〜トマト要素はここに加えることにした の巻〜
今回は前篇・中編・後篇の3部構成です。
前篇は→コチラ←
中篇は→コチラ←
タルト生地が焼き上がったら、あとは中をどうするかです。
作中で切り分けて食べているシーンでは、断面図が綺麗にでています。
固めにゼラチンで安定させた生のカスタードか、それとも焼いたクラフティか‥。
迷った挙句、トマトに艶のあり丸みのある状態を再現したいので、加熱は行わないことにしました。
ということで、カスタードクリーム作りスタート!
【用意するもの】
牛乳、砂糖、バニラエッセンス、卵黄、生クリーム、薄力粉
バニラエッセンスはバニラビーンズでも可です。
出来上がりにバニラの粒粒をなくしたいので、今回はエッセンスで。
牛乳にバニラエッセンスを加え、沸騰直前まで温めておきます。
卵黄と砂糖をボウルに入れ、泡立て器でかき混ぜます。
最初は卵黄の色が強いですが、
混ぜていくうちに白っぽく、もったりとした質感になります。
白っぽくなったら、薄力粉を加え軽く混ぜます。
薄力粉を加えたら、温めた牛乳を数回に分けて加えて、混ぜます。
牛乳を加えきったら、鍋に生地を注いでとろ火〜弱火で加熱します。
ダマが出来てしまわないように、スパチュラや木べら等で絶えずかき混ぜます。
最初はシャバシャバの状態ですが、じっくり混ぜて加熱していくと‥
生地を落とすとリボン状、もったりとした状態に仕上がります。
タルト生地の中に注ぐので、このカスタードは固めに仕上げましょう。
このままだとダマが入っていたりして食感が悪いので、茶こし等で漉します。
同じように、よく泡立てた固めの生クリームを作ります。
ボウルに入れたカスタードに生クリームを加えて、さっくり混ぜあわせます。
これでカスタードクリームの出来上がり!
タルト生地にカスタードクリームを注いで、スパチュラで全体をなだらかに慣らします。
あとは、砂糖漬けのトマトの水気を切って、タルトの中に埋めていきます。
軽くお箸で押し込むと、丁度良い埋まり具合に。
最後に、トマトにツヤ出しをしたいので、ナパージュ作りをしようと思ったのですが‥
トマトタルトと名乗らせておいて、トマト要素が砂糖漬けのトマトのみというのは寂しい。
ということで、ナパージュの代わりに、トマトの砂糖漬けの汁に蜂蜜を加えて最後のトマト要素!
刷毛で軽く塗ります。
これで、トマトタルトの完成!
カスタードクリームが緩かったり、切った時にトマトの断面を楽しみたい場合は、出来上がったタルトを冷凍しちゃっても。
アイスタルトにすると、トマトがシャーベット状になって爽やかさがアップして美味しい!
カスタードクリームは甘めにしたので、トマトの酸味が丁度良いアクセントになっています。
冷凍庫から出してすぐも美味しいけれど、少し溶け始めた頃のカスタードのとろっとなめらかな舌触りといったら!
ミステリアスな作品のイメージにも合う、品の良い味で、なんだか大人なお味。
紅茶はもちろんのこと、お酒にも合いそうな味でした。
ヨシュアさんのタルトは垢抜けてますね。
作る前は「やはりトマト(野菜)よりもフルーツで作ったほうが甘くて美味しかったです‥」という結論になるのではと心配していたのですが、このトマトならではの味が良い。
さすがパティシエ顔負けの腕前!と納得の一品なのでした。
他のケーキもまた作ってみようかな‥。
コメントを残す