海苔版の後日談

038
前回作成した、はれときどきぶたに登場する「鉛筆の天ぷら」。

作っている段階で、ごぼうの中に海苔を詰める作戦は失敗に終わりました。
ひじきを使うことで事なきを得たのですが、実は後日談があります。

海苔を使った鉛筆の天ぷらが成功していたら、味も美味しかったのではないか‥という悔しさがどうしてもあって、諦めきれなかった我々。

019
ごぼうを縦にカットしてたから裂けたのでは?と思い、カットせずに太い状態で挑んでました。
全体が太ければ、穴も太く作れ、海苔の扱いもぐんと楽になりました。

036
そしていざ、ひじき版と一緒に揚げていたのですが‥

040
手前がひじき版。後ろに大きく一本あるのが、海苔・改訂版です。

揚げることで、海苔がにゅるんと外側にでてきてしまいました。
ごぼうはかろうじて火が通っているものの、食感が強すぎてアゴが鍛えられる感じ。

しない後悔より、やる後悔。
でも、どうにも締まらない結果となったのでした。

えんぴつの天ぷら 後篇

前篇の「はれときどき? 」の巻をまだお読み出ない方はまずはコチラから!

〜削ってないけど、削りたいよね! の巻〜

008
ごぼうを細長く切り整えたら、あとは鉛筆らしい工夫をどうするか。

001
まずは竹串で中に穴をあけます。

002
こんな感じ。

008
包丁で削ぐようにして先端を鉛筆風にします。

004
そしてここで登場、板海苔。

折りたたんで細長くします。

006
ごぼうの穴に海苔を詰めて、芯に見立てる算段です。

海苔がふやけきると扱いづらいので、スピーディに押し込んでいきます。
が‥、ここで問題発生!!

007
ごぼうが避けました。これは失敗です‥。

ということで、プランBに変更です!
何を詰めるかは後ほど。

そして詰める行程の前に問題が1つ。
原作やアニメのシーンでの鉛筆の天ぷらの形状についてです。

鉛筆の天ぷらはおろしたての鉛筆で、削っていない状態のまま揚げられるのです。

でも、削って鉛筆の芯が見えている状態じゃないと、それこそただのごぼう天。
そして子供の頃思い描いていたそれは、先端が研いであるイメージ。

ということで、鉛筆の先端は削った状態にしちゃいます!

008
包丁で削ぐようにして先端を鉛筆風にします。

009
先ほどと同じように、先端に竹串で穴をあけます。

011
そして登場、救世主ひじき!

012
無事に刺せました!

013
延々と同じ行程を済ませます。
割りと鉛筆っぽく見えるかも?

023
さて、材料の準備はできましたので、あとは揚げるだけ!

024
小麦粉・水・少量の酒、氷を混ぜたものに鉛筆を浸します。

025
180℃に熱した油に鉛筆を入れます。
4本くらい重ねるように入れ、入れてからは衣が安定するまで触らないのがポイント。

026
カラッとするまで揚げます。

032
揚がったら、軽く油を切ります。

038
バットにおいて余分な油を落とします。

ビストロアニメシ 料理研究家前田未希の料理 はれときどきぶたのえんぴつの天ぷら 鉛筆の天ぷらの作り方 アニメや漫画に出てくる料理の再現 
鉛筆の天ぷら、出来上がりです!

044
海苔作戦に失敗した時はどうしようかと思いましたが、急遽試したひじきが思いの外頑張ってくれました。

熱々を食べると、衣がさっくりとしていて、ごぼうの強い歯ごたえが良い感じです。
衣をまとうと鉛筆って分かりづらいかと思ったのですが、良い感じに鉛筆っぽいですね。

ひじきが刺さっているだけで、鉛筆っぽさとはこんなにも出るものかと不思議な気持ちでした。
ごぼうの天ぷらを作る時は、ささがきにしたり、もっと細切りなので、太めのごぼうの食感というのもまた心地良い味わいでした。

お母さんが揚げた天ぷらは本物の鉛筆だったけれども、これも鉛筆だよ!と出されたら信じてしまうかも?

ただ1つ残念だったのは、揚げたひじきが硬いということ。
改善点なのか、それともこれを芯らしさと捉えるか‥難しいですね。

おもむろに晩ごはんとして出してみよう、とイタズラ心をくすぐられる一品でした。
でも、悪ふざけはほどほどにしないとですね。

明日、豚が降りませんように。

えんぴつの天ぷら 前篇

〜はれときどき? の巻〜

今回作成するのは、小学校の図書室や図書館の児童書の棚でよく見かける、「はれときどきぶた」に登場する一品です。

主人公は、小学3年生の畠山則安くん。
ある日、自分の日記をお母さんが盗み読みしていることをしり腹を立てた則安くんは、「そうだ、でたらめなことを書いてお母さんをびっくりさせてやろう」と思いつきます。

そうして夜に明日の出来事を想像して日記を書く、「明日日記」が始まるのですが‥

「トイレに現れた蛇を指でエイっと倒した!」や、「お母さんが鉛筆の天ぷらを作った」なんて、子どもらしい突拍子もない空想が、なぜか現実になっていきます。

最初は偶然か、お母さんが意地になって日記を真似ているのかと思っていたのですが、えんぴつの天ぷらをお父さんがバリバリ食べたくらいから、ちょっとおかしいな、と思い始める則安くん。

そこでビクついて「もうやめよう」にはならず、「真似できないようなアッと驚く日記を書いちゃうぞ!」となる則安くん。そうして物語はどんどん素っ頓狂な世界へと進んでいきます。

普通そうに見えてありえないことが入り込んでくる世界は、基本は面白いのですが、子供心にちょっと不気味にも感じた覚えがあります。

原作の児童文学が有名ですが、アニメ化もされている本作。
えんぴつの天ぷらのくだりは、原作・アニメともにあります。

えんぴつの天ぷらなんて、実際に食べたらお腹を壊すのは当たり前。
でも、不思議なことに、作中では得意げにお母さんが天ぷらをからりと揚げ、お父さんがそれはもう美味しそうにバリバリと食べるもんですから、読んでる側にも美味しそうに思えてきてしまうのです。

ということで、そのまま鉛筆を揚げるわけにはいきませんが、再現してみましょう!

【用意するもの】
002
海苔、新ごぼう

鉛筆の木の色に合わせるべく、ごぼうは新ごぼうを使用します。

004
タワシやアルミホイル等で水洗いし、外側の土や黒ずみをこすり落とします。

005
鉛筆の長さになるように、3等分します。

006
太さが均等になるように包丁で削いで調整。
鉛筆の太さくらいになるように、縦にも2〜4等分します。

008
色が酸化して黒ずまないように、酢水に浸します。

このままでは、ただのごぼう天。
それじゃあ面白く無い。

ということで海苔を用いて細工をしていこうと思うのですが、正直なところうまく行くか心配。
果たしてどうなる?えんぴつの天ぷら、略してえん天。

次回、「削ってないけど、削りたいよね!」の巻に続きます。

カフェ・コルジェットのシーフード・サーフボード 後篇

前篇の「幻のクッキングアニメ!」の巻をまだお読み出ない方はまずはコチラから!

〜満を持してエメンタール の巻〜

マヨネーズが出来上がったら、お次はメルトツナ作り。

003
冒頭のシーン、シェフとピクルスが今日のディナーを何にするか話しているシーンでは、冷蔵庫が映しだされます。
瓶入りマヨネーズに、そのままの姿で入れられたチーズ。

アニメでよく見かける、穴あきチーズ。
あれって普段食べるチーズではないのに、アニメの中での印象が強いですよね。

正式名称はエメンタールチーズ。
今回ついに、満を持してエメンタールチーズを使用します。

【用意するもの】
009
食パン、エメンタールチーズ、マヨネーズ、ツナ(ソリッドタイプ)

ケチャップの中に登場するツナに忠実に、今回はソリッドタイプを使用します。
ツナというとフレークタイプが多いですが、ソリッド(固形)タイプも陳列棚を探してみるとあります。

012
ツナ缶を開けて、軽く油切り。

016
ボウルにツナを入れます。

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そこへマヨネーズ少々。

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シェフ・グーラシュは「マヨネーズを少々」と言いつつ結構な量を入れているので、そこも真似ておきます。

022
ツナは軽くほぐし、マヨネーズを全体に馴染ませます。

021
食パンは高温で軽くトーストしておきます。

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その間にエメンタールチーズをスライス。
切ると本当に穴が!

026
トーストした食パンにマヨネーズを和えたツナをディップします。

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その上にエメンタールチーズを乗せます。

033
今度は低温でじっくり、チーズが溶けるまでトースト。

041
ミックスチーズとはまた違う焼き上がり方。
細かな泡がぐつぐつして、美味しそう!

042
チーズが溶けたらトーストを縦に3等分。

045
先端を左右に切り落として、尖らせて‥

046
切り落とした先端を、サーフボードのフィンに見立てて乗せます。

NHK敎育アニメのケチャップ アニメの料理を作ってみた アニメシを作った 漫画やアニメの再現料理 ビストロ・アニメシ シーフード・サーフボード
Ta-da!!!!
これで、シーフード・サーフボードの出来上がり!

NHK敎育アニメのケチャップ アニメの料理を作ってみた アニメシを作った 漫画やアニメの再現料理 ビストロ・アニメシ
簡単すぎて苦笑いしちゃいそうですが、チーズのとろけ具合がとにかく美味しそう!
見た目はそこそこに似せることが出来ましたが、さて肝心のお味は‥?

053
チーズとろけます。
ミックスのナチュラルチーズやモッツァレラよりも、ねっとりと重たくて色も気持ち濃い目。

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何よりも、エメンタールチーズうまーい!!!
口に入れてすぐは淡く、クセがないように感じます。
そしてくどくないのに、チーズの濃厚さがじわじわと来る。
チーズ独特の臭みが鼻をぬけます。

苦手な人は苦手かもしれないクセがありますが、それほど強いクセではありません。
独特のその香りがとても豊かな広がりを見せてくれます。

生のままだと風味が弱く美味しさが生かされないチーズとのことで、ツナメルトにはピッタリ!

すっかり主役をエメンタールチーズにもっていかれたツナですが、こちらも美味しく出来ています。
ソリッドタイプのツナの形を少し残すようにしたので、食感に強弱が出ています。

なんといっても、エメンタールチーズが蓋をして、ツナの水分やマヨネーズの油分を完全に蓋してくれていることに驚き。
ツナがこんなにぱさつかない状態なのは初めて。

酸味をおさえたマヨネーズは、味付けとしては主張せず、ツナのコンディションを整える裏方に回っています。でも、注意深く味をみると、加熱されてふわっとした食感になったマヨネーズが全体の味を整えてコクを与えているのも分かります。

ケチャップのストーリーは、猫たちの突拍子もない理屈が成り立つのが醍醐味。
んなワケあるか!と普通は突っ込みどころ満載の言い訳だって、大絶賛されるのが面白味の1つです。

ツナメルトを切って形を変えて、シーフード・サーフボードって‥テキトーすぎる!と思ったのに、食べると何だかそれも「アリ」な気がしちゃいます。

猫ちゃんのレストランだからといって、斜に構えて観てはいけませんね。

今までチーズにこだわったことはなかったけれども、こんなにも違うとは驚き。
食材の旨さを引き立てる料理とは‥シェフ・グーラシュはやり手ですね。

「猫はグルメのナンバー・ワン」に納得な一品なのでした。

カフェ・コルジェットのシーフード・サーフボード 前篇

〜幻のクッキングアニメ! の巻〜

今回作成するのは、アニメ「ケチャップ」に登場する一品。
ケチャップはNHK敎育テレビで1998年に放送されたショートアニメです。

毎回5分間という短いアニメながら、オープニングのジャジーな曲や毎回登場する料理が奇想天外で夢中になったものです。

キャラクターは全員猫ですが、人間のように二足歩行をし、お喋りをします。

ピンクパンサーに似た海外独特のキャラクターデザインで、親しみやすいのにちょっと大人な雰囲気を醸し出していて、それが子供心をくすぐりました。

主人公のピクルスは、カフェ・コルジェットのウェイター。
彼を主軸として、毎回お店で起きるあらゆる出来事が、美味しそうなメニューと共に一話完結で繰り広げられる作品です。

悲しいことに、再放送の予定もなく、DVDやブルーレイ等のデータ化もされていません。
VHS化もしていないので、まさに幻のアニメ‥。

とても素晴らしい作品なのに、知名度も低く、映像がないのでその良さを広めることが出来ない歯がゆさがあります。

しかし!

なんと海外版のみ、VHSが存在します。

久しぶりに、英語版でケチャップを鑑賞することができました。
なので、解釈に誤りがあるおそれもあるのですが、聞き取れる範囲で楽しみました。
念願かなっての発見だったので、それは作ってみたくなります!

もちろん最初は、記念すべき第一話「カフェ・コルジェットのスター?!」。

お話は、カフェのオーナー、マダム・コルジェットがウェイターのピクルスやシェフ・グーラシュを「あなたたちはうちのスターだわ!」ともてはやしたことから始まります。

それを側目に見ていたウェイターのスカンピ。
「自分だって頑張っているのに、何があなた達はうちの店のスターだわ、だ!」とジェラシーを抱きます。

美味しいメインディッシュをサプライズで作って、マダムに自分の実力を認めてもらおうとするのですが、大失敗。
立ち込めた煙のせいでスプリンクラが作動し、お店は水浸し。
お客さんも水に流される大騒動になってしまいます。

そこに、買い出しから帰ってきたシェフ・グーラシュとピクルス。
ピクルスは機転を利かせ、「これは今晩のディナーのための演出なんです!」とお客さんに説明。

波を演出したのは、今晩のメインがその名も「シーフード・サーフボード」だから!
と、でまかせを言います。

これにはシェフ・グーラシュもビックリ。ピクルスとグーラシュは厨房に向かい、早速予定していたツナメルトを「シーフード・サーフボード」に仕上げる‥という流れです。

ツナメルトは、アメリカでは定番のホットサンド。
メルト=溶けるという意味で、とろけたチーズを意します。
マヨネーズで和えたツナとチーズのシンプルな組み合わせがシンプルに美味しい一品。

料理シーンでは、海外の瓶入りマヨネーズと、穴あきチーズを使っているのが印象的。
簡単なのに美味しそうでたまりません。

ということで、いざ!調理スタートです。

まずはマヨネーズ作りから!
以前、土方スペシャルで作成したマヨネーズですが、今回は海外のマヨネーズの味を模すのが目的!

ということで、作り方を変えていきます。

【用意するもの】
011
サラダ油、酢、砂糖、塩、粒マスタード、全卵

日本のマヨネーズは酸味が強く、卵黄のみを使用して黄色みが強いのが特徴。
海外のマヨネーズは酸味は控えめ、全卵使用で色が白っぽいのが特徴です。

ということで、卵は卵黄だけではなく全卵を使用。
酸味は控えめにして、代わりにマスタードで味を〆ます。

012
卵はカラザを除きましょう。

013
ボウルにサラダ油以外の材料をすべて入れます。

017
泡立て器でよく混ぜます。

024
ミキサーに持ち替えて、サラダ油を大さじ1〜2ずつ加えて混ぜていきます。

027
少しずつ加えて撹拌することが大事!
焦らず、必ず混ぜきってから継ぎ足します。

030
少しずつ、色が白っぽくなってきます。
液体から、ねっとりと粘性が強くなってくれば順調。

033
少しずつ加えては混ぜ、加えては混ぜ‥

036
出来上がり!

037
粒マスタード入りなのが手作り感が出て、良い感じ。
写真では分かりづらいですが、市販のものよりほんのり白っぽいです。

001
瓶はあらかじめ煮沸消毒しておきます。

004
中に水滴がついていない状態に、よく乾かしておくこと!

ビストロ・アニメシのレシピ 自家製マヨネーズの作り方 マヨネーズのレシピ 全卵で作るマヨネーズのレシピ
瓶に出来上がったマヨネーズを入れたら、冷蔵庫で保存します。

041
瓶に詰めると途端にそれっぽく見えますね!

手づくりマヨネーズの味もさることながら、これを焼いたらどうなるのかも気になる所。

次回、「満を持してエメンタール」の巻に続きます!

のびちゃんの大すきなホットケーキ 後篇

前篇の「昭和のおやつ、やっぱりコレ!」の巻をまだお読み出ない方はまずはコチラから!

〜甘じょっぱ、フワッフワッ! の巻〜

030
生地が出来上がったら、ボウルに泡立てた卵白を加えます。

031
なるべく泡が潰れないように、スパチュラで生地を切るようにさっくり混ぜます。

032
卵白は無理に混ぜきらずに、ちょっと残るくらいでOK。

026
フライパンで油を熱し、キッチンペーパーで余分な油は軽く拭き取ります。
一度強火で煙が出るくらい熱して、

027
ぬれぶきんの上に

028
フライパンを置き、熱伝導を均等にさせます。
あとは弱火にかけます。

033
一枚につき、お玉でひとすくいが目安。

035
型をフライパンにセットし、生地を流し込みます。

036
蓋をして中に火が通るように、弱火で蒸します。

038
生地がじわじわと膨らんできます。

040
型の高さがありすぎたので、キッチンばさみで生地の高さまで切りました。

041
型にはめたまま、ひっくり返します。
同じように蓋をしてしばらく弱火で蒸します。

044
竹串をさして、中まで火が通ったかチェック。

046
竹串に生の生地がついてこなければOK。

047
火からおろして、型から取り出します。

054
2段に重ねて、バターとメープルシロップをかけます。

ビストロアニメシ 前田未希の料理 厚いホットケーキ 漫画のホットケーキを再現 ドラえもんに出てくるホットケーキの作り方
これで出来上がり!

ビストロアニメシ 前田未希の料理 厚いホットケーキ 漫画のホットケーキを再現 ドラえもんに出てくるホットケーキの作り方 ホットケーキミックスでスフレパンケーキの作り方
ママの得意料理、ホットケーキは気持ち小ぶりなのが、のび太ママ流。

ビストロアニメシ 前田未希の料理 厚いホットケーキ 漫画のホットケーキを再現 ドラえもんに出てくるホットケーキの作り方
せっかくなので、冷めないうちに頂きます。

思えば、おやつというと手で食べられるものばかり。
ナイフとフォークを使うおやつって、何だか久しぶりで特別な気分になります。

074
うやうやしく一口大に切って、バターとメープルシロップを軽くつけて、口に運びます。

バターのしょっぱさに、香りの良いメープルの甘さ。
そして噛むと広がる、ホットケーキの優しいバニラの香りにフワッフワの生地!

うまーい!!!!
これこれ!これが食べたかったんだ。

通常の焼き方よりも、中までしっかりフワッフワッ。
きめ細やかな生地は、香りの広がりもいつもより良いです。
甘みが軽やかに広がって、いつもなら途中で甘さに負けてしまうのに全然飽きません。

唯一の反省は、表面の焼色にムラが出来てしまったこと。
生地を流し込むときに、ちょっとモタモタしてしまったのが敗因です。

のび太ママは手際もよく、綺麗な焼色にしてくれるのでしょう。
美味しかったから、これからまた作って完璧に仕上げたいものです。

型を使わずに綺麗に仕上げる方法も考えたり、まだまだ改善できそうです。
美味しく出来て満足。でも、勤勉なママを見習ってより鍛錬しないとね!と張り切りたくなった一品なのでした。

のびちゃんの大すきなホットケーキ 前篇

〜昭和のおやつ、やっぱりコレ!の巻〜

今回作成するのは、ドラえもんに登場するのび太ママが作るホットケーキ。

最近は昔ながらのホットケーキよりもパンケーキが主流ですね。
リコッタチーズのパンケーキに、ホイップやフルーツの色鮮やかなトッピングで食べる前から心華やぎ特別な気分にさせてくれます。

でも、たまにはシンプルなホットケーキはいかがでしょう?
ホイップもフルーツも、特別な材料も使わない。
あるのは甘い生地に、四角いバター一片、シロップ。

ドラえもんに登場するおやつや食べ物はどれも美味しそうですが、中でもこのホットケーキは捨てがたいです。

のびちゃんの好物として何度か登場するそれは、2段や3段重ねでとても綺麗な見た目。
ママの得意料理といえば、ホットケーキでもあります。

アニメや漫画独特の、厚みのあるふんわりとした美味しそうなそれは一度見たら忘れられません。
ホットケーキミックスの箱の写真のような綺麗なそれは、子どもの頃に誰もが憧れたものです。

ワクワクしながらホットケーキを初めて作って、写真のようにふんわり厚くならなかったことにがっかりしたことが懐かしい。

でも今日は、あの厚みを再現して食べてみたい気分です。
ということで、いざ調理スタート!

【用意するもの】
003
ホットケーキミックス、牛乳、バター、卵、メープルシロップ

のび太ママは真面目で規律正しいイメージ。
ということで、奇抜な材料は使わず、ホットケーキミックスを使用してあの厚みを再現することを目標とします。

004
綺麗な丸で高さを出す為に、今回はホットケーキを焼く時に型を使用する作戦です。
左の型のサイズを参考に、クッキングシートで型作り。

005
まずは35cmほどの長さを出したクッキングシートを用意し、横半分に折ります。

006
半分に折ったら、三つ折にします。

007
こんな感じの細長い短冊状に。

009
ホチキスで端をくっつけます。

011
これで型の出来上がり。

次に材料を混ぜます。
通常は、ホットケーキミックスと牛乳、卵を混ぜて焼く‥という手順ですが、そのままではあの厚みにはなりません。

さて、どうしたものか‥
のび太が美味しいというホットケーキ。得意料理というならば、少し工夫があるはずです。

012
ということで、卵に工夫をします。
卵黄と卵白を分け、卵白のみボウルに入れます。

013
卵黄はホットケーキミックス粉と合わせておきます。

014
卵白をよく泡立てていきます。

016
よーく泡立て‥

018
ピンとツノが立つまで泡立てます。

021
卵黄とホットケーキミックスは、牛乳も加えて混ぜます。

022
最初、粉がダマになるので、そのダマがなくなるまで混ぜます。

024
ダマが全体的になくなって、生地がもったりとしたらOK。

泡立てた卵白と生地を合わせて、スフレ状にして厚みを生む作戦。
今のところ順調ですが、スフレ生地は無事に出来るのか?

そして焼き目の綺麗なところも無事に再現できるのか?

次回、「甘じょっぱ、フワッフワッ!」の巻に続きます。

おっかぁのあんころもち 後篇

今回の記事は3つに分かれています。
①前篇「一度見たら、止まらない」の巻をまだお読み出ない方はまずはコチラから!
②中編「ぺったらぺったら?」の巻をまだお読み出ない方はまずはコチラから!

〜今度こそ!ぺったらぺったら の巻〜

こし餡が出来上がったら、つきたてのお餅を作ります。
いつもお餅を食べるといえば、乾燥してある角餅や丸餅を焼いたり茹でるのが普通。

でも、あんころもちといえば、つきたての柔らかいお餅。
ということで、もち米で必要な量をささっと餅つきしちゃいます。

【用意するもの】
037
もち米

もち米はうるち米に比べて割れやすいので、研ぐ時は優しく。

通常、お餅をつく時は蒸すのが普通ですが、今回は普通の炊飯をして、出来上がったお米を捏ねるという作り方に挑戦してみます。

炊飯する前に1時間ほど置いて浸水しておきます。

038
通常のうるち米を炊飯するよりも、ほんの少し多めの水分量で炊きます。

041
炊きあがったら10分ほど蒸らし、混ぜやすい器に移します。

043
しゃもじ等で全体を混ぜ込むように、米粒を潰していきます。

044
粒がなくなったら、お餅の完成。

047
片栗粉を打ち粉にして、表面のベタつきを取ります。
見た目がお餅らしくなりました。

048
あとはこれを食べやすい大きさにちぎり、軽く丸めます。

051
あんで包むことを考えた大きさに。

052
お餅が出来上がる頃には、餡は冷えて丁度扱いやすくなっています。

053
まずは手のひらに餡を適量取り、

054
お餅を上に乗せます。

057
お餅の上に軽く餡を乗せて、

058
両手でぺったらぺったら、お餅が見えなくなるように餡を転がします。

餡が馴染んで、自然と表面はなめらかに。
これをお餅の数だけ繰り返します。

調理の山場は超えましたが、数も結構なのでなかなか時間と手間がかかることを体感。
こぞうのおっかあは、よくも毎日こんな手間をかけて作ってくれたものです。

そうして包み終えたら、お重に綺麗に詰めて‥

あんころもちこぞう まんが日本昔ばなし あんころもちの作り方 ビストロアニメシ 前田未希
出来上がり!
みりんを入れた為か、照りがあるあんころもちになりました。

これだけ手間がかかったのだから、美味しくなくっちゃ困る!と思いつつ1つ。

あれ‥?不味くはないが、あまりにもさっぱりとしている。
甘さが控えめすぎて寂しい。

一応は、こし餡を作っている段階で味見をしました。
その時点では、良い具合の甘さ控えめでしたが、温かい状態での味見だったのがいけなかったのでしょう。

あとは、水飴とみりんだけの甘味での限界。
みりんからの風味が強く、香りは良いのですが‥いかんせん甘みが足りない!

きっと昔の人が食べていたあんころもちよりは、これだって甘いだろうに。
今の暮らしに慣れた舌では満足できないです。

つきたてのお餅は、柔らかくてむちむちしていて最高!
手間はかかりましたが、つきたてのこの食感は甘味にマストでした。

どうしても美味しく食べたくて、試食後に軽く餡を手直し。
砂糖を加えて甘みを足しました。

すると、なんということか!
びっくりするほど美味しく感じられる仕上がりになりました。
風味も大事だけれども、ストレートにくる甘みの大切さと言ったら!

一転して、手製のこし餡とは思えない仕上がりになりました。
こぞうがひょいぱくと食べられる大きさにしたので、気軽に1個、2個と食べられます。

お話の中で、天国のおっかあに頼んであんころもちを送ってもらうシーンがあります。
1回目はわりとすぐに届けてくれたのに、2回目は夕方まで時間がかかったのは何故?と不思議だったのですが、実際に作ると分かった気もします。

一回目は、こぞうがあんころもちを頼むタイミングがある程度読めていて、下ごしらえをしていたに違いない。
二回目は、まったく予想がつかないから一から作っていたのではないでしょうか?

なんで二回目はそんなに長く待たせるのだろう‥と思っていましたが、いざ作ると夕方に届けてくれたおっかあは、最速で仕上げてくれている!と感動。

天国にいってもなお子どもの為に、お重いっぱいのあんころもちをこさえてくれるおっかあ。
そして、一見すると何も考えてなさそうなこぞう。

でも、こぞうだって偉い。
お殿様に同情して、たった二回のうちの一回の天国から送ってもらえるあんころもちを少しもためらわずに振る舞うのですから。

おいしいものをこさえるのって、大抵が時間がかかります。
なのに、食べるのは一瞬。
でも、美味しい美味しいと言ってもらって、ぺろりと平らげられるのって、気持ちの良いものです。

おっかあにとっては、さぞ作りがいのある食べ方だったに違いありません。
私も沢山のおいしいものをこさえるぞ!と気合の入った回でした。

‥でも、こんなに手間ひまかかるあんころもちを毎日作るのはツライ!
母強しとはよく言ったものです。

おっかぁのあんころもち 中篇

前篇の「一度見たら、止まらない」の巻をまだお読み出ない方はまずはコチラから!

〜ぺったらぺったら? の巻〜

006
ゆっくりじっくり豆を煮て、指で軽く押しただけで潰れたらOK!

002
茹で上がった小豆はザルにあけます。
この時、茹で汁は捨てません。なのでザルの下には忘れずにボウルを。

003
下にボウル、鍋等をセットした状態で小豆を潰していきます。

005
小豆の薄皮から中身が出るように、根気のかかる作業ですが地道に潰します。

009
小豆を潰しているとザルから濾された餡がでてきます。

012
小豆が薄皮だけになったら完了!

015
鍋にはお汁粉みたいな汁気の強いこし餡の原型が。

014
ボウル、鍋等に布を被せます。

017
そこに餡を流し込んで‥

019
軽く絞って、汁気をとります。

026
汁気をとると、こし餡にかなり近づいてきます!
あとは、この汁気を取った餡を鍋に入れて甘みを加えていきます。

032
みりん、水飴、塩を加えて混ぜ、弱火で煮詰めます。

035
扱いやすい硬さになったら火を止め、粗熱をとっておきます。

あとは餅を包めば、あんころもちの出来上がり!
なのですが、その肝心の餅をどうする!?という問題が。

あんころもちの餅といえば、つきたての柔らかいお餅が理想。
焼き餅や湯で餅では無い気がしてしまうのです。

さてどうするか。次回、「今度こそ!ぺったらぺったら」の巻に続きます。

おっかぁのあんころもち 前篇

〜一度見たら、止まらない の巻〜

今回作成するのは、まんが日本昔ばなしに登場するあんころもち。
お話の名前は、ズバリ「あんころもちこぞう」。

主役は一年中ふんどし一丁の変わり者のこぞう。
こぞうはあんころもちが大の好物で、毎日「あんころもちが食いてぇ」と母親にねだり、作ってもらっています。

年によって母親が亡くなってしまっても、こぞうのあんころもち食いてぇ願望はノンストップ!
村にはこぞうの悲しき「あんころもち食いてぇ」が毎日聞こえます。

最初は母を亡くしたこぞうに同情し、あんころもちを振る舞ってくれていた村人。
でも、さすがに何日も何日も続く「あんころもち食いてぇ」に愛想を尽かします。

そこで、こぞうの夢に出てきた母親が二回だけ、天国からあんころもちを届けてあげようと言うのです。

最後はこぞうの「あんころもち食いてぇ」に触発された、同じあんころもち好きのお殿様との出会いがあり、意外な展開でハッピーエンド。

母親が亡くなってしまいますが、天国からのコンタクトがあった為か全体的に悲壮感なく陽気な物語です。

このお話を観終えたあとは、とにかく頭のなかで主人公のこぞうの幾度と無く続く「あんころもが食いてぇ〜!」という叫びがリピートされます。

そして、あんころもちが食べたくなってしまうまじないにかかってしまうのです。

おっかあの、小豆を鍋でぐつぐつ煮て、ぺったんぺったんこさえる姿。
あんころもち、食いてぇよ〜!ということで、調理スタートです。

【用意するもの】
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小豆、水飴、味醂、塩

あんころもちこぞうの時代はハッキリと分かりません。
お砂糖があった頃なのか不明です。

仮にお砂糖が登場している時代であったとしても、一般の人々のもとに流通したのはあとのこと。
ということで、今回はお砂糖は使わずにいきます。

昔からあった麦芽糖の味で作る為に、主成分が麦芽糖の水飴で作ってみます。

味醂は、おっかあの優しいふんわりとしたイメージとしての隠し味にしてみました。

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まずは小豆を水で軽く洗います。

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鍋に小豆と、小豆の3倍程度の水を加え強火にかけます。

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じわじわと気泡が出てきますが、気にせず火にかけます。

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沸騰したら、ひと煮立ち。

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ザルにあけて茹でこぼし。これでアク取り完了です。

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空になった鍋に再度、小豆を入れ、水をたっぷり注ぎます。

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火にかけます。

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ぽこぽこと気泡が浮いてき始めたら、弱火〜中火にして豆が柔らかくなるまで30〜40分煮ます。

あん作りは、このお豆の炊ける独特の香りが立ち込めた時に始めて実感がわきます。
そうそう、と香りとともにこの作業を思い出す感覚。

いつもなら、ここから豆が柔らかくなるまで煮て、そのまま直に砂糖を加えて煮ます。
でも今回は違うんです!

あんころもちこぞうのあんころもちは、なめらかなこし餡の様な見た目。
ほんのちょっと粒が見えるような?という外観です。

ということで、始めてのこし餡作りに挑戦。
ここからが楽しいのです。

次回、「ぺったらぺったら?」の巻に続きます。