カテゴリー別アーカイブ: Saint October

ヨシュアさん作トマトタルト 後篇

〜トマト要素はここに加えることにした の巻〜

今回は前篇・中編・後篇の3部構成です。
前篇は→コチラ←
中篇は→コチラ←

023
タルト生地が焼き上がったら、あとは中をどうするかです。

作中で切り分けて食べているシーンでは、断面図が綺麗にでています。
固めにゼラチンで安定させた生のカスタードか、それとも焼いたクラフティか‥。

迷った挙句、トマトに艶のあり丸みのある状態を再現したいので、加熱は行わないことにしました。
ということで、カスタードクリーム作りスタート!

【用意するもの】
026
牛乳、砂糖、バニラエッセンス、卵黄、生クリーム、薄力粉

バニラエッセンスはバニラビーンズでも可です。
出来上がりにバニラの粒粒をなくしたいので、今回はエッセンスで。

028
牛乳にバニラエッセンスを加え、沸騰直前まで温めておきます。

029
卵黄と砂糖をボウルに入れ、泡立て器でかき混ぜます。

031
最初は卵黄の色が強いですが、

033
混ぜていくうちに白っぽく、もったりとした質感になります。

034
白っぽくなったら、薄力粉を加え軽く混ぜます。

040
薄力粉を加えたら、温めた牛乳を数回に分けて加えて、混ぜます。

044
牛乳を加えきったら、鍋に生地を注いでとろ火〜弱火で加熱します。
ダマが出来てしまわないように、スパチュラや木べら等で絶えずかき混ぜます。

046
最初はシャバシャバの状態ですが、じっくり混ぜて加熱していくと‥

048
生地を落とすとリボン状、もったりとした状態に仕上がります。

タルト生地の中に注ぐので、このカスタードは固めに仕上げましょう。

052
このままだとダマが入っていたりして食感が悪いので、茶こし等で漉します。

055
同じように、よく泡立てた固めの生クリームを作ります。

057
ボウルに入れたカスタードに生クリームを加えて、さっくり混ぜあわせます。
これでカスタードクリームの出来上がり!

059
タルト生地にカスタードクリームを注いで、スパチュラで全体をなだらかに慣らします。

062
あとは、砂糖漬けのトマトの水気を切って、タルトの中に埋めていきます。

063
軽くお箸で押し込むと、丁度良い埋まり具合に。

最後に、トマトにツヤ出しをしたいので、ナパージュ作りをしようと思ったのですが‥
トマトタルトと名乗らせておいて、トマト要素が砂糖漬けのトマトのみというのは寂しい。

077
ということで、ナパージュの代わりに、トマトの砂糖漬けの汁に蜂蜜を加えて最後のトマト要素!

078
刷毛で軽く塗ります。

087
これで、トマトタルトの完成!

093
カスタードクリームが緩かったり、切った時にトマトの断面を楽しみたい場合は、出来上がったタルトを冷凍しちゃっても。

アイスタルトにすると、トマトがシャーベット状になって爽やかさがアップして美味しい!

カスタードクリームは甘めにしたので、トマトの酸味が丁度良いアクセントになっています。
冷凍庫から出してすぐも美味しいけれど、少し溶け始めた頃のカスタードのとろっとなめらかな舌触りといったら!

ミステリアスな作品のイメージにも合う、品の良い味で、なんだか大人なお味。
紅茶はもちろんのこと、お酒にも合いそうな味でした。

ヨシュアさんのタルトは垢抜けてますね。
作る前は「やはりトマト(野菜)よりもフルーツで作ったほうが甘くて美味しかったです‥」という結論になるのではと心配していたのですが、このトマトならではの味が良い。

さすがパティシエ顔負けの腕前!と納得の一品なのでした。
他のケーキもまた作ってみようかな‥。

ヨシュアさん作トマトのタルト 中篇

前篇の「たまにはガチなやつ」の巻をまだお読み出ない方はまずはコチラから!

〜クラフティに入れるべきか、入れないべきか‥ の巻〜

ヨシュアさんの作ったトマトタルトは、カスタードクリームのような生地に幾つものトマトが埋め込まれています。
フルーツ系のお菓子というと、生菓子のカスタードにフレッシュなフルーツが乗ったタイプと、カスタードクリームや甘い卵液をオーブンで焼き、プディング状にしたクラフティの2種類があります。

クラフティは厳密にはタルトとは別物ですが、最近ではタルト生地にクラフティを流しこんだハイブリットタイプもあるので、ありえないわけではない。

そこで生じるのは、ヨシュアさんのトマトタルトはどっちなの?ということ。
見た目にあまり焼いたあとはみられませんが、カスタードにトマトが埋まっている感じは焼いたり固めの生地じゃないと出来ないような気もします。

迷いに迷い‥

とりあえず、カスタード部分は置いといて、タルト生地を作ることにしました。

【用意するもの】
002
ビスケット、牛乳、バター

ヨシュアさんほどのお菓子作り上級者は、タルト生地くらいササーッと作ってしまいそうですが、ビスケットも常備していそう。

「作ったビスケットが古くなりそうだから」ビスケットから作るタルト、というのもお菓子作り上級者っぽく思います。

そして、子どもと一緒に「簡単なタルト生地の作り方があるんだよ」と言って教えてあげたりしていそうだな‥という妄想により、ビスケットから作るタルトにしてみます。

004
ビスケットを丈夫なビニール袋に入れます。

005
ビスケットが粉々になるまで、手やめん棒で砕きます。

006
写真のようにビスケットがまだ形があるうちは、まだまだ。
ビスケットを焼く前の粉に戻すくらいの意気込みで砕きます。

007
粗い破片がなくなるまでよく砕きます。

010
手に乗せて、粉がサラサラとしていたらOK!

011
常温に戻したバター(もしくは溶かしバター)と、牛乳を加えます。

013
スパチュラや木べら等でバターと牛乳を全体によく馴染ませます。

014
生地がしっとりしているうちに、生地をひとつにまとめます。

015
生地を型に置き、厚さ1cmほどになるように生地を型に伸ばします。

016
側面などはひび割れをしないように、ゆっくり丁寧に生地をのばしましょう。

019
あとは、タルト生地を焼いた時に、底が膨らんでしまわないようにフォークでピケします。

021
予熱したオーブンで焼きます。

023
あとは粗熱が取れるまで置いたら、タルト生地の出来上がり。

そしていよいよタルト生地の中をどうするか問題が再燃です。
クラフティみたいに焼くのか、生でいくのか、はたまた‥。

次回、「トマト要素はここに加えることにした」の巻に続きます。

ヨシュアさん作トマトのタルト 前篇

〜たまにはガチなやつ の巻〜

今回作成するのは、Saint Octoberに登場するヨシュアさん作のタルト。

Saint Octoberは2007年に放送されたテレビアニメで、ゴスロリな少女探偵たちがタロットカードの力で魔法少女ばりに変身し、悪を倒したりするお話です。

内容的に世界観を訴えるために難しい言葉が乱立するのかと思いきや、そんなこともありません。

いわゆる大人向けアニメ独特の作りになっているので好き嫌いは分かれそうですが、さくさく話が進んでダレることもなく、あまり「ゴスロリ美少女」という言葉に耐性のない状態でも、気恥ずかしい描写があまりないのでライトに楽しめました。

変身時の世界観もこだわっていて楽しめます。
全26話ということもあってか、こざっぱりとまとめられつつ、ところどころにシュールなギャグをぶっこんできたりと、世界観への入りやすさを感じました。

そんなSaint October、主人公は中学生の葉山小十乃ちゃん。
幼い頃、両親に修道院に捨てられ、現在は修道院の神父ヨシュアさんに育てられています。

両親に会いたい一心で、両親が自分を捨てた理由を知り、再会をすべく少女探偵となります。
そのほかにもヒロインは2人いて、ともに美少女中学生で、探偵団の仲間です。

皆が事件解決の為に集う黒木探偵社には、小十乃ちゃんの親代わりのヨシュアさんが差し入れを持って来てくれるのが毎回のお決まり。

差し入れは毎回ヨシュアさんの手づくりで、「金色メロンのケーキ」に「ニンニクケーキ」、「クラシックガトーショコラ」などバラエティ豊か。

その中でも食べてみたいなと思ったのが、今回のトマトのタルトです。

タルト生地にクラフティが注がれ、その上にミニトマトのようなトマトが埋め込まれているタルト。

ヨシュアさんの作るケーキはプロ顔負けということで、美味しい事は間違いなし。
でも、トマトでタルト?

酸味と甘さのバランスが難しそうな一品です。
トマトを活かした美味しいタルトが出来るかな?作ってみたい!食べてみたい!

ということで、調理スタートです。

【用意するもの】
002
ミニトマト、砂糖、蜂蜜、レモン

まずはトマトそのままでは甘さが足りないので、トマトの砂糖漬けを作ります。
トマトは食感を良くするために湯むきして皮をむきましょう。

005
トマトをざっと水洗い。

007
水洗いしたトマトに爪楊枝で、プスッと深さ5mmほど穴を刺します。

008
穴を刺す場所は、トマトのヘタの反対側。先端部分です。

010
黙々とこの作業をして、全てのトマトに穴を刺し終えたら、

011
熱湯を注ぎます。

017
全体が熱湯にかぶった状態で15〜20秒置きます。
トマトの熟し具合や大きさによって異なりますが、写真のように皮がめくれればOK。

019
流水でトマトを冷まします。

029
触れるくらい冷えたら、穴をあけた先端を上にして手で軽くつまむと、ズルっと皮がむけます。

030
全部むけました。

031
蜂蜜をまわしかけて、

035
レモン汁をさっとまわしかけます。

036
あとは砂糖をトマトが埋もれるくらいまぶします。

040
軽くボウルをゆすって、調味料を全体に馴染ませます。

あとは砂糖がよく染みこむまで、一晩以上冷蔵庫で寝かせます。
「トマトは野菜」というイメージがあってスイーツとして食べるのは抵抗がある方もいるようですが、私の場合は地元でトマトに砂糖をまぶして食べる文化があったので特に抵抗ありません。

よく熟したトマトに砂糖をこれでもかというくらいまぶして、キンキンに冷やして食べるのは夏の楽しみでした。

でも、今回は糖度も普通の酸味のあるミニトマト。
そしてタルトに仕上げるのだから、一体どんなことになるのか予想がつきません。

せっかくなのでこの砂糖漬けのトマト以外にも何か、トマト感が出せれば良いのですが‥

次回、「クラフティに入れるべきか、入れないべきか‥」の巻に続きます。