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ラハマティさんのおすそわけコトゥレットゥラッペ 後編

前編の「豆がなければ挽けばいい」の巻をお読みでない方は、まずはコチラから!

~時間短縮に逆らった結果 の巻~

チャナダール豆を買わずに、ひよこ豆を挽き割って自作してみたビストロ・アニメシ。
仕入れ値としてはお得な感じがしましたが、時間がかかるかかる‥。

そもそも、何故コトゥレットゥラッペはチャナダール豆を使うのかというと、調理の手間が減るからなのです。
皮のついた硬いひよこ豆は、水に事前に浸したり長時間茹でたりと大変。
その点、皮もなく挽き割りにしたチャナダール豆ならば、下準備しなくとも火の通りが早いという訳です。

ひよこ豆を打ち砕いている間に、「あれ?これって逆に時間かかってる‥?」と気づく我々。
ちょっと寄り道をしてしまったような気もしますが、原始的に豆を砕くのもなかなか楽しかったので良しとします。

自力で作成したチャナダール豆は一体どんな味なのでしょう?
冷蔵庫からタネを取り出して、成形作業へと進みます。

013
ボウルから、手のひらにのる程度の量をつまみ取ります。

014
手で軽く捏ねなおしてから、ハンバーグを作る要領で丸めて俵型にします。

016
タネはターメリックによって、ちょっと黄色くなっています。

017
あとは、フライパンに油をひいて焼くだけ!

019
火の通りが良いように、そっと押してくぼみを作ります。

021
底がフライパンにくっつかないように、フライパンを時折揺すります。

022
フライパンの真ん中は火の入りが強いので、端に円を描くように並べます。

024
ひっくり返して両面しっかり焼きます。
生地が脆いので、ひっくり返す時は注意が必要です。

中まで火が通るように、弱火~中火でじっくり炒めます。
火の入りが心配な場合は、お酒や水をまわしかけて蒸すと無難です。

028
見た目はそのままハンバーグですが、豆が入っているせいか肉汁が全く出ません。

033
今回はおすそわけ用なので、焼きあがったコトゥレットゥラッペはバットにあげて粗熱を取ります。

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あとは、タッパーにつめて、ケチャップを添え‥

038
ピックを一本刺してあげれば‥

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「コトゥレットゥラッペ」。出来上がりです。

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ちょこちょこと見えるチャナダール豆の黄色が可愛らしいです。
一口目は、天野さんのように手でつまんで頂きます。

「これ‥すごく美味しいです。」

ラハマティさんは「ちょっとクセのある豆使ってますけど、大丈夫ですか?」とのことですが‥
おからや豆腐のハンバーグに近い食感と味わいで、とても食べやすいです。

本来はトマトと共に蒸したりもするので、今回はケチャップを添えました。
塩で味付けしているのでそのままでも美味しく召し上がれますが、ケチャップや醤油、ソースなどつけるものによって雰囲気が変わるのが楽しいです。

脂っこくないのでポイポイと軽く食べられますが、時間が経つとパサパサしてしまいそうなのでなるべく早めに食べた方が良いかも知れません。

スティックをさしてはみたものの、とても脆いので手か箸で食べるべきです。

ラハマティさんに対して、今まで近づくことのなかった天野さん。
見知らぬ料理は、ラハマティさんに対する警戒のように、近づくことに少し勇気が要ったかもかもしれません。

コトゥレットゥラッペは、エスニック感があまりなく、大豆文化な日本人の口には良く合います。
それがどういうものなのかは、実際触れてみないと分からないことが世の中には沢山。

ただ‥玉ねぎのすりおろしによって、口の匂いが大変なことに!
天野さんの心に微笑みを与えてくれた、遠いイランの温かな一品なのでした。

■□■□ 今回使用した調理アイテム ■□■□

ラハマティさんのおすそわけコトゥレットゥラッペ 前編

〜豆がなければ挽けばいい の巻〜

今回作成するのは、新クロサギに登場するラハマティさんのコトゥレットゥラッペ。

詐欺師だけをターゲットに詐欺をする、通称「クロサギ」という詐欺師の主人公、黒崎。
彼の生業は当然犯罪ですが、「父親を詐欺に遭わせた者への復讐」という目的の為に動く彼の存在には、単純に悪では区切れない善悪両方が混在しています。

何だかんだで詐欺被害に遭った人を放っておけなかったり、「情報料」として被害者に報酬の分け前をしたりと、人情もあります。

今回のコトゥレットゥラッペは、黒崎の管理するアパートが舞台のお話に登場します。
黒崎には一応詐欺のほかに、アパートの管理人という表の顔があります。

年季の入ったアパートには、外国人や貧乏学生、お年寄りなどが入居中。
被害者はそこに入居するお年寄りの天野さん。

ある日、知らない会社から電話がかかり、数日後、見覚えのない商品が代引きで届き始め、「送りつけ詐欺」に遭ってしまったことに気づきます。

誰にも相談できず、1つのアパートに暮らしていても、もう隣人同士で助けあったりする時代じゃない‥と諦める天野さん。

偶然詐欺被害を知った入居者の吉川さんは、「今だっておすそわけって普通にありますよ」と励まします。
そして吉川さんが他の入居者に頼んで「おすそわけ」してもらうのが、コトゥレットゥラッペ。

それまで「日本語が通じるのか、どこの国の人かすりゃ分からない」と思っていた入居者が、料理上手で日本語上手なラハマティさんに変わった瞬間です。

見た目はコロッケやハンバーグの様ですが、豆が入っているということで一体どんな味なのでしょう?

というわけで、異国情緒たっぷりなコトゥレットゥラッペ作りに挑戦です!

【用意するもの】
006
牛ひき肉、ひよこ豆、ターメリック、卵、玉ねぎ

お肉は牛のほかに羊を使ってもOKです。

コトゥレットゥラッペのラッペとは、「チャナダール」という豆を意味します。
チャナダール豆は、ひよこ豆を挽き割りにしたもの。

日本では、ひよこ豆は比較的仕入れやすいですが、チャナダール豆は手に入れづらいです。
ネットで購入ができますが、今回はラハマティさんの気持ちになってひよこ豆を自分で挽き割りにしてみます。

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擦り鉢に入れて、ゴリゴリ‥

胡麻を擦るようにしても、一向に割れません。

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なので、「擦る」というよりも「割る」ように、上からすりこぎ棒で打ち付けます。
結構簡単に二つに割れます。

ひよこ豆が飛び散らないように、上に布を被せてその上から打ち付けると安全です。

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割れていない豆がないように、全部しっかり割ります。

013
割っているうちに皮が所々剥けますが、乾いている状態では剥きづらいので、ここで意識的に剥かなくても大丈夫です。

019
割り終えたひよこ豆は、軽く握って剥がれかけの皮を落とします。

020
あとはこれをボウルに入れて、水に10分ほど浸します。

025
水分を吸収して、皮が剥がれてきます。

022
10分ほど経過したら、米とぎの要領でひよこ豆を洗います。

手でもみこむようにすると、皮がつるんと剥けます。
水を流す時に、剥がれ落ちた皮は流してしまって大丈夫です。

029
全部の皮が剥けきらなくても、大体が剥けたらOK。
水が透き通るのを目安にします。

031
鍋にひよこ豆を入れて、ひたひたになるまで水を入れます。

036
あとはこれを、芯まで柔らかくなるまでじっくり茹でます。

041
ひよこ豆が顔を出しそうになったら、水を足してあげます。

042
ひよこ豆を茹でている間に、玉ねぎのすりおろしをします。
皮を剥いて、芽を取り除き‥

044
ひたすら、すりおろします。

みじん切りの時の様に、匂いが染みて涙がでるかと思ったのですが‥
たしかに辺り一帯玉ねぎ臭で充満しているものの、意外と目には刺激がありませんでした。

045
大根おろしのようですが、玉ねぎのすりおろしは水気を切りません。
この汁ごと使うので、すりおろしたらそのまま置いておきます。

051
茹で終わったひよこ豆は、ザルにあけて水気を切ります。

056
水気を切ったら、温かいうちに豆をすり潰します。

058
よく潰して、ペースト状にします。

060
あとは、ボウルにひき肉、潰した豆、卵を入れて‥

062
擦り潰した玉ねぎ、ターメリック、塩こしょうを加えます。

064
あとは、これを良く練ります。

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見た目はハンバーグに似ています。

067
材料がよく混ざって、タネに粘りがでたらこねあがり。

068
乾燥しないようにラップをかけて、冷蔵庫で数時間寝かせます。

あとは成形して焼くだけ!
ターメリックとひよこ豆でほんのり黄色く、香りは鼻をくすぐるスパイシーさ。

豆入りのお肉‥一体どんな味になるのでしょうか?

期待と不安を抱きつつ、次回「時間短縮に逆らった結果」の巻に続きます。

■□■□ 今回使用した調理アイテム ■□■□