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サンズ・オブ・サタンの隠語パスタ 後篇

前篇の「絶対何かが入ってる」の巻をまだお読み出ない方はまずはコチラから!

〜悪魔のバター、ブチブチ込め の巻〜

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隠しソースが出来上がったものの、今ひとつ、おどろおどろしさが足りない。

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ということで、食感のアクセントに森のバター、アボカドを使っていきます!

【用意するもの】
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隠しソース、アボカド、パスタ、バター、ベーコン、ほうれん草

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ほうれん草は下茹でします。

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ほうれん草を茹でたお湯で、パスタを茹で始めます。

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下湯でしたほうれん草は、流水で冷やします。

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水気を切ってから、包丁で細かく刻みます。

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フライパンにバターを熱し、短冊切りしたベーコンを炒めます。

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アボカドも加えます。

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ほうれん草も加え、アボカドを木べらで潰しながら炒めます。

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アボカドは完熟しているものを使うのがポイント。
すぐにとろとろのペースト状になります。

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そろそろ仕上げ。
隠しソースを加えてひと煮立ち。塩コショウで味を整えます。

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茹で上がったパスタを加え、ソースにからめたら‥

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出来上がり!

バジルやイカ墨の影響か、オーソドックスなほうれん草のクリームパスタよりも暗めの色になりました。
香りは魚介系のパスタとバジリコを足して割ったような感じです。悪くはなさそう。

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では、暖かいうちに頂きます。

意外や意外‥美味しい!
イカ墨を入れたことで生臭さが出ないか心配でしたが、出来立ては問題なしです。
ほうれん草とベーコンの香りが一番にきて、そこにバジルの爽やかさが追いかけてきます。

ほうれん草とベーコンのクリームパスタ、として提供されると、「ん?魚介のような香り‥?いや、バジル?」と翻弄されそうです。
一体なにが入っているか分からない、ということが今回の目標の1つだったので、計画通り!

ソースにアボカドを入れたことで、クリーミィでコクのある仕上がりになりました。
香りが賑やかなので、具はシンプルでも満足感の高いパスタです。

アボカドを加えたことは正解でしたが、見た目にもう少し「ドロドロ」としたクリーム感が欲しい所。
カロリーも考えて控えめの分量にしましたが、もう少し入れたほうが良かったかな?と反省です。

コウモリの血や虎の脳みそは準備が出来ないな‥と少し怯んでしまって、まだまだクラウザーさんに献上するにはパンチの弱い具材での勝負となりました。

でも、きっと根岸青年は「これ、一体何が入ってるの!?」とハラハラしてくれるはずです!

美味しさの前に、食べる人を“翻弄する”というポイントを発見出来た一品なのでした。

サンズ・オブ・サタンの隠語パスタ 前篇

〜絶対何かが入ってる の巻〜

今回作成するのは、デトロイト・メタル・シティに登場するほうれん草とベーコンのクリームパスタ。
パスタメニューとしてはごく普通ですが、クラウザーさんが食べるパスタが普通な訳がないじゃない!

デトロイト・メタル・シティは、音楽の理想と現実のギャップに苦しむ根岸青年の苦悩を描いやギャグ漫画。

マッシュルームカットにフランス映画、ポップなオシャレが大好きな根岸青年。
ポップミュージシャンを夢見て、「朝目が覚めると君がいて、チーズタルトを焼いてたさ♪」なんていうあま~い歌詞の曲をクネクネしながら歌います。

しかし、歌い方にクセがあるのか、ノリが執拗すぎるのか‥
彼の音楽性は世間に認められず、路上で歌っても「何アレ」「キモい」など、風当たりが強いです。
それだけならば特に変哲もない若者なのですが、彼は驚きの一面を持つのです。

ポップミュージシャンを希望してレコード会社と契約を結んでいる彼。
順調かと思いきや‥
ステージに立つ根岸青年は、白塗りの自称悪魔の「ヨハネ・クラウザーⅡ世」に豹変。
あろうことか、ポップとは真逆のデスメタルのバンドを組まされるのです。

「デスメタルなんて嫌いだ、僕のやりたいのはポップなんだ」とウジウジする根岸青年ですが、嫌々ながらもステージに立ち、驚きの才能を発揮。ステージの彼は、まさしく別人です。

ポップとデスメタル、オシャレと下品‥
ありえないギャップで、素晴らしきくだらない人生に、笑いが耐えない作品です。

そんな中から今回作るのは、根岸青年もといクラウザーさんが、ブラックメタル界の帝王「ジャック・イル・ダーク」の娘ケニーに案内されたバー、「サンズ・オブ・サタン」での一品。

ケニーは日本に留学経験があり、当時よく通っていたお店ということ。
店前でカップルが過度にいちゃついていたり、店内では麻薬中毒らしき人が「売ってくれぇ〜」とすがっていたり、とっても退廃的でアブノーマルなお店です。

注文を促されたクラウザーさん、イメージ商売ですので「ではコウモリと豚の血のカクテルをくれ」と言います。
てっきりないと思って、なかったら怒って帰れる!と思ったものの、マスターは戸惑うこともなく「かしこまりました」と言うではありませんか。

慌てて、「あ、やはりそれはやめて虎の脳みその煮込みをくれ」と無理難題をつけるクラウザーさんですが、それも出来ちゃう様子。

もうダメだと悟ったクラウザーさん。
「ほうれん草とベーコンのクリームパスタ」と「カルアミルク」に落ち着きました。

ケニーとディープな話をしているうちに、「うう、嫌な話聞いたせいでこの緑のクリームが気持ち悪いよ‥」とパスタをチュルルと食べていますが‥

緑のクリームが気持ち悪いのは、果たして話のせいだけでしょうか?

コウモリと豚の血のカクテルに、虎の脳みその煮込みを提供しているお店です。
そこに、ごく普通のほうれん草とベーコンのクリームパスタ‥?

むしろ、この中のメニューのチョイスとして一番「ヤバイ」のは、一見ノーマルなほうれん草とベーコンのクリームパスタではないのかと、疑問を抱いたのです。

普通のメニュー名は実は隠語で、中にはヤバイものが入っているのでは‥
なんて想像をしてしまったら、もう作るしかない!!

ということで、調理スタートです。
まずはクリームに入れる隠し味を作成します!

【用意するもの】
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スルメイカ、ルッコラ、バジル、にんにく、白ワイン

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不気味な色合いにする為、スルメイカの墨を使用します。

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味にアクセントをつける為に、ぬたも入れます。

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白ワインを注ぎます。

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墨袋とぬたを破って白ワインに溶かします。

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仕上げに網で空になった袋を漉します。

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ルッコラとバジルは、ざくざく刻みます。

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根気よく、縦から、横から、斜めから。ざくざく刻みます。

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細かく刻んで、葉の水分で表面がしっとりしたらOK。

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フライパンにオリーブオイルとにんにくを熱し、刻んだ葉物を加えていきます。

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全体に油がまんべんなく混ざるよう、混ぜます。

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水分が足りないので、お水を少々加えてひと煮立ち。

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沸騰したら、イカ墨を溶かした白ワインを加えます。

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悪魔的な見た目になって参りました。
葉類を柔らかくする為、5分ほど煮込みます。

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5分経過。
なかなか、葉類がでろでろになってデスメタルのイメージにぴったりになってきました。

あとはこれを隠れベースに、ほうれん草とベーコンのクリームパスタを作っていく!
予定だったのですが‥

これだけでは、何だか物足りない。
もっと、「なんだコレ??」という困惑を誘うあともう少しの何かが欲しい!

どうする?そうだ、あれを入れよう!!
ということで、次回「悪魔のバター、ブチブチ込め」の巻に続きます。