、塩、胡椒

013
そして白ワイン、オリーブオイル、蜂蜜

004
まずは豚肉をミンチにします。

006
根気よく叩いて叩いて‥

011
タイム、ニンニク、コリアンダー、ローズマリー、塩、胡椒を加えて叩き混ぜます。
味付けは塩のみなので、しっかり入れます。

014
全体に粘り気が出たら、白ワイン、オリーブオイル、蜂蜜も加えてよく叩きます。

016
見た目は餃子のタネに似た感じになってきましたが、香りは全然違います!
ハーブが効いていてエスニックな感じ。

これでタネが完成!
生地の仕上げに取り掛かりましょう。

017
台の上に打ち粉を軽くして‥

018
麺棒で薄く伸ばします。
厚さは市販の餃子よりも気持ち厚め。

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コップをひっくり返して押し付けて、生地をくり抜きます。

021
いつもと違う行程というだけでワクワクしちゃう。

022
皮をくり抜いたら、タネを入れて、ふちに水を塗って‥

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包みます。
生地がちょっと柔らかくて扱いづらいけれど、出来上がりに期待ですね。

027
ちょっと黄色い以外は、普通の餃子な見た目。

029
他のハーブにも色んな思いがありますが、今回のポイントはこのローリエ!
ローリエは古代ローマでは、勝利と英知のシンボル。
鍋いっぱいの水にローリエを浸して沸騰させます。

031
ローリエの香りを移したお湯に餃子を入れて茹でます!

032
餃子が浮いてきたら茹で上がりのタイミングです。

033
見た目はペリメニに近い感じ。

036
水切りをしたら、少量の油で焼き揚げします。
ジュワーッと景気の良い音がして良い感じ!

あとは程よくキツネ色の焼き色が付いたら完成!

ビストロ・アニメシ テルマエ・ロマエの再現料理 前田未希の料理 アニメやマンガの再現料理をしてみた
「コレも一緒にどうぞ!」

ビストロ・アニメシ テルマエ・ロマエの再現料理 前田未希の料理 アニメやマンガの再現料理をしてみた
デュラムセモリナ粉の香りなのかな?香ばしい香りが美味しそう!
ちょっと熱いですが、アニメの古代ローマのお客さんに倣って手で食べましょう。

餃子とは全く違う香りで、これは一体どうなるのかドキドキ‥

ビストロ・アニメシ テルマエ・ロマエの再現料理 前田未希の料理 アニメやマンガの再現料理をしてみた
「肉汁が溢れ出てきたーッ!!」

アニメの通り肉汁が出たら良いな、と思ってはいたのですが、
肉汁がジュワッジュワ、ボタボタ溢れ出てきてびっくり!ヤケド注意です。

生地はカリッとしてもっちり。独特の味わいでこれはこれで美味しい!
まったく別の料理として成り立っています。

タネはとにかく肉汁が凄い!なんか嬉しくなっちゃいますね。
ハーブやスパイスが効いていて、ギリシャ料理を思い出させる味です。

スタートは現代日本の餃子だとしても、これは古代ローマの料理と誇って良い!
ルシウスもすごいけれど、料理担当の人もすごい!と興奮せずにはいられない一品なのでした。

美味しかったから今度はラーメンも再現したいと欲が湧いちゃいました。
ただ、この餃子、ヤケドに注意です。

ごちそうさまでした。

古代ローマ人なりの餃子 前篇

〜はっと気がついて の巻〜

今回作成するのは、テルマエ・ロマエに登場する餃子!
アニメでは第3話「湯のちから・後篇」に登場します。

以前も当ビストロではテルマエ・ロマエに登場する古代ローマ弁当を再現しました。

前回は現代人の小達さつきちゃんが、古代ローマ人のルシウスの口に合うように‥と「現代人が古代ローマの食を再現」したものを作りましたが、今回はまた違います!

まず、皇帝ハドリアヌスの命により、ヴェスビオス山の麓に赴いたルシウス。
火山噴火により荒地と化した地は、荒んでいて寂れた雰囲気。
いるのはガラの悪い山賊と、温泉の源泉のみの状況、さあどうする!?といった展開です。

温泉街へとタイムスリップしたルシウスは、自分が思い描く今回の理想を目の当たりにします。
温泉名物、温泉まんじゅうに、娯楽の射的、そして貝に細工を施した民芸品。

中でも観る人を笑いに誘うのが、「ラーメンと餃子」なんです。

立ち寄ったラーメン屋さんで、なんとかラーメンを注文することに成功したルシウス。
あまりの美味さに電撃が走るような感動をしちゃって、涙まで出る始末。

そんなに美味しそうに食べてくれるなら嬉しい、と店主がサービスしてくれた餃子。
そしてそれにも感嘆するルシウス。

あまりにも美味しくて、パクパク食べちゃうけれど、一つは古代ローマに持ち帰ってヒントにしよう‥と袂にしまうのがまた笑えます。

さて、これだけなら只の美味しいラーメンと餃子です。

今回作るのはここじゃないのです。

無事に古代ローマに帰ってきたルシウスが、日本の温泉街から学んで真似るそれぞれのなかに登場するそれこそが、今回のテーマ!

「古代ローマの人々が日本の現代の餃子を再現」した餃子こそ、今回のテーマです!

ラーメンは中身が全く見えないので、それよりはヒントのある餃子でいってみましょう!
ということで調理スタートです。

【用意するもの】
001
デュラムセモリナ粉、熱湯

まずは餃子の皮作り!
古代ローマといえば、一般市民には製粉された小麦粉なんて手に入らなかったようですが、上流階級には白い小麦粉が出回っていたようです。

中でも当時のメジャー所は、硬質小麦。
全粒粉を用いても古代っぽいかな?と思ったのですが、アニメのシーンではつるっとして白い生地。
ほんのり黄色味があるのが特徴なので、一番近い味になりそうかつ硬質のデュラムセモリナ粉をチョイスです!

002
ボウルにデュラムセモリナ粉と熱湯を注ぎます。

003
木べらで切るようにしてざっくり混ぜましょう。

004
大体まとまってこのくらいになったら止めてOK。

005
台の上に置いて、ひと塊になるまでよく捏ねます。

007
10分ほど捏ねて、表面がつややかになったら捏ね上がり!

009
乾燥防止にラップで包んで、生地を30分以上寝かせます。

以前に再現した、のだめカンタービレの「ターニャのシベリア餃子・ペリメニ」にちょっと似ているような?

中に包み込む具をどうしようか、迷う所です。
アニメでは食べたローマ人が「肉汁がジュワーッて!」と喜んでいるので、ジューシーさ大事ですね。

次回、「肉汁が大事!」の巻に続きます。

第二部 古代ローマ弁当 後編

前編の「酵母から作る!イースト不使用の古代パン、パニス」の巻をお読みでない方は、まずはコチラから!

~所要時間‥何日?じっくり作る愛の弁当 の巻~

おかずのフライドウツボ、フライドエスカルゴも作って、残るは古代パン作りのみ。
じっくりじっくりと制作を重ねてきた古代ローマ弁当ですが、今回で遂に完結です!

第二部の前編では、パンを膨らませる為の酵母液を作りました。
酵母液は無事に成功しているのか、焼いてみないことには分かりません。

バターや砂糖がない時代のパン作り、一体どんな味になるのでしょう?
出来上がりの見た目や味に期待しつつ、いざ調理スタートです。

パイオニア企画 全粒粉 800g

小麦粉は、全粒粉を使用します。
全粒粉とは、胚乳だけを用いる通常の小麦粉ではなく、小麦の胚芽、胚乳をすべて粉にしたもの。
これを用いることによって、出来上がりが茶色っぽくなります。

【用意するもの】
01
全粒粉、塩、蜂蜜、水、レーズン酵母

018
酵母液は冷蔵庫から一時間前には取り出し、常温に戻しておきます。

021
蜂蜜は混ざりが良くなるように水に溶かします。

028
ボウルに材料を全て入れ、生地が1つになるまで混ぜます。

033
色は通常の小麦粉より茶色ですが、基本は同じ。
最初はベタつきますが、こねていく内に生地の水分がまんべんなくなっていきます。

037
生地がひとつにまとまったら、ボウルから生地を取り出します。

039
台に取り出した生地を、10分ほどこねます。

040
こね方は、生地を縦に半分に折り、次に横から折りたたみ、そして縦に‥の繰り返しです。

049
表面がすべらかになったら、こねあがり。
油を塗ったボウルに生地を入れ、一次発酵をさせます。

052
発行中は生地が乾燥しないようにラップを被せます。
温度が低い場合は、バットに湯をはるなどして保温します。

ここがびっくりな所で、イースト菌を使ったパンに比べて、酵母パンは発酵に倍以上を要します。
酵母の活きの良さや温度によって上下しますが、6時間~12時間かかります。

一次発酵でしっかり膨らませないと、二次発酵でそれを補うことはできないので、とにかく膨らむまでじっくりと待ちます。

057
ボウルいっぱいに2倍以上に膨らんだら、一次発酵完了。

059
台の上に取り出し、手のひらでガスを押し出します。

062
ガス抜きを終えたら、生地をこねなおします。

064
濡れタオルをかぶせてベンチタイム。

067
ベンチタイムを終えたら、表面が張るように丸めます。

071
丸め直したら、生地を二次発酵させます。

070
表面が乾燥しないように、霧吹きで水を吹きつけてあげます。

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二次発酵が終わりました。

オーブンの天板いっぱいに広がる生地。
良い膨れ具合になりました。

078
あとは生地に、切れ味の良い刃物で切り込みを入れます。

087
8等分に切り込んだら、いよいよ焼くだけ!

オーブンに入れて待つこと20分‥

091
焼き上がりました!
小麦の香ばしい香りに、綺麗な焼き色で美味しそうです。

092
バットに乗せて、熱を冷まします。

001
パニスを冷ましている間に、お弁当箱におかずを詰めていきます。
フライドウツボにピックを刺して‥

002
エスカルゴを詰めます。
エスカルゴはオイルに浸したものを取り出すので、オイルが滴らないようによく油を切ります。

あとはパンを唐草模様の風呂敷に包めば‥

010
「これ‥あなたに食べてもらいたくて‥

あとこれも‥
好きかもしれないって‥

ビストロ・アニメシ 古代ローマ弁当 テルマエ・ロマエ パニス 酵母パンの作り方 古代パンのレシピ エスカルゴのオイル漬け ウツボのフライ

カタツムリの揚げ物とウツボ‥」

ビストロ・アニメシ 古代ローマ弁当 テルマエ・ロマエ パニス 酵母パンの作り方 古代パンのレシピ エスカルゴのオイル漬け ウツボのフライ
さつきちゃんが、こんなに時間をかけて仕込みをして作ったのかは定かではありません。

しかし、愛情たっぷりなお弁当ということは間違いないでしょう。
パニス1つ作るだけでも感激ものなのに、それに加えて「好きかもしれない」と思い、慣れないおかずを用意してくれる‥そのいじらしさったらありません。

ビストロ・アニメシ 古代ローマ弁当 テルマエ・ロマエ パニス 酵母パンの作り方 古代パンのレシピ エスカルゴのオイル漬け ウツボのフライ
おかずはどれも茶系のもので、パッと見の華やかさはありません。
しかし、茶系の食べ物に不味いものはあまりありませんので、味は期待できます。

ピックのハートやピンク色も、さつきちゃんの不器用な可愛らしさがにじみ出ていて、彼女の魅力を知っているルシウスとしては心惹かれる点だったのかも知れません。

というわけで、いよいよ実食!

031
パニスは表面につけた切り込みから、簡単に分けることができます。

手で割くと、途端にふわっと香ばしい小麦とレーズンの香りが立ちます。
外側はハードで、中身はしっとり。ちょっとハードなスポンジケーキのような独特の食感がします。

今の時代のパンとは少し違うけれど、噛み締めるほど、口いっぱいに広がる小麦とレーズンの本来の旨味はずっしりとした食べごたえある美味しさがあります。
ほんのりとした酸味に素朴な味わいで、そのままでも不思議と後を引きますが、クセがないので食事パンとしても応用がききそうです。

088
オイル漬けのエスカルゴは、時間をかけてオイルに浸したことで、味が染み込んでいます。
牡蠣に似た食感ですが、牡蠣よりもクセがないので、エスカルゴバターの美味しさとバター、オリーブオイルのコクが存分に楽しめます。

お弁当箱に詰めた時はピックのみを用意しましたが、食べる時には小ぶりのフォークが便利です。
外観への抵抗も、下処理から時間を置き、オイルで黒くなっているので軽減されました。

見た目の抵抗感さえ克服すれば、食感も良くて美味しい一品です。
特にエスカルゴバターが染みたオイルが絶品で、これをパンに浸して食べるのもまた美味しいです。

そして驚いたのは、フライドウツボの味。

フライドチキンそっくりの味付けがぴったりとマッチし、チキン顔負けの味わいです!
衣からしっかりと風味がついていて、淡白すぎずコクがあります。

通常の白身のフライに比べて、びっくりするほど身がふっくらと柔らか。
チキンより脂っこくなく、お弁当箱に詰められた量も「少し多いかな?」と思ったのですが、簡単に食べきれてしまいました。

028
パンを片手に、おかずが進む古代ローマ弁当。

作中でルシウスが食べるシーンがないのが残念なくらい、とても美味しいお弁当に仕上がりました。
つい味に夢中になり、あまりアレンジを考えませんでしたが、パンに切り込みを入れてフライをサンドしても美味しく頂けそうです。

どれも素朴な味わいのなかに旨みがぎゅっと凝縮され、栄養価の高いものばかりです。
見た目に抵抗があり、食わず嫌いしていたものも、下処理を施しさえすれば、美味しいものへと変化します。

フライドウツボはマヨネーズやマスタードを足しても美味しそうですが、他とのバランスを考えると、この簡素なままの状態が良いのかもしれません。

ローマの繁栄を心に、誠心誠意働く古代ローマ人ルシウス。
余計な華美さや贅沢を求めない‥古代ローマ弁当は、そんな彼の「武士道」に似た精神を感じさせる一品なのでした。

■□■□ 今回使用した調理アイテム ■□■□

第二部 古代ローマ弁当 前編

第一部の「古代ローマの食卓」の巻をお読みでない方は、まずはコチラから!

~酵母から作る!イースト不使用の古代パン、パニス の巻~

第一弾では、古代ローマ弁当に入れるおかずを作りました。

081
皮が不気味だったものの、フライになって美味しそうになったフライドウツボと‥

088
エスカルゴバターが良い香りなものの、まじまじと見てはいけないフライドエスカルゴ

見た目も味もインパクトが大きすぎるラインナップです。

今回は、そんな2種類のおかずを食べる時の主食のパンを作成します。
お弁当のメインとも言える最後の一品。

ただのパンではなく、古代ローマのパン、パニス。

古代ローマ時代は、まだイースト菌が使用されていません。
勿論、卵やバターも入っていないシンプルなものです。

というわけで、イースト菌を使わず酵母で作るパンに挑戦。
当時実際に使われていた、干しぶどうの酵母液から作っちゃいます!

【用意するもの】

有機レーズン 125g 【メール便発送】

有機レーズンを用意します。材料は、これと水だけ。

レーズンの表面にオイルコーティングが施されていると酵母が出づらいので、オイルコーティングのされていないものを使います。

005
煮沸消毒した瓶に、レーズンを入れます。

006
清潔な水を注ぎます。
今回はミネラルウォーターを使用。

008
レーズンがひたひたになるまで注ぎます。

あとは酵母が活性化するのを待つのみ!
酵母は温度がとても重要なので、夏場は保冷剤をつけてあげたり、冬場はタオルを巻きつけてあげて20~28℃の環境を作ってあげます。

夏場は温度が高すぎると雑菌が発生するおそれがあるので、特に注意です。

017
1日目。
まだレーズンはカチカチのままで、水も透き通っています。

045
2日目。
水がレーズンの色で茶色になり、実も水分を吸収して丸みがかってきました。

042
酵母は生きているので、毎日様子を見る時に蓋を開けて、酸素を送ってあげましょう。

022
3日目。
液の色が深くなって来ました。温度が低いせいか、進み具合はイマイチ。

023
気泡が確認されるまでは、毎日レーズンが自ら頭を出さないように水を継ぎ足します。

076
4日目。
遂に気泡が出てきました!
この気泡が、無事に酵母が発生している証です。

072
炭酸のようにシュワシュワとしています。
あとは、気泡がもっと増えるのを見守ります。

078
気温を理想の温度にする為に、今回は湯たんぽを横におきました。
湯たんぽの他に、タオルで巻いても保温できます。

004
5日目。
レーズンが全て浮いて、蓋のぎりぎりまで盛り上がってきます。
この時期になったら、もう水は継ぎ足さなくて大丈夫。

あとはこれをもう1晩寝かせてあげれば、出来上がり。

005
蓋を開けて、アルコールのような香りがしたら成功です。
ワインやシャンパンのような良い香りするので、ひとまず酵母液は成功!

酵母を作る段階で、刺激臭や変な匂いになってしまった場合は残念ながら失敗です。
雑菌が繁殖している恐れがあるので、その場合は破棄して下さい。

分かりやすい出来上がりの目安は、レーズンを一粒取り出して潰してみること。
スカスカで簡単に潰せたら、出来上がりです。
レーズンから養分が抜けきっているので、食べてみると甘みも一切なくなっています。

007
出来上がった酵母液を、清潔なザルとボウルを用意して濾します。

009
レーズンをスプーンで濾して、レーズンからも酵母液を搾り取ります。

014
絞りとった酵母液は、清潔な瓶にいれて保存。
この状態で冷蔵庫で保管できます。

シュワシュワとした酵母液を使ったパンは、一体どんな味になるのでしょう?
無事に膨らむのか、どんな見た目になるのかドキドキです!

次回は、いよいよ古代ローマ弁当の完結編!
所要時間‥何日?じっくり作る愛の弁当」の巻に続きます。

■□■□ 今回使用した調理アイテム ■□■□