〜きみの口を開けるために の巻〜
今回作成するのは、漫画「きみはペット」に登場するペペロンチーノ。
この作品からは、以前ガンバルゾーカレーを再現したことがあります。
ガンバルゾーカレーも美味しく出来たし、前から作ってみたいと思っていたのが、このペペロンチーノ。
単行本2巻に収録されているこのお話は、バレンタインが近くなると思い出すお話です。
主人公のスミレちゃんは、バレンタインデーに本格的なチョコレートケーキを作ります。
ペットの男の子モモは、大喜び。
スミレちゃんに「一緒に食べようね!」とゴキゲンなのも束の間、「それ蓮實先輩のだけど?」と天国から地獄に落とされちゃいます。
一応、モモにもチョコが用意されていたのですが、あからさまな格差のチョコエックス。
駄々をこねるモモにイラッときてしまったスミレちゃん、ちょっとひどい発言をしちゃいます。
その場では何も言わないけれど、密かに怒っていたモモ。
「時には自分の価値を認めさせることも必要かなって思ったんだ」と、ご主人サマへのお仕置き結構です!
最初は気が付かなったスミレちゃんですが、何かがおかしいと違和感はある様子。
そしてそれが何かというと‥
モモは、バレンタインから3週間ほど喋っていなかったのです。
ペットが喋るなんて普通おかしいけれど、スミレちゃんが飼っているのは健全なる普通の男の子。
しかも、「腹を立てて口をきかない!」という感じではなく、まるで従順な動物のようにただ喋らないだけで喜怒哀楽はいつも通りというのがニクい所。
「なんで黙ってるの、なにか言ってよ。チョコのこと怒ってるの?ねえ!!」と揺さぶっても、黙って微笑むモモ。
それが不安でどうしたら良いか分からなくなったスミレちゃん。
モモの大好物を作って、「ゴハンちょうだいって言ってごらん。言わなきゃあげない」とおあずけ攻撃です。
そう、その時の好物というのが、特製タコさんウィンナー入りペペロンチーノ。
モモの好物はちょくちょく登場しますが、タコさんウィンナーは定番と言っても過言はありません。
タコさんウィンナーが入るだけで、ペペロンチーノが何とも可愛い食べ物に思えて仕方がない一品。
タコさんウィンナーといえば、あの赤いウィンナーですよね。
そういえばしばらく食べていないなぁ、と気づくと無性に食べたくなるものです。
ペペロンチーノとの相性も気になります。
ということで、調理スタートです。
【用意するもの】
パスタ、赤いウィンナー、エクストラヴァージンオイル、ニンニク、鷹の爪、コンソメ、塩、胡椒
パスタを茹でる際、分量外で大さじ1程度の塩を入れます。
ペペロンチーノはパスタの中でも一番のスピード料理。
具材のカットの前に、パスタを茹で始めます。
最後に具とフライパンで混ぜあわせ、軽く炒めるので、湯で時間は指定よりも1分ほど減らします。
パスタを茹で始めたら、まずはタコさんウィンナー作り。
ウィンナーの2/3くらいまで包丁で縦に切込みを入れます。
切込みを入れたら、90度回して同じように切り込みを入れます。
そうすると、とりあえず足が4本できます。
あとは、4本のそれぞれ1本ずつを縦に二等分していけば‥
8本足のタコさんウィンナーの出来上がり。
全部、黙々とタコさんウィンナーに仕上げます。
次はニンニクのカット。
スミレちゃんは丁寧で細やかな料理の印象が強いので、ニンニクの芽は必ずとっていそうですよね。
皮を剥いたニンニクは縦半分にカットし、芽の部分を取り出します。
あとは細かくみじん切り。
フライパンにみじん切りにしたニンニクと鷹の爪を加えます。
鷹の爪は輪切りにして、辛いのが好きな方は種もそのまま。苦手な方は種を減らすと辛さ調節ができます。
エクストラヴァージンオイルをかけ、全体に浸るようフライパンを回します。
ニンニクから気泡がでて、香りが立つまで火にかけます。
鷹の爪は特に火が通りやすく、色が黒くなりがちなので弱火で様子をしっかり見ながら加熱します。
基本的に普段のペペロンチーノ作りとあまり変わらない行程なので、問題なく仕上がりそう。
ただ、ここからタコさんウィンナーが加わることで一体どうなるのかな?というのは未知数。
次回、「タコさんウィンナーに思うこと」の巻に続きます。
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