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爽子ちゃんの年越しそば 後篇

前篇の「麺作りの最難関といえば‥」の巻をまだお読み出ない方はまずはコチラから!

〜ライフワークに是非! の巻〜

端がぼろぼろと取れてきた生地、一体これからどうなるのでしょう?
おそるおそる、最終仕上げに入ります!

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良い具合の厚みになったら、麺にカットしていきます。
麺同士がくっつかないように打ち粉をまぶしながらカット。

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何だかんだで、見た目はまずまずの出来になりました。
麺が思いの外もろくて、最初のほうにカットした麺がちぎれたりしてしまったのですが‥。

蕎麦の良い香りがします。

あとは、鍋いっぱいに沸騰させたお湯に蕎麦を入れ茹でます。
生麺なので、麺が浮いてきて30秒ほどで茹で上がり。茹で過ぎないように素早く済ませます。

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茹で上がった麺をザルにあけ、流水で〆ます。

ご覧のように、ぶっちぶちに麺が切れてしまいました‥。
パスタマシンで伸ばす時に切れ、カットする時に切れ、茹でている最中にも切れ‥

辛うじて生き延びていた麺も、流水で〆ているうちに切れる切れる。
年越しの際に、食することで「細く長く生きる」という意味のあるそばですが、これじゃ厄年そばです。

縁起は良くありませんが、食べなければ年は越せません。
ざるそばとして頂いたのですが、味は悪くなく、それが救いでした。

縁起は悪いけれど、箸でそばを掴む感覚が通常のものと違って、可笑しくて笑いながら食べました。
爽子ちゃんも「全然だめだった!」と言っていたので、ここまでぶっちぶちに切れなくとも何か失敗したのかもしれません。

粉と水を混ぜる時に均一になっていなかったのか、水分が足りなかったのか‥
原因は複数考えられますが、やはり奥が深いぞ、手打ちそば!

美味しく作れるまで、爽子ちゃんの言うように「ライフワークにしたい」です。
いつもは失敗すると挫けてしまうのですが、そばは何だか「修行」や「鍛錬」を詰めば美味しく出来そうな気がして、頑張りたくなっちゃいます。

手打ちそばは難しかったですが、「美味しいよー」と言ってくれる優しい家族と共に過ごす爽子ちゃんにほっこり。

今年の大晦日こそは!
縁起の良いそば作りを頑張ろうと、新たな決意を抱いた一品なのでした。

爽子ちゃんの年越しそば 前篇

〜麺作りの最難関といえば‥ の巻〜

今回作成するのは、君に届けに登場する手打ちそば。

主人公の爽子ちゃんは、見た目が暗くて友達の少ない高校生。
霊感なんて全くないのに誤解され、しまいには名前を「貞子」と皆に思われている始末。

いじめられている訳ではないけれど、クラスにはなかなか馴染めずにいる爽子ちゃん。
一生懸命クラスメイトに声をかけても、笑顔が不気味だと恐れられてしまったり、空回り‥。

彼女はとことん不器用ですが、とにかく努力家でまっすぐで、良い子なのです。
そんな彼女の誠実さが実を結び、周りには徐々に理解者が現れます。

ゆっくりと前進、時に衝突やトラブル。
「あんたなんかが風早(片思いの相手)に相手されると思ってんの?」なんて、風早君親衛隊の女の子に呼び出されたり少女漫画のセオリーな展開もあるのですが、その時の爽子ちゃんの言動が「お決まり」と違ってまた面白い!

悪役ポジションも憎めない所があって、登場する人物全員が「いいヤツ」という珍しい構成です。
そんな綺麗事みたいなことあるの!?と思うのですが、何故か嘘くさくないのです。

主人公に都合良くストーリーが進むと白けてしまいますが、君に届けはそれがありません。

寂しいひとりぼっちの時期、普通ならそこでひねくれても仕方ないのに、人のせいにしない爽子ちゃん。
そんな辛い時間を経て、よき友に恵まれ、恋をし、成長していく姿は、妬みようがありません。

読んでるこっちまで清い心になって「よかったね、よかったね!」となってしまう不思議な作品です。

手打ちそばは、そんな少し成長した爽子が大晦日にチャレンジする一品。
友達や彼とお出かけするという選択肢もあったのに、何故家でそばを打つのか。

それは、家族との時間も大切にしたいという思いからでした。
外が楽しくて仕方ない年頃でしょうに、つくづく良い子だなぁ‥!とため息が出てしまいます。

あえて手打ちそばをチョイスするあたりが面白いですが、確かに良い過ごし方。
ということで、ビストロ・アニメシも大晦日に挑戦してみました!

【用意するもの】
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そば粉、薄力粉、水

そば粉と薄力粉は、事前に泡立て器で全体をかき混ぜておきます。

おおよその流れは他の麺作りと同じ。
こね鉢(ない場合はフライパンで代用)に粉類を入れて、真ん中に凹みを作り水を注ぎます。

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力を入れずに全体を混ぜていき、水が均一に行き届いたらひとつにまとめます。

今のところ、順調そうに見えます。

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何度も折り込んで、表面がしっとり滑らかになるまで捏ねます。

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根気よく100回以上捏ねたのですが、ここで問題発生。
水気が足りないようで、どんどん生地がぼそぼそしてきます。

でもここで水を足して、コシのない蕎麦になったりしたらどうしよう?
水気が多いよりは、このくらいの方が出来上がりは良いかもしれない!ということで、初挑戦で加減が分からず。

分量は追加せずにこのまま進めることにしました。

生地を円柱形にして、台に押しつぶします。
麺棒で均一な厚みに伸ばしていきます。

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パスタマシンに入る厚みになったら、パスタマシンでより麺を薄くしていきます。
生地が伸ばされると、ますます水分の少なさが露呈。

端がぼろぼろと取れてきて危うい感じになってきました。

果たして、これで美味しいそばは出来るのでしょうか?
何だか失敗の予感がするそば打ち、次回「ライフワークに是非!」の巻に続きます!