前篇の「もんどりうっちゃう恋のお話」の巻をまだお読み出ない方はまずはコチラから!
〜いつかどこかで‥? の巻〜
ケークサレは基本的にパウンド型に流し込むことが多いです。
が、今回は大切な日の大和さんの恋心を表すケークサレ。
そう。手のひらサイズのハート型は、はずせないポイントです!
ベーキングパウダーの効果で膨らむので、型にはなみなみと注がないこと。
このくらいがベストです。
ずらっとハートが並びました。
さあ、あとはこれを予熱した180℃のオーブンで40〜50分ほど焼くばかり!
焼き上がりの時間が近づくにつれ、野菜の柔らかい香り、チーズの香ばしい香りが立ち込めます。
綺麗に焼けました。
見た目はグラタンにも似ています。
アツアツについ手が伸びてしまいそうになりますが、ここはちょっと我慢。
粗熱をとり、熱が落ち着いたら、型から外していきます。
お皿に盛って、出来上がり!
大和さんの一途な気持ちを表すかのような、ころんと可愛らしい山盛りのハート。
「いつもみたいに美味しいって言って食べてくれるかな?」とドキドキする大和さんを想像して胸がキュンキュンしてしまいます。
猛男くんを真似て豪快に手でつまんで、いただきます。
チーズに野菜、そしてハム。まずくなるワケがないです。美味しい!
しかし‥
知らない味のはずなのに、どこかで食べた馴染みのある感じ。
一体どこで食べた何だろうか?と考えた結果、パン屋さんで食べたピザパンに似ている!と気づきました。
全体に広がるチーズの味、良い塩気になっているハム。
とろっとしたズッキーニにパプリカが入って、最後にふわっと香る小麦。
よく行く美味しいパン屋さんのも、同じ材料だったので強くそう感じたようです。
自宅で作るには、発酵が必要なパンよりも簡単。それなのに本格的に感じるケークサレ。
チーズが全体に混ぜてあるから、冷めても美味しいというのも魅力です。
大和さんならきっとパン作りも上手だろうに、ケークサレにしたのは、冷めても美味しいから?
それとも、ケークサレならハート型に出来るからかな?いやいや特別感があるからかな!
‥なんて終始妄想が膨らみ、ムフムフしてしまう一品でした。
熱い紅茶を入れて軽い朝食として、またはワインのお供にもオススメです。
もちろん作中のようにお外でデートする時にもピッタリなのです。
お好みのタイミングで、是非一度お試しあれ。