のだめ特製ピザ味のケーキ♡ 後篇

前篇の「歌うようにレシピを作ろう」の巻をまだお読み出ない方はまずはコチラから!

〜スポンジとトッピングの間で の巻〜

炊飯器のスイッチを入れて待つこと数十分。

炊飯完了の音がしたら、竹串片手に炊飯器を開きます。
電子オーブンでスポンジを作る時と同じですが、一度生地に竹串を刺して、中まで焼けているか確認します。

竹串に何もついてこなければOK。生焼けの生地がついてくる場合は、追加で加熱して下さい。

002
無事に焼けたので、炊飯器から取り出してすぐにラップに包みます。

オーソドックスなケーキを作る場合はここで一晩ほど寝かせてしっとりとさせるのが大切。
ですが、今回はこの後にピザの要領で焼くので、あまり重視しない方向でいきます。

これでスポンジは出来上がり。
あとはこのケーキの要であるピザ味部分の作成です!

【用意するもの】
007
ピザソース、ミックスチーズ、サラミ、ジャガイモ、タマネギ、ピーマン、スポンジ

003
ピザソースはのだめでも作れる簡単ソース。
ケチャップ、マヨネーズ、醤油、ドライパセリを混ぜるだけ。

004
ドライパセリはオレガノや青粉に変えても、美味しく仕上がります。
もちろん入れなくても大丈夫。

008
スライスしたタマネギと輪切りにしたジャガイモを耐熱容器に並べます。

010
ふんわりラップを被せて、電子レンジで柔らかくなるまでチン!

013
スポンジの高さが物足りないので、タマネギを積みます。

014
ピザソースをまんべんなく塗ります。

016
ジャガイモを一面に埋め尽くします。

018
ピーマンとサラミを散らし‥

019
おぞましい量のチーズを乗せます。

022
チーズの上に更にサラミとピーマンをトッピング。

あとは予熱したオーブンで、チーズがとろけるまで加熱すること数分。

ビストロ・アニメシ のだめカンタービレの食べ物再現 漫画飯 アニメごはんの作り方 のだめのピザ味のケーキ 前田未希
これがピザ味のケーキだ!!!!

見ているだけでお腹いっぱいになりそうなボリューム感が伝わるでしょうか。

高さは悪くないし、チーズがドロドロと流れなかったのは、成功と言えます。
しかし、チーズが多すぎるからか、何故かあまり美味しそうに見えない。

ビストロ・アニメシ のだめカンタービレの食べ物再現 漫画飯 アニメごはんの作り方 のだめのピザ味のケーキ 前田未希
ケーキカット。

崩れるかとおもいきや、どっしりと安定感があるので簡単に切り分けできました。

ビストロ・アニメシ のだめカンタービレの食べ物再現 漫画飯 アニメごはんの作り方 のだめのピザ味のケーキ 前田未希
サラミに脂がたまっているのが脅威ですが、ぱっと見は悪くない感じです。
ケーク・サレのように、惣菜系の美味しいケーキとして仕上がっていれば良いのですが‥

040
まずは一口。

スポンジの甘さを極力少なくしたので、ピザ味とスポンジが大喧嘩をしているわけではないです。
が、美味しいかと言われれば、美味しくはない。

食べられないことはないのですが、味が散乱していて、まとまりがない。
ピザの良さは、ボリュームのあるトッピングとピザ生地のバランスにあるのだということに気づかせてくれます。

スポンジケーキはピザを請け負うには頼りなく、そのくせ口の中で幅を効かせてとても邪魔。
スポンジケーキの中に粉チーズや野菜を入れてケーク・サレのようにすればまた違ったのかも知れませんが‥でも、そうするとのだめらしくない!

見た目の再現を重視したあまり、チーズが多すぎるのが敗因かもしれません。
量が多すぎて、チーズがとろけずにボテッと塊になってしまっています。

結局、このケーキを千秋先輩が食べることはなかったけれども、もし食べていたら遠慮なく「不味い」と言いそう。

その上で皆でワイワイ文句を言いながらも食べようとしたり、千秋先輩がひと手間加えてリカバリーしてくれそう‥と想像して楽しくなる一品でした。

のだめ特製ピザ味のケーキ♡ 前篇

〜歌うようにレシピを作ろう の巻〜

今回作成するのは、のだめカンタービレに登場するケーキ。

主人公のだめが千秋先輩と出会って、初めてのクリスマスを一緒に過ごす為に作ろうとしたケーキです。
料理は不慣れだけど、一生懸命メレンゲの練習をしたり、ケーキの味はどれがいいかな?と考えたり‥

上の文面だけ見るととてもスイートな展開に思えますが、そんなことはありません。

事の発端は、千秋先輩に思いを寄せる「体は男性、心は乙女」なティンパニーの真澄ちゃんが、千秋先輩の近くにウロチョロいるのだめを快く思わないところから始まります。

「アンタ!千秋先輩に近寄らないで!」
千秋先輩の気持ちはそっちのけで始まる、強烈なキャラクター二人の珍獣対決。

もめる二人をなだめるべく、ヴァイオリンの峰君が提案した平和的解決が、2週間後の24日、千秋とデータの約束をしたほうが勝ちという「クリスマスイブ・デート勝負」なのです。

真澄ちゃんは千秋先輩の好きな音楽のコンサートチケットで誘う作戦。

一方ののだめは、「24日、私部屋を掃除して、クリスマスケーキ作ります。だからうちに来てください!」とストレートなお誘い。

千秋先輩に「おう!」という返事をもらえた!と思ったのだめは、ワクワクでケーキの味の案を出してきます。

ケーキが書かれた紙を見ると、そこには「ピザ味・カレー味・チョコ味・クリーム味」のカオスなラインナップが。

ピザ味!?カレー味!?

のだめの奇想天外なセンスは、ピアノだけではなく料理にも通じるよう。
ちょっと結果が怖いですが、これは作るっきゃ無い!

今回は一番最初に目に入ったピザ味の再現を試みます。
ということで、調理スタートです。

【用意するもの】
007
薄力粉、卵、砂糖、マヨネーズ、塩

のだめケーキ案によると、上はそれぞれ味に合うトッピングなのですが、どれも土台は共通して「スポンジ」の記載があります。

漫画にはメレンゲを練習するシーンもあるので、スポンジは作っていると想定できます。
でも、いつも貧乏なのだめ。いつもカオスなのだめ。

普通のスポンジケーキに何かアレンジを入れるのでは?と考えた結果、バター不使用でマヨネーズを使用する方針に決めました。
トッピングがピザ味ということで、スポンジが甘すぎないようにするという狙いもあったりなかったりです。

008
卵は卵黄と卵白に分けます。

013
千秋先輩とのスイートな夜を想像しながら、卵白を泡立てメレンゲに。
砂糖は数回に分けて加え、ピンとツノが立つまで泡立てます。

014
卵黄はマヨネーズと塩を加えます。

016
材料をよく混ぜあわせます。

017
メレンゲ1/4弱を卵黄に加え、よく馴染ませます。

019
予め少量のメレンゲを加えておくと、メレンゲと合わせた時に気泡が潰れづらくなります。

021
メレンゲに、少量のメレンゲを加えておいた卵黄を加えます。

022
メレンゲの気泡が潰れないよう、スパチュラや木べらで切るようにさっくりと混ぜあわせます。

023
ふるいにかけた薄力粉を2〜3回に分けて加えます。

024
同じように切るように、さっくりと混ぜあわせます。

025
薄力粉が生地に馴染んでなくなったらOK。

普段はここから、ケーキ型に注いだ生地を予熱したオーブンで焼く!という流れなのですが、ふと疑問が‥

一人暮らしの貧乏学生のだめの家に、電子オーブンがあるのだろうか?
あるとしても、レンジ機能のみのものか、オーブントースターでは?

そう考えたら止まらない。
ここは、のだめらしいケーキを作る為に電子オーブンは使わずに作りたい!

020
ということでたどり着いたのが、「炊飯器」!
釜の内側にサラダ油を塗って、生地のくっつき防止をしておきます。

026
生地を高い位置から注ぎ込みます。

029
何回か釜ごと落として、大きな気泡を抜きます。

あとはコレを炊飯器にセットして、炊飯スイッチを押すだけ!

次回、「スポンジとトッピングの間で」の巻に続きます。


※炊飯器によってはケーキ作りと相性が悪いものもあります。
専用のケーキ作りコースがある場合はそちらを選択、説明書に炊飯以外の使用不可と記載されているものでの作成は故障の原因になるのでおやめ下さい。


キノコとチーズのリゾット 後篇

前篇の「さすがの千秋先輩。生米から‥!」の巻をまだお読み出ない方はまずはコチラから!

〜チーズに負けないキノコ! の巻〜

016
前回再現した、あの花の名前を僕達はまだ知らないに登場するポッポのキールに引き続き、お米を牛乳で煮ています。

前回はお砂糖やスパイスが入ってエスニックな香りでしたが、今回はまた違います。
カルボナーラやシチューのような、クリーミィで温かい香り。

018
結構お米が水分を吸収しました。
一粒お米を取り出して、中まで火が通ったらOK。

020
火を止め、仕上げにチーズを加えてさっと混ぜます。

あとは、お皿に盛りつけ、お好みで黒こしょうを挽いたら‥

ビストロ・アニメシ アニメのご飯を作る 呪文料理の再現 のだめカンタービレの食べ物 千秋先輩の作るご飯を再現 
「ホラ食え!キノコとチーズのリゾットだ」

027
のだめは食欲がないと言って、いつものようながっつきは見れませんでしたが‥
牛乳とチーズの柔らかな香りで、これは食欲がわきます!

わくわくしながらスプーンにとって頬張ると‥

これは美味しい!
たっぷり使用した牛乳のおかげでコクがあります。
チーズも良い仕事をしているけれど、バターや肉類が控えめなので、くどくありません。

なにより驚いたのは、キノコの存在感がしっかりとあること。
もっとチーズにかき消されてしまうのではないかと心配だったのですが、香りも味もはっきりしてます。
しゃくしゃくとした食感がまた、小気味良いです。

具はとてもシンプルですが、パエリアのような食感のお米が満足感を生んでいます。

突然ののだめの来訪に、千秋先輩が慌てて作るリゾット。
「その場にあるものらしさ」を考えて水煮のマッシュルームを使いましたが、これが味と食感を抜群に良くしています。

このセンスの良さが、さすが千秋先輩。
のだめが食べるのそっちのけなのが残念ですが、きっとその後に美味しく食べたはず!と思わずにはいられない一品なのでした。

キノコとチーズのリゾット 前篇

〜さすがの千秋先輩。生米から‥! の巻〜

今回作成するのは、以前にも何度か再現をしたのだめカンタービレの料理です。

せっかくピアノの才能があるのに、本気で音楽に向き合わないのだめ。
でも、大好きな千秋先輩がオーケストラと奏でる音楽に触発され、「ピアノを弾かなきゃ」と焚き付けられます。

自分もオーケストラとコンチェルトをやりたい。
その一心で、寝食忘れてピアノを引き続けるのだめ。

プロの音楽家として生きていきたいとか、そういう覚悟はまだ先の話。
ですが、この「弾きたい」という強い思いこそ、のだめがこれから自分の生き方を考えていくきっかけとなるシーンです。

ボロボロのカサカサになったのだめを見て、こいつをこのまま放っておけないと思う千秋先輩。

いますぐにでも弾きたい!というのだめを落ち着かせ、お風呂に促し、その間にご飯支度をしてくれるなんて、なんて良い男性。

のだめがお風呂に入っている間に作ってくれたのは、「キノコとチーズのリゾット」。
その美味しそうな見た目は勿論、原作を見ると、お米を鍋で研いでいるところが確認できます。

急な献立なのに、ちゃんと生米を研ぐ所から始めるなんて‥!さすが千秋先輩。

これは絶対に美味しい!ということで、いざ調理スタートです。

【用意するもの】
012
タマネギ、シメジ、お米、ハム、マッシュルーム、チーズ、コンソメ、牛乳、塩こしょう

キノコは今回、手頃なシメジと水煮のマッシュルームを使用しました。
勿論ほかのキノコを入れても美味しく出来そう。

031
お米は研いでからザルにあけ、しっかり水気を飛ばしておきます。
無洗米の場合は、そのままの状態で使います。

028
材料は食べやすい大きさに切り分け。
タマネギはみじん切りします。

030
フライパンでオリーブオイルを熱し、タマネギを炒めます。

033
タマネギがキツネ色になったら、ハムを加えます。

002
お米も加えます。

004
よく混ぜ、お米が透き通るまでじっくり炒めます。

006
牛乳を注ぎ、沸騰させます。

010
マッシュルームとシメジ、コンソメを加えて混ぜます。

016
蓋をして、お米に火が通るまで煮込みます。

焦げやすいので時折かき混ぜ、少しずつ牛乳を継ぎ足していきます。

美味しそうな香りがしますが、あとはここにチーズも入ります!
ピラフを作る時みたいに、生米を炒めてから煮る本格的なリゾット。
これはさぞ美味しかろうと、もうワクワクです。

気になる食感は一体どうなのでしょう?

次回、「チーズに負けないキノコ!」の巻に続きます。

第9弾 呪文料理再来!ポッロ・アル・ヴィーノ・ロッソ 後編

前編の「ご機嫌な千秋様」の巻をお読みでない方は、まずはコチラから!

~鶏肉と赤ワインの相性 の巻~

前編では鶏肉の下ごしらえとマッシュポテトを作りました。
一晩じっくりワインに漬けた鶏肉がどうなったかというと‥

002
ワインが濁り、鶏肉はワイン色に染まっています。

003
開けてみると、にんにくや香草の香りが立ちこめます。
美味しいエキスが滲みでてそうです。

004
ボウルとザルを用意して、具と汁を分けます。
このワインの汁は使うので、うっかり捨てないように注意です。

015
ローズマリーとローリエは取り除きます。

009
鍋にワインの汁を入れて、半分以下の量になるまで煮詰めます。
箸などを刺して、ワインの量を確認しておくと楽です。

014
時折あくを取り除きます。

022
ふきこぼれに注意して、じっくり煮詰めます。
色に深みが増して、半量以下になったらOK。

火からおろして、粗熱をとっておきます。

018
鶏肉と野菜は取り分けておきます。
特に鶏肉は、表面の水気をキッチンペーパーで拭きとっておきます。

026
鶏肉は表面に小麦粉をまぶします。
反対側もしっかりつけます。

030
フライパンにオリーブオイルを注ぎ、にんにくを入れてから火にかけます。

032
にんにくの香りが立ったら、フライパンに鶏肉を乗せます。
鶏肉は、先に皮の方を下にして焼きます。

033
にんにくは外側にこんがり焼き色がついたら、焦げる前に取り出しておきます。

034
鶏肉は時折フライパンをゆすり、表面をこんがり焼きます。

038
ひっくり返して反対側もこんがり焼きます。

040
焼き色をつけたら、一度お皿に移しておきます。

041
鶏肉を焼いたフライパンにバターを加え、全体に広げます。

043
野菜を入れ、玉ねぎがしんなりするまで炒めます。

045
マッシュルームは石づきを取り除き、縦に4~5等分に切ります。

047
マッシュルームとベーコンを加えて炒めます。

049
すべての具材に火が通ったら、丈のある鍋に移し入れます。

050
取り分けておいた鶏肉とにんにくも加え、水を注いで火にかけます。

056
沸騰したら、ブイヨンを加え‥

059
ブーケガルニと‥

061
蜂蜜を加えます。

067
ここで煮詰めたワインを注ぎ、煮汁の量が半量ほどになるまで、蓋をしない状態のままゆっくりと煮詰めます。

あとは煮汁が丁度良い具合になったら出来上がり。
お肉が煮崩れしそうな場合は、煮こむ時に一度取り出します。

081
あとはお皿によそうだけ!
マッシュポテトは花の形に盛りつけ、上に茹でたにんじんを飾り付けます。

090
出来上がり!

089
赤に染まった鶏肉が何とも上品な、ポッロ・アル・ヴィーノ・ロッソ。

092
ナイフとフォークで切り分けようとすると、お肉の柔らかさにびっくりします。

ひと口食べてみると、ふわっと広がるワインの香り。
さすが一晩漬け込んでおいただけあって、ワインの味がぎゅっと濃縮されています。

鶏肉はパサパサではなく、ふっくらと崩れていく絶妙な柔らかさ。
ワインに染まった外観は、一体どんな味がするのか‥と、ある種のとっつきにくさを感じますが、そんなことはありません。

鶏肉の風味豊かで、沢山の野菜から出た旨みたっぷりの優しい家庭料理の味がします。
淡白になりがちな鳥料理ですが、ワインのお陰で味に深みが増し食べでがあります。

今回は鶏肉の赤く染まった色を生かしたくて、ソースはあまりに煮詰めずに仕上げました。
もっとじっくり煮詰めて濃厚なソースにするのもオススメです。

恋人と食べる時は、ワインの香りをふんだんに残して大人の味わいに。
お子様と食べる時は、煮詰めて濃厚なソースにするとクセがなく食べやすい味わいになります。

千秋先輩はのだめに対して「自分の巣へ帰れ!」と言っていますが、実際は料理を二人分用意してあることから、二人で食事しようとしていたのが伺えます。

あまり失敗もなく時間さえあれば気楽に作れる煮込み料理ですが、手間もかかりますし、やっぱりご馳走に違いありません。
素直じゃないけど、のだめと二人で喜びを分かち合いたい‥そんな千秋先輩のいじらしさを感じさせる一品なのでした。

■□■□ 今回使用した調理アイテム ■□■□

第9弾 呪文料理再来!ポッロ・アル・ヴィーノ・ロッソ 前編

~ご機嫌な千秋様 の巻~

今回作成するのは、これまでに過去8つのメニューを作成した、のだめシリーズ第9弾!
千秋先輩の手料理「ポッロ・アル・ヴィーノ・ロッソ」です。

日本を離れパリで暮らし始めた、のだめと千秋先輩。

プロの指揮者となったものの、まだまだ駆け出しの指揮者の千秋先輩。
希望していたオーケストラの指揮者に選ばれず、常任指揮者に選ばれたのは見たことも振ったこともないオーケストラ。

こんな話があるのか?と釈然としない千秋先輩ですが‥
そのオーケストラの音楽監督が尊敬に値する音楽家であり、自分を推してくれたことに喜びを覚えない訳がありません。

1つのオーケストラを任される不安も抱きつつ、大きな前進へと期待を抱く千秋先輩。
ポッロ・アル・ヴィーノ・ロッソは、そんな「いいこと」があった日に、二人の食卓に並びます。

のだめに「久々の呪文料理!?」と聞かれ、「いや、ただのワイン煮込み」という千秋先輩。
でも、続くセリフは「ポッロ・アルヴィーノ・ロッソ」と、まさしく呪文に値する名称で、「おいしー!ムホー」と悶えるのだめも相変わらずです。

「先輩、嬉しいことあると料理に出ますよ」という、のだめの鋭いセリフにも納得の、上品で美味しそうなご馳走。

ミレリーゲ・アラ・パンナ・コン・イ・ブロッコリや、ブフブルギニョンに続く、久しぶりの呪文料理は美味しくないはずがありません!

という訳で、いざ調理スタートです。

【用意するもの】
008
赤ワイン、鶏もも肉、玉ねぎ、セロリ、ローズマリー、マッシュルーム、ローリエ、にんにく、ブイヨン、ブーケガルニ

005
ブーケガルニは複数種類のハーブがセットになったものです。

今回は下ごしらえの際にローリエとローズマリーを使い、煮込む時にブーケガルニを使います。
フレッシュハーブがある場合は、煮込みもフレッシュハーブを使ってOKです。

ポッロ・アル・ヴィーノ・ロッソは、日本語に戻すと「鶏肉の赤ワイン煮」。
牛肉か鶏肉か、トマトが入るか入らないかの違いだけで、作り方はブフブルギニョンと非常に似ています。

という訳で、まずは鶏肉の下ごしらえを行います。

009
玉ねぎを1cm幅にカット。

015
セロリは斜めに薄くカット。
勿体無いので、茎だけではなく葉も刻んで加えてしまいます。

017
にんにくは芽を取り除き、縦に適当に切り分けます。

018
チャック付きの袋に、カットした野菜を入れます。

021
そこに鶏肉も加えます。

024
鶏肉にローズマリー、ローリエを添えます。

029
そこに赤ワインをドボドボと注ぎます。
鶏肉がすっぽりと浸るまで、たっぷり注ぎます。

031
赤ワインを注ぎ終えたら、口を閉めます。
なるべく空気が入り込まないようにして、全体を揉み込んで馴染ませます。

037
あとは、これを冷蔵庫で一晩ほど寝かせます。

下ごしらえはこれで完了。

ブフブルギニョンと同じく、あとは焼いて煮込むだけ。
名前は仰々しいですが、実は千秋先輩の言う「ただのワイン煮込み」という様に簡単‥なのかもしれません。

手持ちぶたさなので、続けて赤ワインに浸している間に付け合わせのマッシュポテトを作ります。

気分の良い日などは、「もう一品‥」と、料理にあれこれしたくなるもの。
普段からマメそうな千秋先輩ですが、豪華なメインに加えてマッシュポテトを作る辺りが、ご機嫌さを表しているのかも知れません。

【用意するもの】
039
牛乳、生クリーム、バター、じゃがいも

041
じゃがいもは皮を剥いて、一口大にカット。

043
沸騰したお湯にじゃがいもを入れ、柔らかくなるまで煮ます。

045
茹で上がったじゃがいもは、ザルにあけて水気を切ります。

048
温かいうちにヘラで押しつぶします。

049
押しつぶしたじゃがいもは、そのままザルの目に押し通して濾します。
濾すことによって口当たりが滑らかになるので、ちょっと手間ですがここは根気よく行います。

053
鍋に濾したじゃがいもを戻します。

058
牛乳と生クリームを加えて、よく混ぜあわせます。

061
混ぜ終えたら火にかけ、焦げ付かないように気をつけながら、全体に粘りが出るまでよく混ぜます。

063
バターを落とし、塩こしょうで味を整えます。

066
バターが溶けて混ざりきったら、火を止めて出来上がり。

01
チャック付きの袋に入れて、出番が来るまでしばらく冷蔵庫で保存。

生クリームとバターを使って、贅沢に仕上げたマッシュポテト。
付け合せではありますが、その出来上がりが気になるところです。

早く美味しいメインと共に食べたい!

そして肝心のポッロ・アル・ヴィーノ・ロッソは美味しく出来るのでしょうか?

次回、「鶏肉と赤ワインの相性」の巻に続きます。

■□■□ 今回使用した調理アイテム ■□■□

第8弾 ターニャのボルシチ・オリヴィエサラダ 後編

前篇の「料理は人なり心なり の巻」をお読みでない方は、まずはコチラ

~まな板を染める真っ赤なアイツ の巻~

オリヴィエサラダを冷やしている間に、いよいよメインのボルシチを作り始めます。

013
今回の主役は、普段見慣れない西洋野菜ビーツ。

別名赤大根と呼ばれ、一見すると赤カブに似ていますが、まったく別物。
カブではなく、てんさいの一種です。

独特の甘みと真っ赤な色が特徴で、鉄分とビタミンたっぷりの栄養価の高い野菜です。

ロシア料理といえばボルシチを連想する人も少なくないはず。
とは言え、ボルシチが一体何で作られているのかは、あまり知られていないのではないのでしょうか。

ビーツ (ボルシチを作る材料)は生でも、茹でても♪ 約300g~季節により変わります。

生のビーツは店頭ではなかなかありませんが、ネットで購入できます。
ただ、生のビーツは下茹でをしないといけないので、手間と値段を考えると缶詰が便利かもしれません。

今回はロシア人留学生ターニャの料理ということで、実家から缶詰が送られてきたのかな?という想定のもと、缶詰を使用して、いざ調理スタートです。

【用意するもの】
003
キャベツ、パプリカ、玉ねぎ、イタリアンパセリ、にんじん、にんにく、じゃがいも、牛スネ肉、ホールトマト、ビーツ缶、レモン、ローリエ、ディル

007
まずはお肉を煮込みます。
鍋に牛肉を入れ、ひたひたになるまで水をたっぷり注ぎます。

014
徐々に灰汁が出てくるので、すくって取り除きます。

019
沸騰し始めたら、ローリエを入れて弱火で一時間コトコト煮ます。

012
牛肉を煮ている間に、他の具材の準備。
ビーツ缶は赤い汁が飛び散らないように注意します。
ビーツの汁は捨てずに使います。

021
本体は二つに切り分けます。
とにかく食べやすい大きさであればOK。

ビーツはまな板に色が移るので、切ったらすぐにまな板を洗います。

026
ホールトマトも適当な大きさに切ります。
こちらも、ビーツと同じく汁は捨てずに。

037
イタリアンパセリ、玉ねぎ、パプリカ、にんにくはみじん切りに。

033
じゃがいもは串切り、にんじんは乱切りにします。
切り終えたじゃがいもは、水に浸しておきます。

034
キャベツはぶつ切りに。
芯さえ切れば、白くて硬いところが入っていても煮込んで柔らかくなるのでOKです。

具材を全て切り終えたところで、牛肉とは別に鍋を用意します。

温めた鍋にオリーブオイルを垂らし、刻んだにんにくを入れます。

042
にんにくの香りが立ったら、玉ねぎを加えます。

043
玉ねぎがしんなりしてきたら、パプリカを加えます。

044
にんじんとじゃがいもも加えて炒めます。

045
じゃがいもとにんじんに火が通ったら、キャベツを投入します。

047
たっぷり入れたキャベツのかさが半分なるまで、じっくり炒めます。

049
キャベツがしんなりしたら、トマトを汁ごと投入。

051
水を加えて、沸騰するまで火にかけます。

052
じゃがいもやにんじんは、荷崩れ防止のためにここで取り出します。

055
ビーツの色うつり防止のため、キャベツの緑色の所もここで取り出します。
今回は作品に忠実にするために取り出していますが、色移りさえ気にならなければ入れたままでも勿論大丈夫です。

056
いよいよビーツの登場。鍋に投下して、温まるまで火にかけます。

058
ビーツに火が通ったら、イタリアンパセリ半量を加えます。

032
ここで牛肉を煮汁の登場!
ローリエと牛肉の色が出て、ブイヨンのようです。

059
この煮汁をビーツの入っている鍋に注ぎます。

061
あとは、砂糖と塩を加えて一煮立ち。

062
牛肉は鍋から取り出し、熱が冷めてから細切りにします。

064
あとは、さきほど取り出した野菜を戻して温めます。

066
最後に、レモンをサッと絞り‥

069
残りのイタリアンパセリを加えたら、火を止めて蓋をします。

あとはオリヴィエサラダを仕上げれば出来上がり!

108
りんごは一口大にカットし、変色を防ぐため、塩をひとつまみ入れて揉み込みます。
レモンとゆでたまごも、一口大にカットしておきます。

あとは、大皿にリーフレタスを乗せて‥

103
サラダを盛りつけ。

105
ベビーリーフを散らします。

114
いんげんとりんごを散らして‥

115
最後にレモン、ゆでたまごを散らせば、出来上がり。

119
ボルシチは食べる前にディルをふりかけます。

121
お皿に牛肉を乗せて、この上にスープを注げば‥

ビストロ・アニメシ ターニャのボルシチ ボルシュ ロシア料理 ビーツ のだめカンタービレ アニ飯
見るも鮮やかな赤いスープの出来上がりです!

ビストロ・アニメシ ターニャのボルシチ ボルシュ ロシア料理 ビーツ のだめカンタービレ アニ飯
お好みで、サワークリームや生クリームをかけて召し上がれ。

真っ赤な色にびっくりしてしまうかもしれませんが、ボルシチは見た目に比べてさっぱりとしたスープ。
トマトの酸味がビーツで緩和され、野菜の甘みと旨味がぎゅっと詰まった味わいです。

さすが極寒の地の料理という感じで、見た目でも体が温まる色です。
熱々をすするのも良いし、夏場に冷製スープにするのも良さそう。

野菜を美味しく頂けるので、育ち盛りのカトリーヌちゃんや疲労気味の黒木君にピッタリ。
しっかりした食感の牛肉は、噛むほどに味が出るので食べごたえ抜群です。

脇役となってしまいましたが、オリヴィエサラダも食が進む仕上がり。
セロリのシャキシャキ感と、しっとり柔らかい鶏肉の食感が楽しいです。

コールスローサラダの大粒・具沢山バージョンと言うところでしょうか。

ボルシチにオリヴィエサラダ、どちらもスパイスやハーブもあまり強くないので、クセがありません。

中でもボルシチは、ビーツの食感が大根に近くて、おでんのような安心感があります。

この、「おでんのような安心感」こそがターニャの良いところなのかもしれません。
見た目は奇抜でも、実は健康を考えた、素朴で優しい味。

不器用な彼女に思い馳せながら舌鼓を打つ‥そんな一品なのでした。

■□■□ 今回使用した調理アイテム ■□■□

第8弾 ターニャのボルシチ・オリヴィエサラダ 前編

~料理は人なり心なり の巻~

今回作成するのは前回に引き続き、のだめシリーズ第8弾!
ロシア出身の留学生、ターニャの料理です。

のだめカンタービレ ターニャのペリメニ ペリメニの作り方 ロシア料理のレシピ ビストロ・アニメシ
ターニャといえば、ちょっと派手な見た目とは裏腹に料理上手。
当ビストロでも、以前ターニャのペリメニを作成しました。

なかなかお目にかかれない異国の料理は、食べてみるまでどんな味になるかと心配でしたが、その出来上がりは最高。
今まで不味いものがあった試しがないので、期待が高まります。

という訳で今回作成するのは、パリのアパルトマンでターニャが皆に振舞った、祖国の料理ボルシチとサラダ。

千秋先輩と黒木君が加入したマルレオーケストラ。
ようやくプロになれた‥と安堵する暇もなく、蓋を開けるとマルレオーケストラは今や壊滅状態。
かつて巨匠シュトレーゼマンは振った伝統ある姿はどこへやら‥

不安なオーケストラに、学業、そして慣れないパリの生活に疲れてろくなものを食べていなかった黒木君。

そんな時に食べるターニャの料理は、さぞ美味しく感じたことでしょう。
オーケストラのメンバー、アレクシの子どもカトリーヌちゃんも、ターニャの料理でご機嫌。

のだめに「おいしい! すごいです、やっぱりターニャは料理で攻撃したほうがモテますよ」と言われて、「え? 料理でモテる? て、だからそのご飯を食べさせるような状況にまでなる男を募集してるのよ!」と返すターニャ。

不器用な彼女ですが、黒木君には美味しく食べてもらえて結果としては大成功かもしれません。

実は素朴で可愛らしいターニャの、もどかしい黒木君との仲に胸を鳴らしながら、いざ再現に挑戦です。

【用意するもの】
072
まずはボルシチと並んでいるサラダを作ります。
せっかくなので、サラダもロシアのオリヴィエサラダを作ります。
リーフレタス、ベビーリーフ、りんご、セロリ、鶏胸肉、いんげん、ピクルス、レモン、じゃがいも、玉ねぎ、ミックスベジタブル、ゆでたまご

そして調味料類
079
マヨネーズ、酢、砂糖、生クリーム

075
沸騰させたお湯に塩をひとつまみ入れます。

077
鶏胸肉を入れて、再び沸騰をしたら火を止めます。

火を止めたら、蓋をして10分、この状態で中まで火を通します。
こうすることで身がパサパサせず、しっとりと美味しい口当たりになります。

080
10分が経過するまで、他の具材を切ります。
セロリはみじん切りに。

083
玉ねぎもみじん切り。

084
玉ねぎはみじん切りし終えたら、流水にさらして辛味を取ります。

085
ピクルスもみじん切りにします。

086
ジャガイモも細かく、さいの目切りにします。

087
カットしたジャガイモは、水にさらします。

082
そうしている間に鶏胸肉が茹で上がるので、取り出した鶏胸肉は水気を良くきり冷ましておきます。

090
手で触れる温度になったら、鶏胸肉も細かくさいの目切り。

093
ミックスベジタブル、いんげん、ジャガイモを茹でます。
目安はジャガイモが柔らかくなるまで。

094
茹で終わったものは、ザルにあけて水気を切ります。

いんげんは出来上がりに飾る用なので、別のお皿にのけておきます。

095
ボウルに切った具材を全て入れます。

097
ボウルにマヨネーズ、酢、塩、生クリームを加えて混ぜます。

101
最後に、レモンをさっと絞り、全体によく馴染むように混ぜます。

最後にお好みで塩・胡椒で味を整えます。
これでオリヴィエサラダは、ほぼ出来上がり。

冷蔵庫で冷やして、次はいよいよ主役のボルシチです!

ボルシチって、改めて考えると一体何?
ブラウンシチューとどう違うのか?

次回、「まな板を染める真っ赤なアイツ」の巻に続きます。

■□■□ 今回使用した調理アイテム ■□■□

第7弾 豆のエストファード〜soja estofado〜 後編

前篇の「色鮮やかなダシを作る の巻」をお読みでない方は、まずはコチラ

~まめを探しに の巻~

016
ソフリートが出来上がったところで、次は豆の下準備に入ります。

そこでふと、疑問が生まれます。

千秋先輩の「豆のエストファード」の豆とは、一体どの豆なのだろうか?

スペインでは、豆のエストファードは冬の定番料理。
日本のおでんや鍋に近いものがあるので、そのレシピは人によって様々。

豆もレンズ豆にひよこ前、白えんどう豆‥と、選択肢はとても広いです。
どれを使っても美味しそうで迷います。

たかが豆、されど豆。

千秋先輩らしい豆とは何なのでしょう。

そして当ビストロが出した答えは‥

【新豆】 平成23年 北海道産 とよまさり大豆 【1kg】

レンズ豆でも白インゲン豆でもなく、日本で馴染み深い大豆!

近年のスペインのスーパーでは、豆乳やジュース、大豆ハンバーグなどが並んでいます。
健康食品として大豆の認知度は上昇していますが、それでもやはり、大豆を使った家庭料理はまだありません。

まだまだスペインで大豆は新参。
古くからある家庭料理のエストファードに大豆を使うのは、邪道かもしれません。
何事に関しても本格的な千秋先輩らしさを考えても、違和感があるかもしれませんが‥

作中では、のだめの実家から海苔や昆布、お米が送られてきています。
今回は、そこに着目。
もしかして、のだめの実家から大豆も送られてきていたのではないでしょうか。

納豆は食べるものの、自分で料理するのはさっぱりなのだめ。
そんなのだめの為に、千秋先輩は栄養たっぷりの大豆をエストファードにアレンジしたのでは?

アメリカ産 ひよこ豆 【1kg】

そんな思いを込めつつ、のだめの可愛らしさをイメージして、今回は大豆のほかに、ひよこ豆も加えます。

大豆セレクトが吉と出るか凶とでるか分かりませんが、とにかく調理スタートです!

【用意するもの】
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大豆、ひよこ豆、茄子、玉ねぎ、ソフリート、チョリソー、にんにく、ローリエ

017
大豆とひよこ豆は前日のうちに水に浸して戻します。

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チョリソーは適当な厚さにカット。

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茄子はまず、縦に半分に切ります。

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中に味が染み込むように、切り込みを入れます。

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茄子が大きすぎる場合は、これを横半分に切ってもOKです。
今回は出来上がりに茄子のごろごろ感を出したいので、このまま。

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にんにくは皮を剥きます。

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玉ねぎは適当な幅にカット。

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具材を全部切り終えたら、鍋に水気を切った大豆を入れます。

Coleman(コールマン) ダッチオーブン8インチ 170-9393

今回使用するのは、星のカービィのローストポークで使用したダッチオーブン。
ダッチオーブンは煮込み料理に最適です。
勿論普通の鍋でも作れます。

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続けて鍋にひよこ豆を入れます。
名前の通り、ころころ丸い全体に尖った先がくちばしのような、可愛らしいひよこの形をしています。

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豆を入れたら、水をひたひたになるまで注ぎます。

031
沸騰するまで火にかけます。

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沸騰したら、具材を入れていきます。
玉ねぎに、チョリソー。

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そして半量の茄子と、ソフリット。

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あとはローリエを浮かべて蓋をし、弱火で一時間、コトコト煮ます。

茄子は色が落ちてしまうので、全部入れずに飾り用に半量残しておきます。

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残しておいた茄子は、フライパンで炒めておきます。

そして一時間が経過。
火を止めて、蓋を開けます。

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炒めた茄子をくぐらせて馴染ませたら、いよいよ出来上がり。

のだめカンタービレ 豆のエストファード スペイン風煮込み ビストロ・アニメシ
「カレー、豆のエストファード‥ブフブルギニョン。冷蔵庫にいれとくからな」

のだめカンタービレ 豆のエストファード スペイン風煮込み ビストロ・アニメシ
待ちきれない我々は、冷蔵庫にいれずにお皿によそいます!

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パプリカとにんじんの色に、茄子が良いアクセント。
日本食では到底お目にかかれないカラフルな色彩に視覚で楽しみ、異国情緒溢れる香りに鼻がくすぐられます。

存在感の強い茄子をまず食べてみると、じゅわっと柔らかく、味がしっかり染み込んでいて美味しい。
煮込んでいるうちにとろけた実の独特の食感が、これまたスープによく合います。

茄子の他にも、ズッキーニやジャガイモ、なんでも合いそうです。

野菜が美味しく感じるこのスープ、飲んですぐに感じるのは他でもない豆の味。
確かにソフリートのオリーブと野菜のまろやかさも一役買っているのは分かるのですが、それよりも豆がすごい。

豆ってこんなに旨みがでるのかと、感心してしまうほどです。
今まであまり豆料理を美味しいと思ったことがない人にこそ、是非食べていただきたい味。

050
肝心の大豆も、味が抜けることなく完璧!

口にいれた瞬間に形が崩れるほど柔らかくなっているので、するすると食べられます。
これなら自然とたっぷりの豆を食べることが出来るし、腹持ちも良くて文句なし。

大豆とひよこ豆の相性も抜群。
全体が大豆の親しみやすい味で落ち着きつつ、ひよこ豆の少し固めの食感と風味で遊びのある味になっています。
それが、何だかのだめを彷彿とさせる気がして、二人の仲に顔もほころびます。

食べ終わった時には体も温まってほっこり。

のだめが悶え喜ぶこと間違いなしの、最高のエネルギー保存食。
大豆とひよこ豆作戦も無事成功で、やっぱり千秋先輩はスゴイ!と舌を巻く一品なのでした。

本来は冬によく登場する料理ですが、冬だけなんて勿体無いです。
季節折々の野菜をいれてみるのも楽しそうです。

入れる具材の他にも、作り方もアレンジ自在な気軽に作れる料理です。
ソフリートを作らなくても、野菜をみじん切りにして炒めるだけでも美味しくいただくことが出来るので、一度はお試し下さい。

■□■□ 今回使用した調理アイテム ■□■□

第7弾 豆のエストファード〜soja estofado〜 前編

~色鮮やかなダシを作る の巻~

今回作成するのは、のだめカンタービレより千秋先輩の作りおき料理「豆のエストファード」。
これまでに過去6つのメニューを作成した、のだめシリーズ第7弾です!

のだめカンタービレ ブフ・ブルギニョン 呪文料理 千秋先輩 ビストロ・アニメシ
豆のエストファードは、当ビストロで最後に挑戦したブフブルギニョンと同じシーンに登場します。

のだめの為に、千秋先輩が作りおきしてくれた愛の呪文料理。

エストファードとはスペイン語で「煮込み料理」の意味です。
豆の煮込みというと、日本の昔ながらのものを想像してしまいがちですが、作中のエストファードは何とも異国情緒豊か。

タッパーに詰められているというのに、その鮮やかで美味しそうな威力は変わりません。

アニメシ ミレリーゲ・アラ・パンナ・コン・イ・ブロッコリ
思えば、以前作ったミレリーゲ・アラ・パンナ・コン・イ・ブロッコリも呪文料理。

呪文料理は、なかなか名前が覚え難いという問題点もありますが、味にハズレ無し!というのも事実。

普段、美味しいか美味しく無いか分からないデンジャラスなメニューを展開している当ビストロ。
室内で七輪をしてビクついたり人を撲殺しそうな剣を作ったり‥
その行動たるや「料理ブログ」のカテゴリに所属していいのか疑問が浮かぶほどです。

定期的にのだめシリーズに挑戦したくなるのは、そんなギャンブルな日々のフラストレーションなのかもしれません。

そんなビストロ・アニメシの台所事情を吐露しつつ、美味しいアニメシを求めて今回は豆のエストファードに挑戦です!

【用意するもの】
001
まずは今回の煮込みの「ダシ」となるソフリートを作ります。
パプリカ、玉ねぎ、セロリ、人参、にんにく、クミン

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そしてオリーブオイル。
「炒める」のではなく「煮る」ものなので、通常よりもオイルはたっぷりです。

003
材料は全てみじん切りにします。
フードプロセッサがある場合はそれでも可です。

006
フライパンにオリーブオイルをひいて、みじん切りにした材料を加えます。
焦げ付かないように、必ず弱火にします。

008
全体にオリーブオイルが行き渡るようによく混ぜます。

010
オリーブオイルが全体に馴染んだら、クミンをひと振りして混ぜます。
あとは小一時間煮詰めて野菜をペースト状にするだけ。

011
10分経過したところ。
次第にオリーブオイルが浸透してしっとりしてきます。

012
30分経過したところ。
色のトーンが落ち着いてきます。

013
1時間経過したところ。
材料すべてが柔らかく、スプーンなどでつつくと崩れる状態になればOKです。

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火を止めて粗熱をとったら、ソフリートは出来上がり。

青臭さのとれ、凝縮された甘い野菜に、オリーブオイルの風味。
これを一匙いれるだけで、どんな料理にも野菜の旨みをプラスすることが出来ます。

煮込みに時間はかかるものの、細かく切って煮こむだけと、至極簡単なこの調味料。

玉ねぎの白に、にんじんのオレンジ、そして真っ赤なパプリカ。
今回はエストファード用にパプリカを入れたので、目にも鮮やかで調理が楽しくなります。

塩を加えなくても、オイルに浸してあるので数日はこのまま冷蔵庫で保存が可能です。

ソフリートはパスタやパエリアに加えると味に深みが出るので、多めに作ってストックしておくのもオススメ。
その場合は冷凍で保存し、必要な分を取り分けると便利です。

無事にソフリートができたところで、お次はいよいよエストファードの調理!

一言に豆と言っても、その種類は多様。
白花豆にひよこ豆に、レンズ豆‥その他にも、名前をあげたら限りがありません。

千秋先輩らしい豆って?
どの豆を使うのが一番なのかという壁にぶち当たったところで‥

次回、「まめを探しに」の巻に続きます。

■□■□ 今回使用した調理アイテム ■□■□