カテゴリー別アーカイブ: 潔く柔く

ロクちゃんドーナツ 後篇

〜ものすごい砂糖のカタマリがのっかってるドーナツ の巻〜

前篇の「なかなか作る機会がない、どっさりドーナツ」の巻をまだお読み出ない方はまずはコチラから!

026
冷凍庫で寝かせて、生地が固く扱いやすくなりました。

027
生地の両面に軽く打ち粉をします。

028
生地から包丁で猫っぽい形に犬の形をくり抜きます。

032
オーソドックスなリングタイプも作ります。
専用の型やセルクルなどで、生地をくり抜きます。

033
専用の型がないのでセルクルでくり抜きました。
真ん中の穴は、スプーンなどでくり抜けばOK。

余ったドーナツ生地は、捏ねなおしが可能です。
端くれをまとめてリングタイプを作るのも良いですし、そのまま軽く丸めて一口サイズにしても。

成形が完了したら、揚げる前に10分ほど常温で寝かせます。
ラップなどを被せず表面を乾かすことで、ドーナツが油を吸いすぎることを防止します。

030
10分経ったら、たっぷりの油で揚げます!

ドーナツはとても色付きが早いので、揚げ物としては低めの170℃で揚げます。
生地を入れて10秒くらいかけて、ゆっくり上がってくるくらい。

低すぎても生地がベチャついてしまうので、様子を見て火加減を調節します。

031
生地を複数個入れると、一時的に温度が下がるので火加減はそれもふまえつつ。

035
ドーナツは揚げていくにつれ、ふわふわと膨らむのが面白いです。
あっという間に色がついてくるので、揚げる時は目を離さずに。

生地のふちがキツネ色になったら、ひっくり返します。

036
リングタイプは、穴が揚げているうちに潰れてなくならないように、時折お箸などで軽く広げます。

034
両面で3分くらい揚げたら出来上がり。

040
バットに乗せて油を切ります。

042
さて!ドーナツが冷めないうちに、トッピングの用意をします。
まずは「砂糖のカタマリ」ののっかったドーナツを作るべく、粉砂糖と水を混ぜてアイシングを作成。

045
一口大のものは、爪楊枝で刺してアイシングにくぐらせます。

046
リングタイプはスプーンで回しかけます。

047
これでアイシングは出来上がり。

048
あとは、溶かしたチョコレートにカラースプレー、デコレーション用チョコを用意。

050
チョコレートを表面に塗り、カラースプレーをまぶします。

001
ロクちゃん型もチョコレートを塗って、デコレーション用チョコで顔をお絵かき。

あとはチョコが固まれば‥

ビストロ・アニメシ 潔く柔く ドーナツ ロクちゃんのドーナツ 禄のおばあちゃんが作るドーナツ 砂糖のカタマリののっかったドーナツ
出来上がり!
バターに砂糖、チョコレート‥ドーナツのなんとも言えない独特の香りが一面にたちこめています。

まずは砂糖のカタマリがのっかったドーナツを食べてみました。
甘くてシャクッ、カリッとした砂糖に、サックリとした生地。

口に入れた途端に、卵やバターの甘い香りが広がります。
うん、美味しいドーナツに仕上がりました。

生地はふわふわして美味しいけれど、口の水分が奪われがち。
いっぺんにバクっと食べると、飲み物が必須な状態になります。

ビストロ・アニメシ 潔く柔く ドーナツ ロクちゃんのドーナツ 禄のおばあちゃんが作るドーナツ 砂糖のカタマリののっかったドーナツ
派手なチョコレートがのっかったドーナツは、子供が食べました。
作る段階で、「トッピングをゴテゴテにしすぎたかな?」と思っていたのですが、むしろそれが嬉しかったみたい。

「私のドーナツ、チョコレートがいっぱい乗ってるよ〜!」と得意げな笑顔を見せてくれました。

作中のなかの希美ちゃんのように、嬉しそうな顔であーんと頬張り、にっこり。
もぐもぐ、むぐむぐ‥と、無言になって夢中で食べる姿が、何より嬉しかったです。

ビストロ・アニメシ 潔く柔く ドーナツ ロクちゃんのドーナツ 禄のおばあちゃんが作るドーナツ 砂糖のカタマリののっかったドーナツ
ロクちゃんドーナツは、チョコレートがボコボコになってしまって残念‥。

もっとつやつやな仕上がりをイメージしていたので、もしかしたらリベンジするかもしれません。

クッキーやケーキに比べて、なんとなく作る機会の少ないドーナツ。
油を使うものって、自分の為だけには作らなくなります。

料理は出来上がりも勿論だけれど、誰かが喜んでくれるかな?と期待しながら作る瞬間が楽しい。

禄ちゃんのおばあちゃんに同感し、彼女の孫へのちょっと不器用な愛情表現にほっこりした一品なのでした。

ロクちゃんドーナツ 前篇

〜なかなか作る機会がない、どっさりドーナツ の巻〜

今回作成するのは、潔く柔くに登場する禄ちゃんのおばあちゃんが作るドーナツ。

「赤沢くんうちの犬と同じ名前だから放っておけないの」
そんな理由から、禄ちゃんが大好きな同級生の柿之内希美ちゃん。

くりくりとした瞳にニコニコして可愛らしい彼女は、ことあるごとに禄ちゃんの世話を焼こうとします。
絵の具を貸してあげたり、リュックサックがお揃いだね!と喜んだり。
小学校で皆で田沢湖に向かう日も、そんなやりとりをいつものようにしていたのですが‥

事故に遭ってしまった禄ちゃんと希美ちゃん。
禄ちゃんは奇跡的に一命を取り留めましたが、希美ちゃんは意識が戻らず、帰らぬ人に。

あの事故は自分のせい。自分が彼女を殺してしまったと罪悪感を抱えて生きる禄ちゃん。
事故後は東京に引っ越していましたが、腰を悪くしたおばあちゃんの為に地元に戻ってきます。

高校生の禄ちゃんは、ひねくれた性格だけど、不器用ながらも優しいのはそのまま。
地元へ戻ってきて再会した友達から「柿之内のぞみのねえちゃんがおまえに会いたがってる」と言われ、自分のなかで癒えない暗い傷と対面していきます。

地元に帰ってきてからは、おばあちゃんが孫の為にと張り切っておやつを作ります。
甘党なおばあちゃんは、何でも作っちゃう。
大学いもにハート型のクッキー、カップケーキにさつまいものむしパン‥。

腰悪いのに嬉しくて仕方なくて頑張るおばあちゃん。
そんな姿を見て、実は甘いもの苦手だなんて言えない禄ちゃん。

甘いものが苦手なのにどっさり作られると大変だなと思いますが、作りたてホカホカのお菓子はとっても惹かれます。

そんな中でもひときわ魅力なのが、「砂糖のかかった甘いドーナツ」。
希美ちゃんの姉である愛美さんと、犬のロクが死んだ時に作ってもらった一品です。

愛美ちゃんと希美ちゃんの分、二人が喜ぶように‥
おばあちゃんに「一個犬にして」とリクエストする禄ちゃん。

星空を背景に、禄ちゃんと愛美さんが散歩に来た夜の小学校で登場するそれ。
チョコレートコーティングが月明かりで光っていて、可愛くて美味しそうで‥。

パッと見は猫みたいになっちゃっていますが、それもまた愛嬌。

他にも、禄ちゃんいわく「砂糖のカタマリ」が乗ったドーナツなど、懐かしいドーナツを久々に食べたくなりました。

というわけで、いざ調理スタートです!

【用意するもの】
002
バター、ベーキングパウダー、塩、卵、砂糖、牛乳、バニラエッセンス

005
薄力粉

006
薄力粉とベーキングパウダーは2〜3回ふるいにかけておきます。

007
バターは常温に戻し、泡立て器で白っぽくクリーム状になるまでよく混ぜます。

008
そこに塩ひとつまみ。

012
お砂糖も数回に分けて加えます。

015
溶き卵も数回に分けて加えます。

018
牛乳とバニラエッセンスを加え、よく混ぜあわせます。

020
ふるいにかけた粉類を2〜3回に分けて、さっくり混ぜあわせます。

022
あまり躍起になって混ぜなくても大丈夫。
生地を寝かせると馴染むので、ところどころ白っぽく粉っぽくても、大体ひとつにまとまったらOKです。

023
生地をラップの上に乗せ‥

024
生地の上からもラップを被せ、めん棒で伸ばします。

025
1cm弱の厚さになったらOK。

乾燥しないようにラップでしっかり包み、冷蔵庫で寝かせます。

あとは生地が冷えて落ち着いたら、型作りをして揚げます!
本当は一晩寝かせると良いのですが、今回はすぐに作って出来立てを持っていく設定なので、冷凍庫で早めに仕上げます。

ドーナツの生地は、こうして扱っている間じゅう、バターやバニラエッセンスの甘い香りに包まれます。

子供の頃、こうやってお菓子作りをお手伝いした時に、手のひらに染みこんだ甘い香りをくんくんと嗅いだことを思い出します。

ドーナツ作りはここからが醍醐味!

次回、「ものすごい砂糖のカタマリがのっかってるドーナツ」の巻に続きます。

むっちゃんの塩むすび

小説やアニメ、漫画には、ジャンルを問わず「よく見かける食べ物」があります。

それらは季節のものやご馳走、手作りなど、作品の世界観を際立たせるエッセンス。
未知の味に思い馳せたり、久しぶりに作りたくなったり‥
作品を読んで無意識に心に残っているそんな気持ちが、ビストロ・アニメシの生まれたきっかけの1つです。

今回はそんな中でも、「再現しました!」というほどではない、地味な一品。
大きな感動はないけれど‥何故か惹かれる「おむすび」の話。

潔く柔く 塩むすび ビストロ・アニメシ
漫画「潔く柔く」に登場する、小さな女の子むっちゃんの大好物はママの作る塩むすび。

ママが作ってくれるそれは、ごくシンプル。
炊飯器のなかに余ったご飯で、時間のある時に握ってくれるおやつがわりの一品です。

「おにぎり」じゃなくて、「塩むすび」
その響きの違いだけで、魅力もぐんと増える気がするのは私だけでしょうか。

その家々ですこーしずつ作り方が違うおむすび。
むっちゃんのママは、ごま塩派。
作中でも、むっちゃんの塩むすびの為にコンビニにごま塩を買いに行きます。

青色の蓋がついた瓶の、オーソドックスなごま塩を使った塩むすび。
思えばごま塩なんて、栗ご飯やおこわの時くらいしか使いません。
大体の味は想像出来るはずなのに、なんだか無性に食べたくなる不思議。

ということで、炊いて余ったご飯で作ってみました。
ところどころ茶色っぽいのはお焦げ。

手のひらに塩ひとつまみとごま塩を馴染ませて、ごはんを握るだけ。
黒ゴマのほろ苦くてプチプチした食感と、冷えて甘みを感じやすくなったお米。

「うんうん、これだ」と納得して頷きつつ、もぐもぐと頬張ります。
素朴なものって、食べる時に気が緩んでぼーっとしてしまいます。

そういえば子供の頃って、こんな風に無心で食事していたなぁ‥と小さな発見。

むっちゃんの塩むすびが美味しかったので、今後もおむすび再現コラムはちょくちょく公開予定です。