カテゴリー別アーカイブ: 不思議の国のアリス

紅茶に溶けて‥

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前回当ビストロでは、不思議の国のアリスに登場するパン・バターフライを作成しました。

頭(目の部分)が角砂糖で出来たチョウチョは、紅茶を餌とします。
紅茶を飲まないと飢え死にしてしまうけれども、紅茶を飲むと角砂糖が溶けて死んでしまう‥そんな悲しい生き物。

出来上がった後、パンとバタークリームで作った羽は美味しく頂きました。
でも、頭の角砂糖は、ブルーに染めてデコレートチョコペンを塗っただけのもの。
そのまま食べるのは微妙だな‥と残していました。

そんな時、ふと「原作の通り、紅茶に入れたらオシャレかも?」という案を思いつきました。
深く考えずに、ブルーの角砂糖をチョコレートごと紅茶にポチャン‥

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あら不思議、濁った深緑色の液体に早変わり‥

角砂糖にちょっぴりついていたバタークリームが災いして、表面には油が浮いています。
ブルーの角砂糖は、食用の着色料なので、口にいれても何ら問題はないはずなのですが‥
食欲がさあっと引いてしまう見た目。

恐る恐る匂いをかいで飲んでみると、視覚効果でしょうか?
ピンとこないけれど、緑茶を飲んでいるような気分になりました。

せっかくのブルーを活かすべく、今度はシャンパンやソーダに入れて楽しもうと反省しました。
ブルーの角砂糖を使ったカフェ・ロワイヤルも良さそう。

ディズニーの完成度の高い演出にはほど遠い、ポンコツなビストロ・アニメシなのでした。

不思議のパン・バターフライ 後篇

前篇の「駄洒落だらけな不思議の国」の巻をまだお読み出ない方はまずはコチラから!

〜ディズニーのディティールにこだわる の巻〜

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今回のマストアイテムはコレ。
パン生地の焼き型に、こだわります。

パン生地は、パン・バターフライの羽の部分。
一見すると山形パンのようですが、そこはさすがのディズニー。
実在する山形パンよりも、キュートでデフォルメがきいています。

一番ピッタリくる形はなんだろう?と考えた結果‥

トースト型 No.2377 ハートブレッド

このハートのパン型にたどり着きました!

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通常のパン型よりも、ちょっと小ぶりです。

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型に生地がくっついてしまわないように、サラダ油を内側に塗ります。

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塗り終えたら型に生地を入れて、蓋をして焼きます。

いつもの食パンよりも小ぶりなので、分量は実験的。
生地がはみ出てしまわないか、足りなくないかドキドキです。

焼き上がりの時間が近づくにつれ、香ばしいパンの香りがしてきました。
蓋を開けてみると‥

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ちょっと生地が少なかったようです。フランスパンの端みたい。
サラダ油を塗っていたので、するするっと出てきました。

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カットしてみると、バッチリハート型です!

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羽が安定するように、下を1cmほどカット。

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羽にたっぷりのバタークリームを塗ります。
バタークリームは、千と千尋の神隠しに登場するバタークリームケーキのレシピです。

羽部分の準備が出来たら、チョウチョの目を作ります。
【用意するもの】
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角砂糖、着色料の青、水、デコレートチョコペン

原作によると、このチョウチョは頭の部分が角砂糖で出来ています。
挿絵も頭がそのまま角砂糖になっています。

紅茶を主たる餌としているのですが、紅茶を飲もうとすると角砂糖の頭が溶けてしまう。
しかし、飲まないと飢え死にしてしまう。そんな悲しい生き物です。

ディズニーの不思議の国のアリスに登場するチョウチョは、角砂糖の頭ではなく、ブルーの瞳をしていますが、この原作の特徴を無くすのは何だか勿体無い。
ということで、角砂糖で目を作ります。

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角砂糖1つと、着色料を水に溶かします。

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角砂糖が溶けきったら、他の角砂糖を入れて青色に染めます。

事前に角砂糖を溶かすのは、水にそのまま角砂糖を入れると溶けてしまう為。
ブルーキュラソーなどのシロップがある場合は、そちらを使用したほうが良いです。

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綺麗に染まりました。
角砂糖はしばらく置いて、乾かします。

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乾いてきたら、包丁で角砂糖の角取りをします。

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あとはデコレートチョコペンで黒目を入れると‥

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角砂糖の目が出来上がり。

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あとはお皿に、パンの切れ端を置き‥

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羽をセット。
あとは目を乗せる所にバタークリームを塗り、角砂糖を乗せたら‥

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出来上がり!

可愛らしい仕上がりになりました。まずまずの出来かな?
せっかくなので出来上がったパン・バターフライを食べると、ほんのり甘いパンにバタークリームが良く合います。

ただ、美味しいけれどちょっとシンプルすぎたかもしれません。
紅茶のお供として出すのなら、パンを焼いたりラスクにすると尚良かったかも。

こんなチョウチョが本当に空を舞っていたら‥
自由で突拍子もなく、でたらめで美しい発想。
改めて、不思議の国のアリスの世界観に驚いた一品でした。

ちなみに‥
ブルーに染めた角砂糖は、そのまま食べず、あるものに入れてみました。
すると、予期せぬ味と色に‥!!それは、次回のコラムで。

不思議のパン・バターフライ 前篇

〜駄洒落だらけな不思議の国 の巻〜

今回作成するのは、ウォルト・ディズニーの不思議の国のアリスに登場する、ちょっと変わったチョウチョ。

主人公のアリスは、2本足で歩くウサギを追いかけるうち、何もかもがデタラメで不思議な世界に迷い込みます。
なんでもない日を祝うのが当然だったり、ドアノブがお喋りなおじいさんだったり‥
出会うキャラクターは、どれも常識を覆すものばかり。

今回のチョウチョも、そんな不思議の国ならではの特徴を持っています。

体が小さくなる薬を飲んで、お花と同じサイズになったアリス。
ウサギを追いかけて見知らぬ土地を歩くなかで、羽がまるでバターを塗ったパンのようなチョウチョを見かけます。

「あら、不思議なチョウチョね」とアリスが呟くと、どこからともなく、「パンバターチョウチョよ」と教えてくれる声。

声の主はお花で、皆で合唱が始まっていく‥という流れ。

そんなメルヘンチックなシーンで、ひらひらと空を舞ったり、ちょうど一斤分のパンにまとまったり素敵な演出をしてくれるこのチョウチョ。

英語では「パンとバタフライ(bread-and-butterflies)」という名称です。
日本語に翻訳された状態だと気づかなかったのですが‥

「バター(butter)」に、「バタフライ(butterfly)」をかけて言葉遊びしていのです。
日本語では、さしずめ「パン・バターフライ」といったところ。要するに駄洒落です。

吹き替えでアニメを見ていた幼い頃には気付きませんでしたが、不思議の国のアリスには、この他にも駄洒落が沢山散りばめられています。

ルイス・キャロルの原作には更に多くの駄洒落があり、それまでの「児童書とは教訓を教える為にあるべき」という堅苦しさを打ち破ったという点も、名作と呼ばれる由縁のようです。

美味しそうな名前の意味も分かったところで、いざ!調理スタートです!

【用意するもの】
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まずはパン作り。
バター、牛乳、強力粉、塩、ドライイースト、溶き卵、砂糖

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ボウルに材料を全て入れます。

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ベタつきがなくなるまで、よく捏ねます。

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最初はベタついていますが、15分ほど捏ねると‥

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表面がサラサラ、スベスベになります。

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ボウルにラップを被せて、一次発酵。
生地が2倍ほどの大きさになるまで、室温で発酵を待ちます。

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膨らんだら、フィンガーテストをします。
生地に指を差し込み、穴が戻らずにそのまま残れば一次発酵終了です。

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一次発酵を終えた生地は、ガスを抜く為に手のひらで押し広げます。

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ガス抜きを終えたら、再度丸め直します。

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乾燥防止にぬれぶきんを被せて、ダウンタイム。
15分ほど生地を休ませます。

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生地を麺棒で伸ばします。

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三つ折にして、細長い棒状にします。

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端も綺麗に焼けるように、下に折り込みます。

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こんな形にします。

あとはこれを焼けば、パン部分は出来上がり‥ですが!

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今回は、ただパンを焼くだけではありません。
パン・バターフライの形を再現するべく、この新アイテムを使用します。

一体どんなアイテムなのかは、次回「ディズニーのディティールにこだわる」の巻に続きます。

食べるティーカップ&ソーサー 後篇

前篇の「マッドティーパーティ、実現なるか?」の巻をお読みでない方は、まずはコチラから!

~「甘い香りに包まれて」の巻~

不思議の国のアリス 食べるティーカップ&ソーサー 028
卵白を用意して、空気が入らないように静かに練っていきます。

不思議の国のアリス 食べるティーカップ&ソーサー 030
粉砂糖を加えて、同じように混ぜます。

不思議の国のアリス 食べるティーカップ&ソーサー 032
ブルーキュラソーの水気を考えて、少し固めに作ります。

不思議の国のアリス 食べるティーカップ&ソーサー 033
ブルーキュラソーをふた1杯を目安に入れて、混ぜます。

不思議の国のアリス 食べるティーカップ&ソーサー 035
水っぽくなってしまったら、同じように粉砂糖を加えて混ぜて、できあがり。

不思議の国のアリス 食べるティーカップ&ソーサー 037
先ほどのクッキーの表面を塗っていきます。

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クッキー全部にアイシングをし終えたら、ラップなどをせずにこのままで固まるまで冷蔵庫へ。

不思議の国のアリス 食べるティーカップ&ソーサー sweeter
少し水気が多かったようで、カップは中に甘い液が滴って多めに溜まってます。

アイシングの濃度にもよりますが、およそ1時間で完成。

冷蔵庫から取り出したらできあがりです。
不思議の国のアリス 食べるティーカップ&ソーサー 041
遠目で見ると、陶器に見えないことも‥ないでしょうか?

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マッドハッターのように紅茶につけて食べはしませんでしたが、紅茶との相性はマル。

アイシングは塗る量に気をつけないと激甘になってしまうので注意です。

カップの中は、歯がアイシングに触れた瞬間に虫歯になるかと思うほどの甘さでした‥。

作成する時は、アイシング部分の甘さに考慮して、クッキーは甘さ控えめにすることをオススメします。

固めに作った生地をボリボリとかじると、クッキーの香ばしさとアイシングの甘みがじんわりと口中に広がります。

いつもとは趣向を変えたティーパーティに、如何でしょう?

今回の「食べるティーカップ&ソーサー」の詳しいレシピは下記で掲載しています。


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ビストロ・アニメシ本店

アリスの国のおいしい紅茶―おとぎの国コッツウォルズからロンドンへ
アリスの国のおいしい紅茶―おとぎの国コッツウォルズからロンドンへ